「自宅とは別に、自分または家族、恋人との時間を充実させたい」
そんな願望にお応えできる手段の1つがセカンドハウスです。
魅力的なセカンドハウスですが、安い買い物ではありませんし、購入して所有するには思ってもないリスクがあるかもしれません。
セカンドハウスをどう活用できるかを知った上で、購入するか賃貸にするかを考えましょう。
今回はセカンドハウスとはそもそも何か、セカンドハウスの活用法、購入する場合のローン比較、賃貸におすすめなサイトなどを紹介します。
セカンドハウスとは?別荘との違いを解説
セカンドハウスは、正確には別荘とは異なるものです。
別荘は、非日常的に利用する居住地(例.休暇中に単発で利用)であるのに対し、
セカンドハウスは、日常的に利用する居住地(例.定期的に(最低月1回)利用)という規定があります。
「最低月1回は居住する」というのがキーワードです。
都内に建てたとしても、定期的に居住しなければ「別荘」扱いです。逆に保養地に建てたとしても、定期的に通っていればそれは「セカンドハウス」として認められます。
セカンドハウスの魅力と注意点
セカンドハウスは別荘とは異なり、日常的に居住する場であることが分かりました。
そんなセカンドハウスの魅力として以下があげられます。
- 郊外自宅タイプ:勤務地近くにセカンドハウスを構えれば、遠距離通勤を回避できる。
- 都内自宅タイプ:週末に自分や自分の周りの人との時間を充実させる場を持てる。
セカンドハウスならではの注意点は以下の通りです。
- 最低月1回訪れない場合「セカンドハウス」とは認められなくなり、税制面での優遇から外れてしまう。
- 「住み続ける場」ではないため、住宅ローン控除を受けられない。
セカンドハウスのメリット・注意点に関して詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。
セカンドハウスの活用法を知ろう
この章ではまず、セカンドハウスの活用方法を、楽しみ方・利益を出す方法別に記載します。
セカンドハウスの楽しみ方
- 友人を招待してちょっとしたパーティを開く場にする
- 大切な人との時間を多く割く場にする
冒頭でも申し上げた通り、居住地とは別に勤務地に近い都心などに建てた場合、通勤時間の時短を図れます。
また、週末大切な人と多くの時間を過ごすための生活拠点として建てた場合、休日の時間を充実させることができるでしょう。
セカンドハウスで利益を出す方法
- 貸し出す
- シェアする
例えば転勤が終わり、自宅に戻るとなったとき、知人にセカンドハウスを貸し出すことで利益発生を見込めます。
また、フリーランスの集まりの場である「コワーキングスペース」として提供し、みんなでシェアして使用料をもらうことで利益を生み出すことも可能です。
セカンドハウスのリスク
セカンドハウスには
「買ってみたが月1回も使用しなかった」
「ライフスタイルの変化により行かなくなった」
「思いもしない維持費がかかった」
「使用しないため売却したいが売れない」
といったリスクがあります。
最終的には自分だけのセカンドハウスを建てたい、所有したいという方にオススメなのは始めは賃貸でセカンドハウスの生活を始め、様子を見ながら購入を検討することです。
賃貸であれば、所有のリスクを回避しながら、セカンドハウス生活を試してみて、本当に購入していいのかをじっくり考えることができます。
ご自身の用途に照らし合わせて、購入と賃貸、どちらの方が自分に合っているか考えてみてくださいね。
ここからは購入・賃貸の場合別おすすめサイトを紹介していきます。
セカンドハウスを購入するなら!おすすめローン比較
セカンドハウスを自分のオリジナルのセカンドハウスを所有したい、購入した後に人に貸し出せるよう賃貸需要がある、、使用後に売却できる売却需要がある場合などはセカンドハウスは購入してしまったほうが良いです。
セカンドハウスの購入を決めたとき、次に悩むとしたら購入方法ではないでしょうか。
購入資金を集める数ある手段は以下のようなものが考えられます。
- 自己資金(キャッシュ、ローン)
- 郊外に二世帯住宅を建て、親から賃料をもらう
この章ではローン購入に焦点を当てて、おすすめローンを比較します。
セカンドハウス専用住宅ローン比較表
通常の住宅ローンが利用できない代わりに、「セカンドハウスローン」というものを設けてくれている銀行があります。
今回はメジャー3行を例にとり比較します。
比較項目は以下3点です。
- 金利型
- 保証料
- 借入金額(10万円単位)
銀行名 | 金利型 | 保証料 | 借入金額 |
イオン銀行 | ローン取扱手数料定率型 | 無料 | 200万円以上1億円以内 |
SMBC信託銀行 | 固定金利型(1年型)
固定金利型(3年型) |
無料 | 1,000万円以上2億円以内 |
三菱UFJ銀行 | 保証料一括前払い型
事務手数料一括前払い型 |
有料 | 30万円以上1億円以内 |
※2019/11/11時点
それでは詳細を見ていきましょう。
①イオン銀行
商品名:イオン銀行セカンドハウスローン(別荘)
店頭表示金利:2.37%
適用金利:0.72%~
