「ビルトインガレージに合うシャッターってなんだろう?」
「シャッターってどれだけ費用がかかるのだろう?」
ビルトインガレージを設置した方の多くはセットで、シャッターも設置しています。
しかし、どんなシャッターを設置したらいいのか、そもそもシャッターは必要なのか疑問ですよね。
今回は、ビルトインガレージに合うシャッターの選び方を紹介し、素材やメリットも紹介していくので、記事を最後までみれば理想のビルトインガレージに合うシャッターが何かわかります。
ビルドインガレージのシャッターの選び方3選
ビルトインガレージのシャッターの選び方は、大きく3つあります。その3つは以下のとおりです。
- シャッターの操作方法で選ぶ
- シャッターの開閉方式で選ぶ
- シャッター幅で選ぶ
それぞれ詳しく解説します。
シャッターの操作方法で選ぶ
シャッターの操作方法は、手動か電動の2つしかありません。お金のことを考えると手動が安いですが、毎日のシャッターの開閉は辛かったり、開閉音がうるさかったりするため近所迷惑になりやすいというデメリットがあります。
一方、電動式は家の中にいながらシャッターを開閉できるので便利ですが、金額は手動より約200,000円高くなる傾向があります。
どちらもいい面、悪い面があるので自分の財布と相談しながら、決めましょう。
手動で操作する方法
手動でシャッターを開ける時は、外側と内側で開け方が異なります。外側からシャッターを開ける時は、鍵がついているので鍵を開けてからシャッターを開けましょう。
内側からシャッターを開ける時は、ロックをはずしてシャッターを開けます。内側のロックは、持ち手部分かシャッターの下にあるので、そのロックを開けてシャッターを上にあげます。
電動で操作する方法
自動の場合、ガレージ内の壁にボタンがついていたり、リモートで操作できるボタンを押すことで開閉します。
電動式はボタンだけの操作なので簡単ですが、停電が起きた時は手動で開けないといけません。電動式のシャッターを手動で開ける方法は、以下の通りです。
- 手動モードへ切り替え(レバーを引っ張る)
- シャッターを開閉する
電動式を手動で開ける方法はシンプルなものが多いですが、シャッターによって開け方は少し異なるので、説明書を確認しておきましょう。
シャッターの開閉方式で選ぶ
シャッターの開閉方式は、3つあり以下のとおりになります。
- 巻き上げ式
- オーバースライダー式
- 横引きシャッター
それぞれのメリット・デメリットを解説するので、自分はどれがあっているか想像してみてください。
巻き上げ式
巻き上げ式は、倉庫でよく見られるシャッターの開閉方式です。シャッターの上部にシャッターを収納する場所があり、コンパクトで軽いのが特徴です。金額も比較的安く、ビルトインガレージでよく採用されます。
しかし、開閉時は大きな音が鳴るというデメリットもあります。
オーバースライダー式
基本的にオーバースライダー式は電動式シャッターです。天井にシャッターが通るレールを敷いて開閉している仕組みになっています。メリットは、巻き上げ式に比べて開閉時の音が少ないことや開閉スピードが早いことがあげられます。
デメリットは、天井にレールを敷くため、照明が暗くなりがちでガレージ内が暗くなってしまうことです。金額は巻き上げ式よりも高く、約40〜80万円が相場といわれています。
横引きシャッター
横引きシャッターは、カーテンのようにシャッターを横にスライドしながら開閉するタイプです。こちらも電動式になっており、開閉音が静かなのがメリットになります。
デメリットは、施工できる職人が少なく金額や修理日数が多くかかることです。
シャッター幅で選ぶ
ビルトインガレージに入れる車の数によって、シャッター幅が変わります。
シャッター幅を選ぶ時は、車の幅+0.6mの大きさになるようにシャッターを設けましょう。理由は、ビルトインガレージの車が入っている状態で、人が快適に動けるからです。
シャッター幅と車の幅ギリギリに設計してもいいですが、車を出し入れする時「車をぶつけないように」と常にストレスがかかってしまいます。
シャッターの素材は主に4種類ある
手動、電動の操作方式や開閉方式によって金額に違いがありますが、シャッターの素材によっても金額が変動します。シャッターの素材は主に4つです。
- アルミ
- 鉄・スチール
- ステンレス
- 木製
素材も家の外観にかかわる重要なパーツ。値段と相談して決めましょう。
アルミは安価でサビや腐食に強い
アルミ素材のシャッターは、比較的安く、サビや腐食に強い特徴があります。軽量シャッターの素材にも使われ、手動でも軽い力で開閉できます。
しかし、軽量シャッターはシャッターの厚みがなく防火効果がないことがデメリットになります。
ステンレスは性能や見た目も良いが価格が高い
