東京都心から(車でも電車でも)約2時間と、身近なリゾート地「八ヶ岳」。
しかし、山々に囲まれていることもあり、東京などの感覚で行くと、春先にまだ雪が残っていたり、東京は夏のような陽気でも八ヶ岳はまだまだ肌寒かったりなどだいぶ違ってきます。
そこで、この記事では八ヶ岳の月ごとの平均気温、降水量などのデータに加えて、その季節の適切な服装をご紹介します。
また八ヶ岳とひとくちにいってもかなり広範囲になってしまうので、この記事では主に八ヶ岳南麓エリアの気候について説明していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
八ヶ岳の年間を通した天気、服装を確認
八ヶ岳の年間天気ですが、12月・1月といった真冬のシーズンは氷点下になる日も珍しくなく、北海道(札幌)とあまり変わらないほどの寒さにまでなります。
しかし気温の低さに対して八ヶ岳はイメージほど雪が多い地域ではありません。特に高度が800mを切ると降雪量は減ります。ただその分高度が上がるにつれ雪が消えず、小海線の上か下かでそれぞれ行うべき雪対策が異なってきます。
高度が1100mよりも高くなると1日中、気温が氷点下となる真冬日も珍しくありません。
そのため高度が高いところに滞在する方はヒートテック、厚手のアウター、マフラー、手袋、タイツ、分厚い靴下などの服装はもちろん、カイロなどで防寒対策をぬかりなく行うことも重要です。
逆に夏期は、酷暑シーズンであっても30度を超えることは稀で、平均22~23度と避暑地らしい過ごしやすい気温となっています。
また、桜の時期の紅葉の時期も、都心に比べると寒くはないものの、1枚羽織るものが欲しいくらいの気温です。
【八ヶ岳の雨温図】
画像引用元:weather.time
【那須高原の雨温図】
画像引用元:weather.time
さらに八ヶ岳は降水量が年間を通じて少ない地域です。上記の画像から分かるように代表的な避暑地として有名な「那須高原」と比べても一目瞭然ですね。
東京などと同様、梅雨の時期から秋にかけての降水量が年間で多くはなるものの、東京より降水量は少なく、比較的にいい天気の日が多くなります。
八ヶ岳春のシーズン(3月~6月)
八ヶ岳の春シーズンは、都会に比べるとやや遅く、4月に入ったくらいから急速に暖かくなる感じです。
暖かくなるといっても、4~6月は10度台前半くらいの日が多く、1枚羽織るものが欲しいくらいです。
また、八ヶ岳内でも高低差があるため、桜の開花時期は4月上旬~下旬まで比較的長く楽しむことができます。
春の八ヶ岳といえば、清里高原のハイキングや、自然の風を浴びながらのゴルフなど自然を体感するアクティビティがおすすめです。
八ヶ岳周辺のゴルフ場に関してはこちらの記事で紹介しています。
3月の八ヶ岳の天気、服装を確認
平均気温 | 4.3℃ |
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平均最高気温 | 10.1℃ |
平均最低気温 | ―1.1℃ |
降水量 | 76.6mm |
【参考】札幌の3月平均気温=0.6℃、東京の3月平均気温=8.7℃、沖縄(那覇)の3月平均気温=18.9℃
最高気温が10℃を超える日もありますが、まさに三寒四温で春の気配と冬のもどりの繰り返しが続きます。
そのため、3月下旬でも大雪が降ることもあり、(車では)スタットレスタイヤは欠かせません。
ただ、東京などと比べても降水量は比較的少なく、雪は降るものの雨は少ないといえるでしょう。
3月の服装
日中はだいぶ温かい(それでも東京などと比べれば寒いですが…)日も多いですが、特に夜や朝方などは冷え込む日が多く、相変わらず北風の八ヶ岳颪が吹き荒れるので、ダウンジャケットなどの防寒対策は必要です。
また、手がかじかむ寒さが続いているので手袋の準備も忘れないようにしましょう。
4月の八ヶ岳の天気、服装を確認
平均気温 | 9.2℃ |
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平均最高気温 | 15.8℃ |
