冬のキャンプは服装による寒さ対策が絶対に必要!おすすめの道具から知識までをご紹介

冬のキャンプは服装による寒さ対策が絶対に必要!おすすめの道具から知識までをご紹介
はっしー
ガレージライフ運営者の「はっしー」です。週末は「八ヶ岳」で過ごしています。八ヶ岳の魅力や楽しみ方、耳より情報を発信します。

「冬キャンプの防寒はどうしよう?」「もっと暖かい服装はないかな?」と初めての冬キャンプでの服装に悩んでいるのではないでしょうか?

確かに、服を着込めば着込むほど暖かくなるのですが、キャンプは何かと荷物が多いので余計なものを持っていきたくないですよね。

そこで今回は、冬キャンプでの服装について解説します。

この記事では、冬キャンプの服装の基本やシーン別での服装についても触れていきます。これからキャンプをしようという人や来シーズンの冬にキャンプしたい人は、参考にしてください。

冬キャンプでの服装はレイヤリングが基本!たくさん着込めばいいというわけではない

冬キャンプの服装はレイヤリングが基本になります。

レイヤリングという聞き慣れない言葉ですが、重ね着をするという意味です。

しかし、たくさん着込めばいいというものではありません。

たくさん着込むと暖かくなるのですが、その分、着ぶくれしてしまったり、動きづらくなったりしてせっかくの冬キャンプが楽しいものではなくなってしまいます。

レイヤリングは3つに分かれていますよ。

  • ベースレイヤー
  • ミドルレイヤー
  • アウターレイヤー

それぞれの特徴を理解することで、最低限の荷物でも快適な冬キャンプが過ごせます。

ベースレイヤーとは?

ベースレイヤーとは、自分の肌に直接触れる部分で簡単にいうと肌着のことを指します。

ベースレイヤーの目的は、汗を吸収して発散させることです。

冬キャンプは、テントを設営や焚火の準備、移動のために歩くと普段寒さで汗をかいていないように感じますが、結構汗をかいているものです。

そして汗が逃げないと、汗で体が冷えてしまい体温低下につながってしまいます。

おすすめの素材としては、メリノウールといった天然の素材を使ったベースレイヤーです。肌触りが良く、適度に汗を逃してくれます。

ミドルレイヤーとは?

ミドルレイヤーとは、ベースレイヤーとアウターレイヤーの間に着るウェアです。

ミドルレイヤーを使うことにより、ベースレイヤーとアウターレイヤーの間に空気の層をつくり、体温を保ちやすくなります。

よく使われるものとして、ダウンジャケットや化学繊維ジャケット、フリースがあります。

値段の手頃さや洗濯できることから化学繊維ジャケットとフリースを使っているキャンパーさんが多いです。

アウターレイヤーとは?

アウターレイヤーとは、1番上に羽織るウェアのことで、雨や雪、冷たい風から身を守るために使われています。

アウターレイヤーにも種類があります。

  • 2000〜3000mの雪山でも耐えられるハードシェルタイプ
  • 軽くて、伸縮性のあるソフトシェルタイプ
  • 荷物をこぶしひとつ分にできる携帯性抜群のライトシェルタイプ

この中で1番使い勝手がいいのは、ソフトシェルタイプのアウターレイヤーです。

ソフトシェルタイプは軽く作られており、マラソンや登山などの冬キャンプ以外でも活躍します。

しかし、雪中キャンプをやるのであれば、ハードシェルタイプのアウターレイヤーもありです。

またライトシェルタイプのものは、防水性・撥水性がありコンパクトにしまえることから、荷物をあまり持ちたくないときに便利です。

自分がどんなキャンプをしたいのか場面に応じて購入しましょう。

3つの「首」を守り、体感温度を下げない

最後に3つの「首」を守りましょう。

3つの首とは、「首」「手首」「足首」のことです。

この3つを守る理由は、太い血管が通っており暖めていないと体感温度が下がり、より寒く感じてしまうからです。

3つの首は以下の服装で守ります。

  • 首…ネックウォーマー
  • 手首…手袋
  • 足首…メリノウールが使われている靴下

冬キャンプ初心者でありがちなのは、足首の対策をしていない人が多いことです。

冬の寒さは足にきて、寝る時でも足が冷えてなかなか寝付けなかったという人が多いです。

メリノウールの靴下は2000円以上しますが、生地が肉厚でしっかり暖めてくれますし、何年使っても型崩れしない耐久性があります。

冬キャンプのために1足持っておくと重宝しますよ。

シーン別!冬キャンプの服装を紹介

次に、シーン別の服装を紹介します。

冬キャンプを快適に過ごすとしても、寝るときや雪の中でのキャンプではまた服装が変わってくるものです。

自分がどんなキャンプをするのか考えて、ウェアの購入をしましょう。

どんな時でもOKな基本の服装

冬キャンプの基本の服装はこちらです。

  • ベースインナー…メリノウールのインナー
  • ミドルレイヤー…フリースor化学繊維ジャケット
  • アウターレイヤー…ソフトシェルタイプ
  • 下半身…メリノウールのタイツ+ダウンパンツ
  • 靴下…メリノウールの靴下
  • ブーツ…防水加工されている中綿入りのブーツ

