ガレージハウスとは?メリット・デメリットや選び方を徹底解説!

ガレージハウスとは?メリット・デメリットや選び方を徹底解説!
はっしー
ガレージライフ運営者の「はっしー」です。週末は「八ヶ岳」でドライブを楽しんでます。思い切ってガレージハウスを建てることにしました。八ヶ岳・小淵沢の魅力や楽しみ方を発信します。

車やバイクが趣味で、ガレージハウスを検討しているという方も多いのではないでしょうか。

しかしガレージハウスに関する基本的な情報が分からず、何から手を付ければよいか迷っている方もいるでしょう。

せっかくガレージハウスを作るなら、いまある土地を有効活用して、居住空間と趣味空間をうまく融合させたいですよね。

この記事では、ガレージハウスの概要やメリット・デメリットを解説します。選び方のポイントや注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ガレージハウスとは


ガレージハウスとは、ガレージと住宅が一緒になった家のことです。

建築面積を節約できるため、住宅が密集し、土地に制限のある都心部に多いと言われています。

1階部分をガレージ・玄関、2階部分を生活空間に区別するのが一般的です。車だけでなく、バイクや自転車なども駐車、管理できます。

ガレージハウスのメリット・デメリット


ガレージハウスのメリット・デメリットを紹介します。

メリット

まずはメリット6つを見ていきましょう。

①駐車場代や洗浄費を節約できる

ガレージハウスを建てると、生活スペースの中に車を保管できるため、月極駐車場代を節約できます。

屋外放置と比べ汚れがつきにくいので、ガソリンスタンドで洗車する回数も減らせるでしょう。

②雨風を防げる

ガレージハウスは、四方が壁やシャッターで囲まれているため、雨風を完全にシャットアウトできます。

特に台風時は横から雨風があたるため、月極駐車場や屋根のみの車庫では大切な車を守れません。

さらにガレージハウスなら、夏の紫外線や黄砂など、自然現象によるダメージも防げます。

③防犯性が高い

ガレージハウスは、一般的な家と同様に防犯設備が整っており、盗難やいたずらを防げます。

屋外駐車だけだと、外部からの侵入を防ぐ手立てが、車内キーによる施錠のみとなり、防犯性能も低めです。

大切な愛車を守るにはガレージハウスが一番です。

④広いスペースを利用できる

ガレージ内はとても広いため、駐車以外のさまざまな用途に利用できます。

例えば家族全員でホームパーティやバーベキューをすることも可能です。

アウトドア用品の倉庫としても活用できるため、寝袋やテント、バーベキューセットなどを用意しておけば、すぐに道具を車に積むことができ手軽に、キャンプにも出かけられます。

⑤天気が悪い日の積み下ろしが楽

一般的な屋根付きの駐車場では、側面が空いているため、雨の日は横から雨が入り込み身体のどこかが濡れてしまいますがガレージハウスは住宅とガレージが繋がっているため、荷物の積み下ろしを濡れることなく簡単に行えます。

⑥愛車をいつでも眺められる

ガレージハウスは住居部分にガレージを作るため、1階に降りるといつでも愛車を眺められます。

自動車好きの方なら、それだけで幸せな気分になるでしょう。そのままお気に入りのワックスをかけたり、タイヤやオイル交換したりすることも可能です。

自分の好きなものをガレージに持ち込めば、自分の趣味空間を作ることもできます。

デメリット

ガレージハウスはメリットが豊富なことが分かりました。ここでは、デメリットの方も見ていきましょう。

①建築費用が高め

ガレージハウスは土台となる1階部分を広くとるため、強度が低くコストが安い木材は使うことができません。

そのため鉄骨コンクリート構造で設計する必要があり、建築費用が高くなってしまいます。

また工事手法も限られるため、通常の住居建築より費用が高くなります。料金相場は、6坪ほどのサイズで、200~400万円程度です。

さらにシャッター部分は海外製が多いため、メンテナンス費用もかかるでしょう。

室内でエンジンをかける場合は、一酸化中毒を防ぐための換気設備も必要です。

②1階部分の生活スペースが少なくなる

ガレージ部分は、最低でも横3.5m・縦5.5m四方の空間が必要なため、駐車場分だけ1階部分の生活スペースが狭くなってしまいます。

生活スペースを広くするために、階数を3階以上に設計する方もいますが、その場合は階段の昇降を考慮することが大切です。

ガレージハウスの施工事例

ガレージハウスの施工事例を紹介します。それぞれ魅力的な物件なので、ガレージハウスをご検討の際は、ぜひ参考にしてください。

①格調高いデザインのガレージハウス


画像引用元:ハウスネットギャラリー
こちらのトヨタホームの住宅は1階の小スペースを有効活用して、車専用のガレージを設けています。

内部に机や趣味道具を配置し、シアタールームとしても利用可能です。景観も美しく、夜は幻想的なライトでガレージ内部を照らせます。趣味と実用性を兼ねた、リラックス空間といえるでしょう。