平均最低気温 | 3.7℃ |
降水量 | 80.8mm |
【参考】札幌の4月平均気温=7.1℃、東京の4月平均気温=13.9℃、沖縄(那覇)の4月平均気温=21.4℃
4月に入ると、一気に暖かい日も増え、過ごしやすくなってきます。
桜は比較的標高の低い、市街地などでは4月の頭から、山間部では4月の終わりまであちらこちらで満開の桜が楽しめます。
八ヶ岳周辺の桜が綺麗に見れるスポットはこちらの記事で紹介しています。
4月の服装
4月中旬になると桜も開花して、さすがにダウンジャケットクラスの厳寒体制では必要ないですが、セーターやコートなど東京の3月くらいの服装準備が必要でしょう。
5月の八ヶ岳の天気、服装を確認
平均気温 | 14.9℃ |
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平均最高気温 | 21.3℃ |
平均最低気温 | 9.2℃ |
降水量 | 102.8mm |
【参考】札幌の5月平均気温=12.4℃、東京の5月平均気温=18.2℃、沖縄(那覇)の5月平均気温=24.0℃
5月になると、最低気温でも10℃近くある日も多く、最高気温は20℃に達することも。
ただ、梅雨の時期に突入するので、雨の日は肌寒く感じる日も多いでしょう。
5月の服装
日中は長袖のシャツや薄手の上着程度で十分になりますが、昼夜の寒暖差が大きいため、夜や朝外に出るような場合は、念のため、厚手の上着や薄手のセーターの準備があると良いでしょう。
6月の八ヶ岳の天気、服装を確認
平均気温 | 18.7℃ |
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平均最高気温 | 23.9℃ |
平均最低気温 | 14.7℃ |
降水量 | 146.4mm |
【参考】札幌の6月平均気温=16.7℃、東京の6月平均気温=21.4℃、沖縄(那覇)の6月平均気温=26.8℃
春満開の温かさで、まさに避暑地として最高のシーズンのひとつです。
ただ、最低気温と最高気温の寒暖差が10℃近くあり、上着が手放せません。服装の調整が必要な季節といえます。
6月の服装
日中はTシャツなどでも十分な日も多くなってきますが、日中と夜との寒暖差、雨の日など肌寒い日もあるので、パーカーや薄手のジャケットの準備も忘れないようにしましょう。
八ヶ岳夏のシーズン(7月~9月)
八ヶ岳の夏のシーズンは、最高気温でも25度前後の日が多く、まさに避暑地の本領発揮の季節といえます。
夏はイベントも多く、北社市明野では、約60万本のヒマワリが開花し、富士山をバックにここでしか見ることができない絶景を拝めることができる「北杜市明野サンフラワーフェス」をはじめ、イベントが多く開催されます。
また、温暖な気候のため、川遊びや登山、キャンプなども最高の季節です。
八ヶ岳周辺の夏休みに行くべき観光スポットはこちらの記事で詳しく紹介しています。
7月の八ヶ岳の天気、服装を確認
平均気温 | 22.8℃ |
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平均最高気温 | 28.1℃ |
平均最低気温 | 19.0℃ |
降水量 | 153.6mm |
【参考】札幌の7月平均気温=20.5℃、東京の7月平均気温=25.0℃、沖縄(那覇)の7月平均気温=28.9℃
7月になると、最低気温でも20℃近くなっており、まさに初夏の装い。
山間部では、平均最高気温が30℃を超えることはなく、快適に過ごせますが、標高が低い地域は別で甲府盆地と近い北杜市の中心地は、盆地特有の蒸し暑さがあり、気温も30℃以上になることもあり、都心などとほぼ気温は変わりません。
降水量は東京などとほぼ変わりなく、そこまで雨の日が多い季節ではありません。
7月の服装
標高の比較的低い地域は、かなり蒸し暑くなり酷暑の日も、Tシャツ、ノースリーブで十分です。
ただ、標高が高いところは気温が低くなる(気温は標高が100メートル高くなるごとに0.6度下がる)ので羽織れるものは用意しておくべきです。