ステンレス製のシャッターは、ステンレスならではの光沢感や錆びにくい素材であることから価格が高いです。また、熱にも強いことから防火効果もあります。
価格は、スチール製のシャッターの倍くらいかかりますが、ガレージにこだわりたいという方にはおすすめなので設置を考えてみてください。
鉄製・スチール製は一番多く出回っている
鉄製・スチール製のシャッターは最も多く出回っています。価格は一番安く、金属製でもステンレス製ほど光沢感がないのが特徴です。
昔は、サビやすいのがデメリットでしたが、近年は塗装技術が向上しサビにくくなっています。しかし、定期的にメンテナンスを実施しないと、耐久年数までシャッターがもたず、壊れるので注意しましょう。
木製はデザインがよくおしゃれ
最近は、木製シャッターも増えています。メリットは、シャッターらしさがなく家の雰囲気に合わせられるものが多く、おしゃれな外観にあります。
デメリットは木が剥き出しのため、日頃のメンテナンスが必要だということです。傷んでしまうと木の部分の交換が必要になり、修繕費がかかります。
シャッターをつけるメリット3選
ビルトインガレージを作るのに、シャッターは必要なのか疑問に思っている方もいるとかと思います。しかし実際シャッターをつけるメリットは多く、具体的には以下の3つです。
- 防犯効果がある
- 車や道具を守れる
- 防火対策になる
それぞれ解説します。
防犯効果がある
シャッターをつけるメリットは、防犯効果があることです。シャッターは締め切っていると留守かどうかが分かりにくく、泥棒に入られる可能性が低くなります。
しかし、シャッターがあるからといって家の中に鍵をかけないのはやめましょう。家の鍵もかけることでさらに防犯効果が高まります。
車や道具を守れる
シャッターをつけるメリット2つ目は、車や道具を守れることです。日本では風が強い日や台風で、物が飛んでくることがあります。シャッターはこういったものを防ぐ役割もあるのです。
また、アウトドア用品や子供の遊具などをシャッター内で保管することで、太陽から守れます。太陽の日から守ることで色落ちや劣化を防ぐことも可能です。
防火対策になる
シャッターは防火対策にもなります。シャッターはもともと防火目的につくられており、基準は法律で決められています。
特に、ステンレス製のシャッターは火に強く、火の燃え広がりを抑える効果もあるのです。
自宅の火事や近所の火事でも、シャッターを閉めることで被害が減ります。
シャッターをつけるデメリット3選
「シャッターをつけることにデメリットはないの?」と感じる方もいますが、実際デメリットは3つあります。
- 費用がかかる
- 開閉音がうるさい
- 定期的にメンテナンスが必要
それぞれ解説後、具体的な対策もあるのでよくチェックしましょう。
費用がかかる
シャッターをつけるデメリットは、費用がかさむことです。
シャッターは、手動巻き上げ式でも約20万円かかります。人気のオーバースライダーは、約80〜120万円が相場です。ビルトインガレージでも費用がかかりますが、シャッターをつけるとより多くの費用が必要です。
また、シャッターの素材や手動や電動式で費用は大きく変化します。欲しい機能は装備し、妥協できるところはしっかり削ることで費用が抑えられます。
開閉音がうるさい
シャッターをつけるデメリット2つ目は、開閉音がうるさいことです。シャッター方式が手動でも電動でも、多少は開閉音が近所に響いてしまいます。
対策として各シャッターメーカーでは、巻き上げ速度を早くしたシャッターを発売しています。
シャッターの巻き上げ速度を上げることで、開閉音が響く時間も少なくなり、シャッターを開く待ち時間も減らせるのでメリットが大きいです。
定期的にメンテナンスが必要
シャッターをつけるデメリット3つ目は、定期的にメンテナンスが必要なことです。
シャッターを設置特にメンテナンスしないまま使用をしている方もいますが、メンテナンスしないと耐久年数に満たないままシャッターが壊れてしまう可能性があります。
具体的なメンテナンス方法は以下のとおりです。
- 月に一回シャッターを閉めて、ほうきでほこりを取る
- 半年に一度、シャッターを水洗いし乾かす
他にもシャッターが通るレールにシリコンスプレーを入れ、シャッターの滑りをよくしましょう。
メンテナンスが面倒ですが、シャッターを大事に使うことで長持ちします。
おすすめのシャッターメーカー3選
日本には多くのシャッターメーカーが存在しますが、どのメーカーがいいのかよくわかりませんよね。そこで、次はおすすめのシャッターメーカーを3つ紹介します。
どれも有名なところで、シャッター界の王道です。
三和シヤッター
