近頃人気のある薪ストーブですが、利用シーンによって使い分ける必要があることをご存じですか?
今回は薪ストーブをシーンごとに使い分ける必要性から利用シーンごとの使い方、メンテナンス方法まで解説します。
薪ストーブをこれから使おうと考えていた方は必見ですよ!
【上手に使うコツ】薪ストーブをシーンごとに使い分ける必要性
薪ストーブは本来、キャンプに使用したり、室内を温めるために使用するなど、万能な使いができるとされていますが、利用シーンによって使い方を分ける必要があります。
なぜ同じ使い方ではいけないのでしょうか。
それは、同じ使い方で薪ストーブを利用してしまうと、最悪な場合は大きな事故に発展してしまうこともあるからです。
特に次のシーンで薪ストーブを利用することを考えている方は、要確認ですよ!
- テントの中
- ウッドデッキ
- 芝生の上
それぞれのシーンで必要になる準備、使い方を確認して下さいね。
【同じ使い方はだめ!?】薪ストーブの利用シーンごとに解説
では、下記3つのシーンごとに薪ストーブの使い方をおさらいしましょう。
- テントの中
- ウッドデッキ
- 芝生の上
①テントの中で薪ストーブを利用するなら
テントの中で薪ストーブを使用する場合は、室内だからこその注意がそれぞれ必要です。
薪ストーブの準備と設置から、使い方をそれぞれ解説します。
準備と使い方
テントの中で薪ストーブを使う前に使用することは、危険なのでよく注意して使用するようにしましょう。
地面との距離が近くなってしまうと、例え冬に使用していても枯草や木に引火してしまう恐れがあるので、それは避けなくてはなりません。
薪ストーブ本体を地面から距離をとって断熱して下さいね。
次に、テントから煙突を出します。
外にどう出すのかで煙突の長さは決まりますが、火の粉が吹き出てテントに落ちてしまう前に燃えないようにするため、テントの幕体よりも70m以上1m程度、高くなるようにだしましょう。
次に煙突とテントの接触部分はしっかり断熱します。テントに熱が伝わると発火してしまうためです。布の種類は関係なく引火してしまうので、煙突ガードを巻くなど、二重に耐熱を取ってから設置完了です。
後片付け
後片付けの際は、薪の投入を止めることと、鎮火することを待ちましょう。
本体と煙突が充分に冷えたら灰を捨てて、煙突の煤をブラシで払ってください。煤が溜まってしまうと、煙突の中で発火する可能性があるので、必ずしなくてはならないポイントです。
②ウッドデッキで薪ストーブを利用するなら
ウッドデッキは化学物質を使用して塗装もしている木材です。既述にもあるように、薪ストーブに使用してはいけない木材のひとつになるのです。
もし火種が落ちてしまった場合には勢いよく燃えてしまう可能性もあげられます。
だからこそ火種をウッドデッキ上に落とさないためにも、モルタルやレンガなどを置き、ウッドデッキ上で調理をしないようにしましょう。
また、近所への配慮も最大限にしておかなければなりません。
実はウッドデッキは自分の庭の範囲ではありますが、煙や匂いは風に乗っていき、近隣住民の家に届いてしまいます。近隣住民が近い場合は、火種が壁についてしまう可能性もあるでしょう。
そうならないように事前に設置場所を工夫するなどの配慮や、薪ストーブを使用する前には近隣住民へ挨拶、連絡をしておくと良いでしょう。
「庭でバーベキューをしますが良いですか?」
「薪ストーブを使いますが良いですか?」
など、ひとことがあるだけでトラブルの発展も未然に防げて、近所づきあいも円満に済むのです。
近隣住民には、日付と時間、極力迷惑をかけないようにする配慮を伝えるようにしましょう。また、当日は予告した時間内で切り上げることも配慮のひとつです。
準備と使い方
ウッドデッキで薪ストーブを使うときは、ウッドデッキが燃えないように、土台をストーブの下に敷き、固定をしましょう。次に、テントのときと同じように煙突は70cmから1m以上の高さを準備して下さい。
ウッドデッキなので酸化炭素警報器や、薪ストーブ用の温度計も準備して、火をつけ始めます。
燃料は燃やして良い木材だけを燃やすようにしてください。
後片付け
薪ストーブの後片付けはテントの中で使用したときと変わりないのですが、大きな違いは近隣住民へ終わったことや切り上げたことを挨拶することです。
ウッドデッキで使用する場合は、配慮が欠かせません。終わったときは必ずひとことお話して、終わったことをお知らせしましょう。
芝生の上で薪ストーブを利用するなら
芝生の上で薪ストーブを使用することはできるものの、芝生は枯草です。燃えてしまう可能性もあります。
中には直火禁止という張り紙を張っているところも少なくありません。必ずスパッタシートを敷くようにしてください。
スパッタシートを置いた後は火の粉が落ちないように、ウッドデッキやテントの中でと同じように気を付けて使用しましょう。
後片付け
まずはストーブの火を沈静化するまで待ち、燃料を片付けます。次に、スパッタシートについた煤をキレイに落として後片付けは完了です。
【ケアには要注意!】避けたいメンテナンス方法
使用中から使用後までのケアメンテナンスにも要注意です。
ひょっとしたら、「今までやってた可能性があるかもしれない」という方は、読んだら持っている薪ストーブのメンテナンスをしてみましょう!
