【相場】フェラーリF355の相場は?コロナで安くなった?高騰継続? そもそもなんで中古フェラーリの値段は高いの?

【相場】フェラーリF355の相場は?コロナで安くなった?高騰継続? そもそもなんで中古フェラーリの値段は高いの?

こんばんは。はっしーです。コロナの自粛ムードは溶けてきましたが、第二波の懸念で株価も軟調です。もしかしてあなたの狙っていた車が安く手に入るかもしれません。そこでF355を題材に相場がどうなっているのか調べてみました!フェラーリ F355 スパイダー Ferrari spider

Ferrari F355は言わずと知れた名車です。348の後継として生産され3.5リッターV8の5バルブエンジンをミッドシップにマウントした車なので355と名付けられました。1994年から1999年まで11,273台が生産され、フェラーリとして初めて生産台数が1万を超えた車です。人気が伺えますね。最終生産の車両であっても既に21年経っていますがいまだに衰えない人気を誇ります。

人気の理由はなんと言ってもサウンドです!F1マシンのような甲高い澄んだサウンドは現代のターボ付きフェラーリでは出せないNAならではの美しい音をかなでてくれます。ウチにもF 355spider がいますが音だけでもう十分!ゆっくり走っても楽しめます。音は下のインスタをご覧ください。いい音してます。

View this post on Instagram

#ferrariF355 で#道の駅小渕沢 から気持ちいい#ワインディング へ #八ヶ岳高原道路 は#道の駅こぶちざわ と#清里ライン を結ぶ道ですが、道の駅こぶちざわから行くと登りのワインディングでパワー のある車でも 踏めて楽しい です。 #ヘアピンカーブ が続くような狭い峠道ではないので、F355 にはちょうど良い感じです。 #フェラーリ #f355spider の#フェラーリサウンド を響かせても大丈夫かも。。。 #legendarycar #windingroad #drivecourse #countrydrive #ドライブコース 対向車少なめ 早朝がオススメ #Ferrari #ferrarisound #ferrarimovie #ネオクラシック#イタリア車 #イタリア車がある生活 #イタ車 #マフラー音 #名車#希少車 #趣味車 #hobbycar #v8ferrari#v8フェラーリ#ferrarivintage

A post shared by 八ヶ岳Garage Life (@yatsugatake_garage) on

後期モデルからはF1マチックという名前のセミATモデルが追加されハンドルの裏にあるパドルでF1マシンのようにシフトチェンジできるという機能もつきました!音に加えて操作性までF1のようになり、ますます人気が高まりました。F1マチックと言ってもアクチュエーターが人の代わりにシフトチェンジとクラッチワークをしてくれるだけなので、現代のDCTとは速度も精度も違いますが、当時はスゴイ大進化だと思ってカーグラフィックTVをみていました。インプレッションしていた鈴木亜久里さんは結構酷評というか、ドライバーが回転数合わすんだねーとか冷めたコメントだったと記憶しています。。。

またパワステ、エアバッグが装備されて扱い易く安全になったことも、尖ったスポーツカーのイメージがあったフェラーリの一般化に拍車をかけ台数が出た要因ではないかと思います。僕としてはリトラクタブルのV8フェラーリで一番カッコいいと思いますが、フェラーリどれもカッコいいので差別要因にはなりませんね。

新車当時の販売価格はベルリネッタで1490万円、GTSが1,550万円、Spiderが1,625万円でF1マチックはそれぞれプラス100万円ほどでした。最近デリバリーが始まったF8トリビュートが3305万円からでオプション込みだと4千万円級ですから2.5倍以上に高騰していることになりますね。今の新車にはメンテナンスプログラムがあり7年間は一定の条件内であればメンテナンスは無料ですし、DCT化でクラッチ交換の費用も要らなくなったのでF355と直接の比較は難しいのですが、間違いなく高くなりました。日本ではデフレだって言ってますが、世界的にはインフレしていることを感じる瞬間ですね。。。ともあれF8はカッコいい。。ハイブリッドではない最後のエンジン単体モデルですし。記念すべきモデルですから仕方ない!

フェラーリってなぜ値落ちしにくいのでしょうか?