基本の服装で重要なのは、保湿性、暖かさ、動きやすさです。

もし、これでも寒い時はミドルレイヤーの数を増やして体温調節をしましょう。

ミドルレイヤーのフリースや化学繊維ジャケットは、ユニクロやワークマンのものでも十分に暖かいです。

防水・撥水加工がされている服装

雪中キャンプでは、基本の服装に「防水」「撥水」を意識するといいです。

なぜ、防水が必要かというと、テント内が暖かくなると雪が溶けてしまうからです。

最初こそ、溶け水がないものの、だんだん雪が溶けてきてその溶けた水が、服にかかると冷えの原因になります。

「防水」「撥水」を意識した雪中キャンプでは、基本の服装にこれだけを足します。

  • アウターレイヤー…ハードシェルタイプ
  • 下半身のアウターレイヤー…レインパンツ

雪中キャンプだからといって難しく考える必要はなく、1番上に防水性能があるハードシェルのアウターとレインパンツを加えるだけでとても簡単です。

もし、それでも寒い時は、ミドルレイヤーを2枚にして体温を調整しましょう。

就寝時のときの服装

寝るときは、寒さ対策でいろいろ着込んでしまうのではないでしょうか。

しかし、それでは着膨れしてしまい、かえって寝にくくなってしまいます。

そのため寝るときの服装は、下記のようなものがおすすめです。

  • ベースインナー
  • 上下のフリース
  • 靴下を重ね履きする

寝るときは、むしろ装備を軽くしたほうがよく眠ることができます。

よく眠るためには、寝袋の中にカイロや湯たんぽを入れて暖めておいたり、貼るカイロを体に貼ったりするのも良いです。

冬キャンプで着れる服5選

これまで、ベースレイヤーやミドルレイヤー、シーン別の服装の紹介をしましたが「結局、何がいいんだ?」と思いますよね。

そこで、次は冬キャンプにおすすめな服5選を紹介します。

ベースレイヤーからアウターレイヤー、靴下まで紹介するので気になる人はチェックしてみてください。

[アイスブレーカー] カットソー 200 オアシス ロングスリーブ クルー IX20190 メンズ

1つ目は、アウトドアウェアメーカー「アイスブレイカー」のメリノウールベースレイヤーです。

ウールですが、チクチクせずとても肌触りがよく、長袖なので上半身全体を暖めてくれます。

洗濯しても伸び縮みすることなく、冬のシーズン中普段の生活でもガシガシ使えます。

海外メーカーなので、自分がいつも着ているサイズより1つ小さいものを買うとピッタリになります。

[ワークマン]スウェットシェルインサレーションカーディガン

 