三和シヤッターは、業界1位のシャッターメーカーで日本のシャッターの70%のシェアがあります。電動式から手動式まで幅広い製品を扱っており、色も豊富なため家の外観も損ないません。
また、シャッターが壊れた際も部品が調達しやすく、全国各地に営業所があるので修理対応してもらえる安心感があります。
文化シヤッター
シャッター業界で2位の文化シャッターは、シャッターのスマートホーム化に取り組んでおり、スマホで開閉するシャッターを開発しています。
使い方も簡単で、専用のアプリを使い、タップするだけでシャッターが開閉します。家族全員がアプリでシャッターを開ける必要がなくなるので、鍵を作る必要もありません。
少しでもガレージ開閉をラクにしたい方におすすめのメーカーです。
LIXIL
おすすめのシャッターメーカー3つ目は、LIXILです。
通常のシャッターからグリルシャッターなど、おしゃれなシャッターを取り扱っています。シャッターの色も豊富で家の外観に合わせることも可能です。
普通のシャッターでは満足できない方におすすめのメーカーになります。
シャッターを選ぶ際の注意点
ここまで、シャッター選びの様々な知識を解説しましたが、注意点があります。
- 故障した際に部品在庫があるかどうかも確認
- こだわりがない限り、特殊なシャッターは避ける
上記の2つを注意しておかないと、故障したときに修理できなかったり、修理費が高額になるので注意してください。
故障した際に部品在庫があるかどうかも確認
シャッターはさまざまなメーカーから発売されており、シンプルなものからデザイン性に優れたシャッターもあります。
仮に故障したことを考えて、メーカーは有名なところを選ぶと安心です。有名なメーカーだと部品調達がしやすく、修理期間も短くすみますし、電動式の制御盤はメーカーしか修理対応できません。
シャッターをつけるときには壊れそうな部品を業者聞いておき、在庫があるか聞いてみましょう。もし、よく壊れる場所なら、どのメーカー取ろうと業者が販路を使い、安く部品が調達できます。
こだわりがない限り、特殊なシャッターは避ける
シャッターにこだわりがない場合は、横引きシャッターやグリルシャッターなどの特殊なシャッターは避けましょう。その理由は、修理できる職人が少ないからです。
特殊なシャッターは巻き上げ式と違い、修理方法が異なります。また、素材もステンレスや木製などいいものを使っているため、修理費用が高くなりがちです。
シャッター設置する前に、あらかじめ修理してくれる業者を探しておくと、故障してもすぐ対応してくれます。
ビルドインガレージのシャッターの設置事例
ここでは、実際にビルトインガレージのシャッターを設置している方のSNSを見て、おしゃれなシャッターってどんなものなのか見てみましょう。
4つの例を載せていますので、ビルトインガレージ設置の際のヒントになれば幸いです。
巻き上げ式はシャッターケースが小さいものが多い
巻き上げ式は安価なシャッターですが、近年は巻き上げ式でもシャッターを収納するコブが小さくスッキリしているモデルが多いです。
電動式にしており、ガレージ内のボタン1つで開閉できる仕様になっています。
家の色と似たシャッターにすることで、シャッター感を感じさせない
ビルトインガレージのシャッターを家の色と同じにすることで、おしゃれにまとまります。画像の家はアルミ製のシャッターを採用していますが、シャッターとは思えないぐらい家との一体感です。
また、これだけ大きなガレージがあると、趣味やバーベキューが楽しめます。
オーバースライダー式は、静かに開閉する
オーバースライダー式のシャッターは、シャッターが通るレールを天井に設置し開閉します。オーバースライダー式のデメリットは、照明が少なくなること。
オーバースライダー式でシャッターが静かに開閉し、近所への騒音トラブルになりにくかったり、深夜に仕事から帰ってきても誰も起こす心配もありません。
ガレージ内が暗い場合は、ガレージ内に小窓を設けることで明るくできます。
おしゃれなスイングアップ式
シャッターには、スイングアップ式があります。スイングアップ式の特徴は、一枚の板が開閉するので開閉音がとても静かなことです。
ただ、天井まで上がったシャッターは、少し前に飛び出るのでシャッターの前にも土地がないと、設置できません。
画像では建物の色とシャッターが、同じ色で統一感がありおしゃれです。
まとめ
今回は、ビルトインガレージのシャッターの選び方について解説しました。
ビルトインガレージは、家の中にガレージを作るので防犯対策のためにもシャッターをつける方は多いでしょう。ビルトインガレージのシャッターはおしゃれにしたい気持ちはわかりますが、特殊なシャッターは修理が難しく費用が高くなりがちです。
自分のお財布と相談しながら、理想のビルトインガレージを作ってみてはいかがでしょうか。