特徴:店頭表示金利から最大年1.6%金利を差引!他のセカンドハウス専用住宅ローンと比較し、低金利での借り入れが可能
適用条件:セカンドハウスローンご契約までにイオンカードセレクトのお申込みとイオン銀行インターネットバンキングをご登録していただいた方
詳しくは公式HPへ→「セカンドハウスローン|イオン銀行」
②SMBC信託銀行
商品名:セカンドハウスローン
固定金利型(1年)基準金利:2.83%
固定金利型(3年)基準金利:3.05%
特徴:①最大2億円の借り入れが可能②1年以上最長35年まで
詳しくは公式HPへ→「セカンドハウスローン|SMBC信託銀行」
③三菱UFJ銀行
商品名:セカンド住宅ローン
保証料一括前払い型(変動タイプ):年3.275%
保証料利息組込み型(変動タイプ):年3.475%
特徴:固定特約タイプもあるが、利率は年を増すごとに0.4%ずつほど高くなる
詳しくは公式HPへ→「セカンドハウスローン|三菱UFJ銀行」
フラット35比較
お気づきかもしれませんが、前述の「セカンドハウスローン」は金利が高めに設定されているため、総返済額が高くなる点には注意してください。
そこで注目を浴びているのが「フラット35」です。金利が低く、非常に有利な条件で借り入れできる点が魅力としてあげられます。
今回はメジャー2社を例にとり比較します。
比較項目は以下です。
・2社それぞれの強み(金利(※1)・保証料無料・借入金額(※2)は2社共に同一です。)
※1:15~20年固定:1.12%
21~35年固定:1.17%
(いずれも団体信用生命保険ありの場合。団信に加入しない場合は表示金利-0.2%です。)
※2:100万円以上8,000万円以内(1万円単位)
①ARUHI住宅ローン
商品名:ARUHI フラット35
特徴:住宅金融支援機構とARUHIが提携して提供する、返済期間が最長35年の全期間固定金利の住宅ローン。
条件:①現在住んでいる住宅以外で、自分が利用する住宅(主たる住宅以外の自己居住用)
②賃貸を行わない住宅
詳しくは公式HPへ→「ARUHIフラット35|ARUHI住宅ローン」
②楽天銀行
商品名:住宅ローンフラット35
強み:エントリー&住宅ローンの新規お借入れで楽天スーパーポイント10,000ポイントプレゼント
条件:①お申込人さま(主債務者さま)がお借入実行月の末日までにエントリーボタンより本企画にエントリーすること
②お申込人さま(主債務者さま)がウェブページより「フラット35」または「変動金利(固定特約付き)」の事前審査へ申込すること
③「フラット35」または「変動金利(固定特約付き)」による住宅購入・建築による新規お借入実行(返済中の住宅ローン借り換えは対象外)すること
④お借入実行月の末日までに楽天スーパーポイント口座の登録を完了すること
条件など、詳しくは公式HPへ→「フラット35|楽天銀行」
セカンドハウスを賃貸するなら!賃貸サイト比較
この章では、「セカンドハウスを賃貸する場合のおすすめサイト」を比較紹介します。
比較項目は下記4つです。
- 各サイトの特徴・・・キャッチフレーズ、運営会社の比較
- 料金・・・料金体系のこだわりがあるか比較
- 使いやすさ・・・見やすさ、スマホ対応しているかを比較
- 物件の多さ・・・掲載数を比較
詳細を見ていきましょう。
OYO LIFE
”スマホ完結賃貸!”をキャッチフレーズに賃貸業界で徐々に認知が高まりつつあるのがこの「OYO LIFE」です。
料金:敷金・礼金ゼロ、水光熱費・Wi-Fi費コミコミ。初期費用をぐっと抑えられる
使いやすさ:部屋の予約から、支払い・契約まですべてオンラインで完結
物件の多さ:多くはない。物件数・条件が限られる
→詳しくはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
SUUMO
今では日本の賃貸サイトの代名詞ともいえる「SUUMO」を紹介します。
料金:「スーモカウンター」という、無料相談サービスがある
使いやすさ:エリア別・条件別など、自分に合った物件が探しやすい
物件の多さ:物件数は国内1位を誇る
→「スーモはじめてガイド」がとても分かりやすいので参考にしてみてください。
スマイティ
不動産住宅情報サイト「スマイティ」を紹介します。価格.comと食べログの株式会社カカクコムが運営するサイトです。
料金:「入居決定の全員に最大10,000円プレゼント」を継続的に行っている
使いやすさ:「住みやすい街さがし」にも力を入れていて、賃貸契約の参考にしやすい
情報量:物件掲載数が日本最大(大手賃貸サイトの情報をまとめて検索)
セカンドハウスを活用して理想のライフスタイルを手に入れよう!
今回の内容をまとめると以下になります。
・住宅ローン控除は受けられないが、税制面での優遇はある
・購入だけではなく賃貸、シェアなども視野に検討するとよい
・賃貸は自分に合った会社・条件をよく考える
・ローン購入は特段理由がなければフラット35がおすすめ
セカンドハウスには、各人のライフスタイルをより良くする可能性が秘められていることが分かりました。
読者の方に最適なセカンドハウス購入・賃貸方法が見つかれば幸いです。