2つ目は、ワークマンの化学繊維のジャケットになります。

このジャケットは、開発するときにミドルレイヤーを想定して作られており、中綿の保温性とヤッケみたいな撥水性、防風性もあるのが特徴です。

また、胸にポケットがあるので貴重品の管理がしやすいです。

アウトドアウェアは値段が5万前後と高いものが多いですが、ワークマンのミドルレイヤーは15,000円前後で購入できます。

[NANGA] 難燃性ダウンジャケット メンズ TAKIBI DOWN JACKET タキビ・ダウンジャケット

3つ目は、アウターレイヤーです。

日本のダウンメーカーNANGA(ナンガ)のタキビ・ダウンジャケットは、火の粉がダウンについても燃えないようになっています。

しっかりとしたダウンジャケットですが、重さは1キロととても軽いです。

軽いジャケットだと外出するときに、気軽に持ち出せます。

175cmの人ならLサイズでピッタリ着られるサイズで、ポケットもたくさんあるので、テントの組み立て作業や貴重品の管理もしやすいです。

[smartwool]マウンテニアリング

続いて、靴下です。

靴下は、スマートウールのメリノウールを使った靴下になっています。

ひとつ2,600円前後と靴下にしては高価ですが、暖かさは抜群です。

生地がしっかりしており、足で地面を踏むと靴下の厚みをしっかり感じるられるほど厚く作られています。

何回洗っても型崩れすることがないので、冬キャンプ以外の作業する人にもおすすめできる靴下です。

[ミズノ] アウトドアパンツ ブレスサーモ ダウンパンツ 登山 トレッキング 防寒 吸湿発熱 Go to by mizuno

最後にダウンパンツです。

ミズノのブレスサーモのダウンパンツは、汗を吸収すると発熱する機能があります。

ダウンパンツは、宇宙服みたいにモコモコするものが多いですが、ミズノのダウンパンツはそれほどなので普段着としても使うこともできます。

サイズ展開も豊富で、メンズはM・L・XL、レディースはM・Lが選べるので、自分にピッタリのサイズを選べます。

もっと冬キャンプを暖かく快適にするおすすめグッズ3選

ここまで冬キャンプの服装について紹介しました。

しかし服装以外でもっと暖かく冬キャンプを楽しめるものはないのか気になりますよね。

そこで、あったら便利なグッズ3選について紹介します。

よく使われるものなので、もっと暖かくなる方法についても載せています。

冬用サンダル

「冬用サンダルってなに?」と思いますが、中綿が入ったサンダルです。

サンダルなので足が寒そうと感じますが、靴下も履いていますし思っている以上に寒くありません。

冬キャンプでのテントの出入りは多いです。そして出入りのたびにブーツに履き替えるのは面倒です。

それが、冬用サンダルを使うことで一気に面倒なことがなくなります。

防水性能はイマイチなので、市販されている防水スプレーをかけておくと水が染みてこないので良いです。

湯たんぽ

よく冬キャンプで使うことがおすすめと紹介されている、湯たんぽはおすすめできません。

なぜなら、寝ている時にフタの間から水がこぼれる可能性があるからです。

水がこぼれると、テント内が水浸しになり眠れなくなってしまいます。そのため、私は充電式の湯たんぽを使っています。

充電式なので、お湯を沸かす必要がなくモノによっては、10時間以上機能するものもあるので朝まで暖めてくれます。

カイロ

冬キャンプでは、カイロを持っていく人も多いでしょう。

よく学校で使っていた貼らないカイロも良いですが、キャンプでは貼るカイロをおすすめします。

貼るカイロを使うことで、体の芯から暖めてめることができるからです。

体に貼るときのおすすめの箇所は、以下の通りです。

  • 背中に2枚以上
  • お腹
  • 腰やお尻
  • 両足首

覚えておくと便利な防寒小技3選

最後に服装ではありませんが、知っておくと便利な小技3選を紹介します。

知っておくだけなので明日キャンプに行く人でも使えます。

これを知っておくと底冷えの対策にもなりますし、暖かく夜が過ごせるのでチェックしてみてください。

グランドシートのかわりに銀マット

テントの下に敷くグランドシート。

テントの耐久性を持たせたり、防水性を高めてくれるためにあるのですが、値段が高いので購入していない人もいるのではないでしょうか?

キャンプのために必要なグランドシートですが、銀マットでも代用できます。

もちろん、グランドシートと合わせて使うとさらに底冷え対策ができるので、銀マットひとつでも十分に効果を発揮できます。

使うときは、銀の部分を下にして敷くと冷気が反射されて底冷え対策になるのです。

焚き火の前ではファスナーを開ける

キャンプでは、料理や暖をとるために焚き火をしますよね。

そんな焚き火の前では、ファスナーを開けて暖をとりましょう。

なぜならアウターレイヤーなどのファスナーを閉じてしまうと、焚き火の熱が体の芯まで伝わらないからです。

焚き火の前でファスナーを開けておくことで、焚き火の熱が体全体に回るようになり体が暖まります。

ペットボトルを湯たんぽ代わりにする

上記で湯たんぽを使うときは、充電式の湯たんぽがいいと紹介しました。

しかし、その充電式の湯たんぽがないときの応急措置としてペットボトルを湯たんぽ代わりにするもの良いです。

使い方としては、こちらになります。

  1. 焚き火中にお湯を沸かしておく
  2. 厚手のペットボトルにお湯を入れ、直接肌に当たらないようにタオルで包む

また、朝起きたときにペットボトルは冷めているので白湯として朝に飲むことができます。

白湯を飲むことで胃腸が活発になり、便秘解消にも繋がります。

まとめ

今回は、冬キャンプでの服装を紹介しました。

冬キャンプでは、ただたくさん着込めば良いというものではなく、ベースレイヤー、ミドルレイヤー、アウターレイヤーそれぞれに役割があります。

特に冬キャンプでの夜は、氷点下になることもあるのでしっかりと寒さ対策をしておくことが重要です。

少しでも冬キャンプを快適にして、楽しいキャンプライフをしましょう。

グッズ・小物カテゴリの最新記事