温度を気にせず続ける使用
薪ストーブの排気温度は200から300度が機種によっては適温といわれていますが、過度に高温になってしまうと、ストーブ本体が壊れてしまうこともあるのです。
ストーブ本体が壊れている状態で使用した場合には、火災につながってしまう可能性も少なくありません。
また、薪ストーブが壊れてしまった場合は、修理をするよりも買いなおすと安くおさまることも多いので、買いなおしをおすすめします。
とはいえ、故障することがないように、薪ストーブを使用する際には薪ストーブ用の温度計を使用するなどして、温度管理の徹底をしましょう。
使用禁止の燃料
薪ストーブの機種によっては使用禁止の燃料があることを知っていますか?
薪ストーブの燃料として使用する際に危険とされている燃料は主に次の通りです。
- 針葉樹
- 接着剤などの化学物質がついたベニヤ板
- 釘が付いている木
など、水分量の多い薪や薬剤、塗料がついた木材、ビニールコーティングされた紙などは、急激に温度が上がります。
また、有毒ガスを発生する可能性もあり、煙突などから出て行ってしまう可能性もあるので、燃やした後が危険なのです。そのため、薪ストーブでは使用禁止です。
薪を投げて入れてしまっている
薪ストーブを使用している際に、誰もが一度はしたことがあるのではないでしょうか。
ストーブの中に薪を投げて入れてしまうことです。もし投げて入れてしまった場合は耐熱ガラスやレンガなどのパーツを壊してしまう恐れがあり、故障品となってしまいます。
パーツ交換は高いので壊さないように優しく使うことがコツのひとつです。
薪を入れるときは、火ばさみを使用し、取っ手部分が熱くなりにくいものを使ってみましょう。
【知っておきたい!】シーンごとにおすすめの薪ストーブ
シーンごとにおすすめの薪ストーブをそれぞれ見てみましょう。
きっとあなたの使いたいシーンに適した薪ストーブを知れますよ!
テントの中で利用するなら
テントの中で利用する場合は、テントが燃える心配や、薪ストーブを使えるテントであるか、一酸化炭素中毒にならないかなどの心配がそれぞれ出てくるでしょう。
まずは薪ストーブを安全に使うための設置方法から学ぶ必要があります。
テントの中で薪ストーブを安全に利用するなら、次のポイントに注意をしましょう。
- テントの幕からある程度距離を置いたところにストーブを設置すること
- 換気を確認しながら薪を燃やすこと
- 温度を確認すること
以上を注意しておくことにより、安心して安全に薪ストーブを活用できるでしょう。
商品としておすすめなのは次の薪ストーブです。
ノルウェー発のGストーブ、アラジン
G-ストーブは軽くて丈夫なステンレス製であり、耐熱温度は1,000度です。造りもガッシリとしているので安定性も信用できるほどです。
またG-ストーブは初心者にも人気のある製品のひとつなのですが、その理由が火つけが簡単で温度の微調整も他のストーブに比べると簡単であるところです。
ストーブというと火つけが少しコツが必要であったり、なかなか火がつかないストーブもあるなど、買い替えをすることも少なくないでしょう。
ところが、G-ストーブは燃焼効率を引き出す設計なので、火つけもよく、癖がありません。初心者でもあっという間に着火させることが可能なのです。
ウッドデッキで利用するなら
ウッドデッキに薪ストーブを設置する場合は、注意することは特に次の通りです。
- 近所への配慮は最大限にすること
- 火種が落ちないようにすること
- モルタルやレンガなどで薪ストーブを置く場所を考慮すること
数ある配慮の中で、ウッドデッキ上の使用をするのであれば、タキビクッカーです。
ピザも焼ける高性能タキビクッカー
タキビクッカーの魅力的なポイントは、特に庭で使うために開発されたからこそ、煙が少なく、匂いも軽減させることのできる薪ストーブであることです。
また、ストーブの中に網もあるのでピザも焼けます。火もつけやすいタイプのストーブなので初心者にも使いやすく、家用に使う薪ストーブに適しているといえますよね。
芝生の上で利用するなら
芝生の上で薪ストーブを使用するなら気を付けることが、直火焚き禁止という注意に対処することです。
芝生なので、もちろん火があたったら焼けてしまいます。直火焚きしないためにも薪ストーブの下には、スパッタシートを置いて、耐火と防火に備えましょう。
また、他にも注意すべきことは薪ストーブの種類です。例えスパッタシートが耐火、防火性に優れていても不安定なタイプの薪ストーブで使用した場合は、倒れてしまう可能性も否めません。
薪ストーブを芝生の上で使用するなら、安定性を重視しているタイプがおすすめです。
安定性抜群のオージーピッグ
オーストラリア生まれのオージーピッグは簡単に持ち運びができるだけでなく、3ミリ厚のボディなのでハードに使っても倒れない上にシンプルだからこその使いやすさと安定性を誇ります。
薪火クッキングや休日キャンプにも最適な一台なのです。
もし今、薪ストーブの購入を考えているならば、安定性を重視できるオージーピッグを購入してみませんか?
まとめ
シーンによって使い分けられる薪ストーブも少なくありません。
ひとつの薪ストーブを使うことも経済的ではありますが、薪ストーブひとつでは全てのシーンを使い分けることは難しいでしょう。
もしひとつの薪ストーブで使うなら、それぞれのシーンに適した使い方としてスパッタシートなどの道具や、薪ストーブに対して耐火、防火の効果を発揮してくれる道具を有効に使うことが求められます。
ひとつずつ揃えるようにして、安全に薪ストーブを使用しましょう!