「家庭菜園に挑戦したいけど、何を準備したらいんだろう?」「どの野菜なら初心者でも作れるのかな」と考えることはありませんか?
自宅でできる新しい趣味に家庭菜園はいかがでしょうか。「自宅に庭がないからできない」と思っている方でも、ベランダにプランターを置いて作ることも可能です。
この記事では、初心者でも作りやすい野菜を10点紹介しています。家庭菜園の野菜作りに準備しておきたいものや必要な道具もお伝えしています。
自分で丹精込めて作った野菜は、これまでの野菜よりずっとおいしく感じるでしょう。ぜひ、この記事を最後まで読んで、野菜作りの参考にしてください。
家庭菜園の魅力
家庭菜園の魅力は、自分で育てた野菜を収穫できるところです。収穫した野菜を食べることで食べ物への関心も変わる方もいるかもしれません。
農薬などの安全性が心配だと感じる方は、家庭菜園で自分で作った野菜なら、安心して食べられます。野菜作りに十分に手間をかけることも可能です。
逆に、仕事などで時間をかけられない方でも、野菜作りのキットを利用すれば初心者の方でも野菜作りに挑戦できます。
家庭菜園は、重労働なイメージを持っている方がいるかもしれません。しかし、ベランダや室内でも栽培できる野菜もあり、大人から子供まで年齢を問わず楽しめます。家庭菜園に必要な道具もスーパーやホームセンターで入手できます。
庭がなくても家庭菜園ができる
家庭菜園といえば、庭で作るイメージがあるかもしれません。しかし、近頃は以下のような方法で、野菜作りをしています。
- ベランダ
- 室内菜園
上記のように、ベランダや室内にプランターを並べて野菜を作っている方が増えてきています。
小さなプランターでも育てられる野菜なら、ベランダが狭い住宅の方やマンションに住んでいる方でも問題ありません。また、パセリや豆苗なら部屋の中で育てることも可能です。
ベランダ
ベランダにプランターをおいて野菜を作る方法があります。初めて家庭菜園に挑戦するなら、まずはプランター1つから始めてみてください。
ベランダが狭いと感じる方は支柱を活用し、野菜が横に広がることを抑えられます。野菜によって適したプランターのサイズは違うため、よく確認することが大切です。
ベランダにプランターを置くときは、室外機の傍は避け、土が乾燥しないように気を付けてください。また、プランターの素材によっては通気性が悪いものがあります。夏場はとくに直射日光が当たらないような工夫が必要です。
また、レンガなどを置いて地面とプランターと隙間を作り、太陽からの熱から守りましょう。
室内菜園
室内栽培は、風が通りやすく日当たりの良い部屋で栽培します。室内栽培をインテイリアとして楽しむ方も多く、おしゃれな容器も販売されています。
天気の良い日はベランダに出して、日光に当てることも大切です。台所で育てる場合は、火元を避けてください。室内菜園は、ネギやカイワレ大根など水耕栽培や手軽に始められる栽培キットがオススメです。
家庭菜園で必要な下準備
家庭菜園をする前に準備しておきたいものは、以下の5点です。
- プランター
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- 野菜用培養土
- 野菜の種・苗
さまざまな種類のプランターが販売されていますが、野菜栽培用で通気性の良いものを選びましょう。プランターの底には通気性と排水性が良くなるように穴が開いています。
プランターの穴に、鉢底ネットや鉢底石を使用して土の流出を防止します。鉢底ネットは根腐れや防虫の効果があるため、必ず付けておきましょう。プランターによっては、鉢底ネットや鉢底石の必要のない種類も販売されています。
次に土を準備します。培養土は保水性と通気性・排水性に優れ、養分が流れ出ないようになっています。野菜栽培専用の土は、肥料が含まれているため初めて家庭菜園をする方にオススメです。
家庭菜園初心者ならそろえておきたい道具
次に、家庭菜園に必要な道具を4つ紹介します。
- スコップ
- ハサミ
- 手袋
- ジョウロ
ハサミや手袋なら、すでに手元にある方もいるかもしれません。手元になくても100円ショップでも手軽に手に入れられます。
スコップ
ここで、スコップとシャベルの違いを解説します。スコップは1mほどのサイズで、おもに土をならしたり土を掘ったりするときに使用します。