8月の八ヶ岳の天気、服装を確認
平均気温 | 23.6℃ |
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平均最高気温 | 29.4℃ |
平均最低気温 | 19.7℃ |
降水量 | 139.4mm |
【参考】札幌の8月平均気温=22.3℃、東京の8月平均気温=26.4℃、沖縄(那覇)の8月平均気温=28.7℃
まさに夏の季節ながら、30℃を超える日は珍しく、避暑地の本領発揮の季節といえます。
最も八ヶ岳が賑やかな頃で、音楽祭やアートフェスなど各地でイベントが催されます。
ゲリラ豪雨なども(東京などに比べると)少ないため、雨の日もあまり多くはなく晴れの日が多いです。
8月の服装
夏真っ盛りなので、半袖、ノースリーブなど夏の装いで十分ですが、例えば山間部で花火をするなど夜に活動するなどの場合は、念のため羽織るものがあると良いでしょう。
9月の八ヶ岳の天気、服装を確認
平均気温 | 19.4℃ |
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平均最高気温 | 24.8℃ |
平均最低気温 | 15.1℃ |
降水量 | 170.0mm |
【参考】札幌の9月平均気温=18.1℃、東京の9月平均気温=22.8℃、沖縄(那覇)の9月平均気温=27.6℃
9月になると、平均気温も4℃~5℃も低くなり、東京の9月の感覚よりぐっと寒くなるイメージです。
もちろん寒くはありませんが、日中夜などの寒暖差には気を付けましょう。
9月の服装
朝晩の気温はだいぶ寒いと感じる日も多いですが、日中は長袖のシャツにカーディガンなど、薄手の上着で十分です。
八ヶ岳秋のシーズン(10月~11月)
紅葉の季節である秋ですが、八ヶ岳の秋はとても短いといってよいでしょう。
10月でも服装で防寒をする必要がある日もありますし、11月に入ると一気に冬の装いとなってきます。
かなり気温は低くなりつつありますが、南アルプスの山々に囲まれている八ヶ岳だけに、紅葉の絶景は一見の価値ありです。
また、食欲の秋!スイーツの秋ということで、名店が多い八ヶ岳のスイーツ店巡りもおすすめですよ!
10月の八ヶ岳の天気、服装を確認
平均気温 | 13.6℃ |
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平均最高気温 | 19.1℃ |
平均最低気温 | 8.9℃ |
降水量 | 113.4mm |
【参考】札幌の10月平均気温=11.8℃、東京の10月平均気温=17.5℃、沖縄(那覇)の10月平均気温=25.2℃
東京などの平均気温と比べると4℃ほど寒いため、車から降りたら急に寒くなった体感を覚える季節になってきました。
特に、朝晩は一気に冷え込み、早くも冬が一足早く始まる感じになってきます。
比較的、雨は少ないシーズンで雪もまだ降らないため、秋晴れの気持ちよい天候が続く日が多いでしょう。
10月の服装は?
紅葉シーズンの今、東京などと同じ格好では寒くて過ごせません。
平均最低気温は8.9℃まで下がるので、セーターやコートを必ず用意しましょう。
11月の八ヶ岳の天気、服装を確認
平均気温 | 7.8℃ |
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平均最高気温 | 13.1℃ |
平均最低気温 | 3.1℃ |
降水量 | 50.9mm |
【参考】札幌の11月平均気温=4.9℃、東京の11月平均気温=12.1℃、沖縄(那覇)の11月平均気温=22.1℃
特に山間部ではまだまだ紅葉が見ごろの11月、秋も深まり、日暮れも早く、日中暖かくても4時過ぎには急に冷えてきます。
日中は温かくとも急に冷え込んでくるイメージなので注意しましょう。
降水量は1年を通じてもかなり少ない時期なので雨の日は少ないですが、山間部などでは早くも積雪を記録する日も出てきます。
11月の服装は?