②シンプルで機能性にあふれたガレージハウス


画像引用元:ハウスネットギャラリー
普通自動車二台分を収納できるガレージハウスです。

広々とした内観をしており、バイク・自転車・その他小物類などを収納できます。

開口部を広くとった施工事例です。ガレージ収納部分は、幅約3.5メートルという大容量なので、物置としても利用できるでしょう。

③奇抜で独創性あふれるガレージハウス


画像引用元:株式会社アーキッシュギャラリー
こちらは鉄筋コンクリート造りの頑丈な3階建てガレージハウスです。

こちらの敷地は隣家が密集した狭いスペースですが、内装をスタイリッシュにするといった工夫により、自動車2台がしっかり駐車できるようになっています。

④モダンで落ち着いた雰囲気のガレージハウス


画像引用元:株式会社アーキッシュギャラリー
自動車会社のショールームのような外観をしたおしゃれなガレージハウスです。

自動車3台分の余裕ある駐車スペースを確保し、家族がゆっくり対話できる空間を作りだしています。

高級ホテルのリラックスルームのような雰囲気が特徴です。

ガレージハウスの選び方


ガレージハウスの選び方を紹介します。それぞれ重要なので、事前に確認しておきましょう。

①目的を明確にする

ガレージハウスは、利用目的を明確にしてから、車種・サイズ・駐車台数・趣味利用の有無などを決めましょう。

目的が曖昧だと、いざという時に不具合が生じ、かえってコスト高になる可能性があります。

ガレージハウスとしての機能が不十分だと、結局最寄りの月極駐車場を利用することになりかねません。

②予算を決める

ガレージハウスは費用が高めなので、一般的な家より400万円ほどプラスして予算を考える必要があります。

シアタールームなどの趣味として活用する場合は、より多くのお金が必要になるでしょう。

担当者と相談して、事前にすべての見積もり金額を出しておきましょう。

③外形・寸法を決める

ガレージ部分は、一度建設を始めると後から大きさを変えられません。

そのため設計の段階で、車種や台数をもとに外形と寸法を決めましょう。

将来的に乗る可能性のある一番大きな車を参考にするのがおすすめです。

軽自動車を想定してガレージを作ると、ワンボックスカーなどが停められなくなります。

ガレージ部分は、高さを十分とり2台分くらいの駐車スペースを確保できれば安心です。バーベキューやパーティに使う場合は、より大きめな空間が必要になるでしょう。

④間取りを決める

洗面所・トイレ・お風呂・リビング・寝室などの生活スペースと、ガレージ部分の間取りを決めます。

ガレージ部分は騒音問題を考慮して、寝室から離れた位置に作るのがおすすめです。

担当者の方とよく相談して、家族の人数や予算に応じた設計をしてください。

⑤各種設備をつける

排気口・自動シャッター・照明器具など、ガレージ部分の利便性を高める設備を決めます。

ガレージを車庫として使うだけなら、費用を抑えることも可能です。ガレージの使用目的や予算に応じて、最適なものを選んでください。

ガレージハウスの注意点


ガレージハウスの注意点を紹介します。それぞれのポイントを押さえて、自分に合ったガレージハウスを建ててください。

①条件次第で固定資産税はかからない

ガレージハウスは、ある条件を満たすと固定資産税の支払い対象から外れます。

その条件とはガレージ部分の床面積が、総床面積の5分の1以下の場合です。都心部は土地の価格が高いため、固定資産税の支払い免除は大きなメリットとなるでしょう。

特に土地価格が高い地域では、年間30~40万円の節約になるケースもあります。

税金という視点で見た場合も、ガレージハウスは非常によい選択肢となるのです。

②コストより丈夫さを重視する

コストを抑えすぎると、構造的な欠陥がでる恐れがあります。

特にガレージハウスは開口部が大きくなるため、構造的に弱い部分が多いです。

そのため土台となるガレージ部分は頑丈に設計しなくてはなりません。コストを抑えすぎると、生活が不便になるのはもちろんのこと、住宅の安全性も損なわれます。

③騒音対策をする

ガレージ内でエンジンを作動させたりシャッターを開閉したりするのは、相当な騒音となります。特に早朝や深夜は、音が響きやすく、近所迷惑にもなりやすいので注意しましょう。

騒音による影響を和らげるには、ガレージ部分を子供部屋や寝室からできるだけ遠くに作ります。

専門家と相談して、音を響きにくくする設計にするのもよいでしょう。

シャッター部分を、天井を這いながら収納できる「オーバースライダータイプ」にするのもおすすめです。

④照明設備はバランスよく配置する

照明設備を全体と足元にバランスよく設置すると、安全性が確保され愛車の見た目も映えます。

人の気配を察知し自動点灯するものと、スイッチ式でオンオフできるものを適所に配置するのがポイントです。

配線で景観が損なわれないように、利便性と機能性を考慮した設計にしましょう。

⑤冷暖房設備は好みでつける

ガレージ内の温度調節のために、冷暖房設備をつける方も多いです。

しかしガレージ内は断熱性が低いため、思ったより温度調整ができません。

エアコンをつけることで、結果的に光熱費が高くなる可能性もあります。そのためエアコンは、必要な方だけつけるようにしましょう。

⑥地震対策にはSE構法がおすすめ

SE構法とは、阪神淡路大震災の反省によって生まれた、地震に強い工法のことです。

SE構法で作られた住宅は、一定基準を満たした素材を用い、地震や台風に耐えられる構造をしています。

そのため耐震性能に不安がある方は、SE構法で作られたガレージハウスを選びましょう。

SE構法なら開口部を広くとることができ、災害から大切な愛車や家を守ってくれます。

まとめ:ガレージハウスは車・バイク好きにおすすめ

ガレージハウスは車庫・駐車場・住宅が一体となっているため、防犯性が高く駐車場代を節約できます。

住宅とガレージが繋がっているため、天気が悪い日の積み下ろしも楽です。

ただし一階部分の生活スペースが少なく建築費用も高めなので、予算・家族構成・車種・台数に応じて最適な間取りを決める必要があります。

担当者の方とよく相談し、ご自身に合ったガレージハウスを建てましょう。

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