スコップの先が細いものは、力が必要ないため女性でも取り扱いしやすいですよ。地面を掘るときや野菜の収穫時に役立ちます。先が角ばったスコップは、土をならしたり砂利をすくう用途に使用します。
シャベルは30㎝程の小さいサイズで、プランターに土を入れたり苗を植え付けるときに使用します。手首や腕に負担がかからないように握りやすいものを選ぶようにしてください。
ハサミ
ハサミは茎や野菜を収穫するときに使用します。剪定ばさみを準備しておくと太い茎でも切れるため便利です。切れ味の悪いハサミは、切り口からばい菌が入る恐れがあるため気を付けてください。
手袋
手袋は、土や肥料を与えるときに使用します。土の中の雑菌が体に侵入することから守ります。手に傷があるときはとくに注意が必要です。
野菜のなかには、葉や茎にとげがあります。手を傷つけないように収穫時には手袋を着用するようにしましょう。園芸用の手袋がオススメです。
ジョウロ
ジョウロは、苗の水やりに使用します。ジョウロの先が広くシャワー状に出るものが良いでしょう。水が一度に注がれると、タネが流れたり土の雑菌が葉に付いてしまったりする恐れがあります。土の雑菌から病気になることもあるため、注意が必要です。
初心者でも育てやすい野菜10選
ここから、初心者でも育てやすい野菜を10点紹介します。
- ミニトマト
- きゅうり
- ピーマン
- オクラ
- 水菜
- じゃがいも
- ベビーリーフ
- 豆苗
- ほうれん草
- 青ネギ
育てたい野菜が見つかったら、まず収穫までの期間を確認してください。初心者の方には、早めに収穫できるものがオススメです。早いうちに収穫の楽しみが味わえるうえに、野菜が病気になる可能性も下がります。
水やりは、ごみや汚れを流す作用もあります。真夏は、早朝の気温が高くなる前に水やりを。逆に冬は午前中から昼頃までに水やりを終わらせ、根が凍らないように夕方以降の水やりは控えるようにしてください。
野菜によってお世話の仕方は異なります。植え付けの時期を確認し、おいしい野菜を収穫できるようにしましょう。
ミニトマト
ミニトマトは、さまざまな品種も販売されており、初心者にも人気のある野菜です。底が深いプランターを選び日当たりの良い場所で育ててください。
葉の付け根から生えてくる「脇芽」をこまめに摘み取り、茎が伸びてきたら支柱を使用します。
種まきの時期 | 4月 |
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植え付け時期 | 4月~5月 |
収穫時期 | 6月~10月 |
きゅうり
きゅうりは、浅く幅の広いプランターが最適です。きゅうりは日差しが必要なため、日当たりのいい場所に常に動かすことが大切です。また、きゅうりは水分が必要なため、こまめに水やりをしてください。
プランターの土が乾燥したタイミングで水やりを。よく育つため、緑のカーテンによく選ばれています。
種まきの時期 | 4月~5月 |
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植え付け時期 | 4月~5月 |
収穫時期 | 6月~10月 |
ピーマン
ピーマンは、長期間にわたって収穫が楽しめる野菜です。底が深く広いプランターに土を多めに入れます。
ベランダの日当たりと風通しの良い場所を選びます。水やりのタイミングは、土が乾いたら根元にたっぷりとやるようにしてくださいね。
種蒔きの時期 | 2月~3月 |
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植え付け時期 | 5月~6月 |
収穫時期 | 7月~10月 |
オクラ
オクラは、幅約60㎝以上で深さ約30㎝のプランターを選びます。種まきから約3カ月で収穫可能で、真夏になると毎日オクラができるため、こまめにチェックが必要です。
オクラの花はハイビスカスに似ており、花が付く時期も楽しめます。オクラの茎には固い毛が生えています。素手で触ると痛いので、手袋を着用してください。
種まきの時期 | 4月 |
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植え付けの時期 | 5月~6月 |
収穫時期 | 7月~9月 |
水菜
水菜は、土が少なくても育つため、よく目にする長方形のプランターで作ることが可能です。春から秋まで種まきができます。しかし、害虫が付きやすいため初心者の方は秋に種まきをすると良いでしょう。