フェラーリは値落ちが少ないと言われますがその理由を考えてみましょう。F8に見られるようにフェラーリは新型が出るたびに価格を上げるという手法で、古いモデルの価格維持を図ってきました。新しくて性能が良いモデルが過去モデルと同価格だったら中古車になった過去モデルは余程のスキモノか、古くていいから安く買いたいという人しか買いませんね。でもフェラーリは最新が最高でありつつも、それぞれのモデルに特色があり、古くても魅力を失わないように作られています。328 であれば、最後の鋼管スペースフレームの車で、シフトやシートもフレームに直付けされ操作感の剛性は歴代フェラーリで最高です。456イタリアは最後のNAのMR v8だなどなど。。どれのモデルも甲乙つけがたい魅力があり、歴史的価値が与えられています。そのため、固定的なファンがおり、同じモデルを何台も乗り継ぐ方も珍しくありません。例えばキャブのv8フェラーリが好きで308GTBやGT4ばかりを買っている方、612スカリエッティの安楽で実用的な4シーターだけど暴力的な加速力を持つ二面性に惹かれ、スカリエッティばかり連続して乗り継がれている方、などなど熱狂的なファンが買い支え値段も一定維持されます。これが二つ目の理由です。

さらにクラシケという認定制度があり、製造から20年以上経った車に対して工場出荷時の状態を維持できているかフェラーリ社として判断してお墨付きを与えるという制度があります。クラシケを得た車両は素晴らしいコンディション持つのですから市場では高く評価されます!

カーセンサーに出ている車両ですが、思いっきり“クラシケ付き”をアピールしていますね。

これもフェラーリが中古車価格を維持している理由のひとつです。加えてフェラーリは過去のモデルの部品に対して生産終了後も改良を加えています。目立たない点ですがこれも価値を高める取り組みです。昔のモデルも大事にしているのですから我々オーナーも大事に維持しようという気になりますし、ひいてはブランド価値向上につながるというフェラーリ社の長期目線に感動してしまいます!フェラーリ F355 スパイダー Ferrari spider

流石に色あせない美しさと性能に改めて惚れ惚れしますね!

では相場を見てみましょう!結論を言うと全然コロナでも下がってません!実用車は購入を手控える動きがあるようですが、フェラーリは純然たる趣味車ですから、欲しけりゃ買っちゃうからです。(身も蓋もないですね)

6/26時点でカーセンサーには33台のF355ベルリネッタが掲載されています。価格は本体価格で2100万円から815万円です。平均は約1100万円(応談を除く21台で算出)です。MTに限れば約1200万円で低走行を狙うと1400万円は覚悟しなくてはいけません。新車とほぼ一緒ですね。。。さすが人気車。

5年前なら3万キロ台で1000万くらいだったのですから順調に値上がってきています。今でも5万キロを超えてくれば1000万を切ってくる玉がありますので、乗れないような価格になる前に。。。

もう高いですけどね。。。

ちなみに生産から40年超えになってくると走行距離も関係ない世界に入ってきて不人気車であろうとも価格が高騰し始めるので逆に儲かってお得になるかもしれません。

308GT4なんて数年前まで数百万で売られてましたが、今では1千万円以上が当たり前になりました。背景としては部品の入手性が極端に悪くなり修理費用が高騰することが要因と考えられます。要は販売できるレベルに修理するだけでコストが嵩み、それを回収するために高い売値にせざるを得ない。その一方で熱狂的なファンは高くても買わざるを得えず市場価格として成立してしまう。そんなコストプッシュな価格形成がなされているのです。(仮説です)やはり根本的には強い需要があるのです。いい値段してますねー。。。308GT4はプレスリーも愛した素晴らしいモデルで、ガンディーニのデザインはかっこいいですしウラッコそっくりですけど。。)キャブのフェラーリにも憧れます!いつか欲しいけど高いので、我慢中です。

ってなる前に買いたいものですね。今回はF355 の相場を紹介しつつフェラーリの中古価格について考えてみました。値段の見方は価値観によっても変わるので、皆さんのご意見も知りたいです。Twitterやコメント欄でお聞かせください!

車の相場カテゴリの最新記事