ベランダの日当たりの良い場所で約1カ月で収穫が楽しめます。
種まきの時期 | 4月~5月 |
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植え付け時期 | 4月~6月 / 9月~10月 |
収穫時期 | 6月~10月 / 10月~12月 |
じゃがいも
じゃがいもは、30㎝以上深さのあるプランターがオススメです。じゃがいもの栽培期間は短く収穫量の多い野菜です。じゃがいもの植え付けは涼しい気候の時期が望ましく、早めに植え付けしておきましょう。
じゃがいもはスーパーで販売されているものではなく、種芋を使います。ウイルスに感染している恐れがあるため、植える1カ月前には日光に当てておきましょう。若芽を伸ばし、発芽促進にもなります。
植え付け時期 | 2月~3月 / 8月~9月 |
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収穫時期 | 6月~7月 / 11月~12月 |
ベビーリーフ
ベビーリーフは、小さめの容器や鉢を使用します。ベビーリーフは、種まきから約30日で食べられますよ。簡単にできるため、超初心者からでも挑戦できます。
種まきの時期 | 4月~6月 / 9月~10月 |
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植え付け時期 | 3月~6月 / 9月~10月 |
収穫時期 | 4月~11月 |
豆苗
豆苗は、通年収穫できます。豆苗は水耕栽培に向いている野菜です。豆苗をスーパーで購入し根元をタネから5㎝程度長さでカットします。
浅いトレイに根っこに水がかかるくらいの水を入れてください。タネに水がかからないように注意が必要です。日当たりの良い場所で育てると、約10日間で食べられるようになります。その間は毎日水を交換しましょう。
豆苗はタネの栄養分がなくなるため、2回ほど収穫を楽しんだら交換することがオススメです。
ほうれん草
ほうれん草は、涼しい場所を好むため直射日光が当たらない場所にプランターを置くようにします。約30日で収穫できるため、初心者でも育てやすいですよ。
プランターは45㎝~60㎝程度の小さなものからでも育てられます。数㎝ずつ離してタネを植え、本葉が1~2枚になったときと3枚~4枚になったときの2回間引きをしましょう。
秋に種まきをする場合は、寒さに強い品種を選ぶと育てやすいですよ。ほうれん草は、乾燥に弱くこまめに水やりをしてください。
種蒔きの時期 | 4月~10月 |
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植え付け時期 | 3月~5月 / 9月~10月 |
収穫時期 | 4月~7月 / 10月~11月 |
青ネギ
青ネギは、大きさ60㎝~65㎝、深さ15㎝のサイズのプランターを利用します。暑さや寒さに強く成長が早いため、めて家庭菜園をする方にピッタリの野菜です。通年栽培が可能で、1シーズンに2回~3回食べられます。
スーパーで購入した青ネギの根元を切ってすぐに育てることも可能です。日陰にならないところに置き、こまめに水やりをしましょう。土が乾いたタイミングでたっぷりと水やりをしてください。
水をたくさんやるとプランターから土があふれるため、プランターの8分目くらいの土の量にしておきましょう。
まとめ
この記事では、初心者でも育てやすい野菜を10点紹介しています。家庭菜園は、自分で育てた野菜を収穫して食べられることが楽しみです。また、土にふれあうことでストレスが緩和されるかもしれません。
家庭菜園は年齢を問わず楽しめ、節約にもつながります。野菜を作ることは重労働のイメージがあるかもしれませんが、ベランダや室内菜園で作れば初心者でも手軽に楽しめます。
家庭菜園をするときは、最低限必要な道具と準備をして、自分の好みの野菜を作ってみてください。
家庭菜園に慣れてきたら農園をレンタルしてみても良いかもしれません。大根やニンジン・キャベツなどベランダや室内で作るよりも本格的に野菜を作れます。
初心者には難易度が高くなるかもしれません。しかし、農園のオーナーや仲間に教えてもらいながら作ることも可能です。ぜひ、この記事を参考にして家庭菜園の収穫を楽しんでください。