最低気温は3.1℃しかなく、朝方や夕方以降に外に出る場合は、ダウンコートやマフラー、手袋など冬の防寒対策が必要です。
八ヶ岳冬のシーズン(12月~2月)
冬の訪れが早い八ヶ岳、12月に入るともう厳寒期といってよいでしょう。
厳寒期は3月近くまで続き、長い冬が八ヶ岳に訪れます。
この季節の八ヶ岳はやはりスキーなどのウインタースポーツ。
八ヶ岳各地にスキー場があり、雪質も上質だと評判が高いので、世界中からスキーヤーが集まりますね。
12月の八ヶ岳の天気、服装を確認
平均気温 | 2.2℃ |
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平均最高気温 | 7.1℃ |
平均最低気温 | -2.3℃ |
降水量 | 29.6mm |
【参考】札幌の12月平均気温=-0.9℃、東京の12月平均気温=7.6℃、沖縄(那覇)の12月平均気温=18.7℃
平均気温が2.2℃しかなく、まだ(平均気温が)7.6℃ある東京と比べると完全に真冬で、木陰の道路凍結注意など冬の心構えが必要です。
山間部はもちろん、市街地でも積雪を記録する日も多くなってきますが、雨自体は少ないので降水量は多くはありません。
12月の服装は?
1月、2月同様、完全に激寒対策が必須で、厚手のインナーにセーター、ダウンコートはもちろん、スノーブーツを着用することをおすすめします。小物も、マフラー、イヤーマフラー、手袋、帽子、カイロがあると良いでしょう。
1月の八ヶ岳の天気、服装を確認
平均気温 | -0.8℃ |
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平均最高気温 | 4.3℃ |
平均最低気温 | ―5.7℃ |
降水量 | 39.8mm |
【参考】札幌の1月平均気温=-3.6℃、東京の1月平均気温=5.2℃、沖縄(那覇)の1月平均気温=17.0℃
年間でも北杜市の平均気温が氷点下になるのは1月だけで、最も八ヶ岳が寒い時期といえるでしょう。
平均最高気温でも4.3℃しかないため、厳寒の対策が必要です。
北海道の札幌より平均気温が低いということで寒さがだいぶ分かると思います。
1月の服装は?
ダウンコートやオーバーズボン、スノーブーツなど考えうる防寒対策を準備する必要があります。
また、インナーも厚手なものを用意したり、帽子や手袋、マフラー、ネックウォーマーもあると良いですね。
強く冷たい北西の風、八ヶ岳颪が吹き、特に山間部は積雪が深く降り積もり、北杜市街地のような場所でも雪がなくなることはないでしょう。
2月の八ヶ岳の天気、服装を確認
平均気温 | 0.4℃ |
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平均最高気温 | 5.6℃ |
平均最低気温 | ―4.8℃ |
降水量 | 42.7mm |
【参考】札幌の2月平均気温=-3.1℃、東京の2月平均気温=5.7℃、沖縄(那覇)の2月平均気温=17.1℃
平均気温こそ氷点下ではなくなっていますが、まだまだ氷点下以下の厳寒の日は多く、大雪もまだまだ降ります。
東京では平均気温が6℃近くまで達しており、東京の2月と同じ感覚で行くと大変なことになります。
雪は相変わらず降り積もっており、一面真っ白な景色が続いています。
ただ、強烈な八ヶ岳颪が降ったあとの夜は満天の星空が絶景です。
2月の服装は?
前述どおり、2月も氷点下以下になる日も多いため、厳寒期の1月同様、ダウンコートやオーバーズボン、スノーブーツなど考えうる防寒対策を準備する必要があります。
八ヶ岳の天気の注意点
八ヶ岳の天気に関して、ここまで月ごとの気温や服装についてお送りしましたが、他にも注意点はあるのでしょうか。
見ていきましょう。
内陸性のため、年間の寒暖差が大きい
八ヶ岳は山々に囲まれた内陸性のため、年間の寒暖差が大きく、真冬は氷点下以下の日が続き、真夏は30℃近く行く日も珍しくありません。
また、日中と朝方、夜間の温度差も激しいため、服装に注意しましょう。
八ヶ岳内でも場所により約400mの標高差がありだいぶ気温が変わる
市内は高低差が大きく、標高500m付近に北杜市街中心地、約900mに小淵沢、約1,300mに清里高原が位置。100m標高が上がると気温が0.6℃下がるため、各地域で服装の備えが変わってきます。
つまり、八ヶ岳内でも場所により約400mの標高差があるため、向かう場所によって気温はだいぶ変える必要があります。
4月くらいは積雪の可能性があり、5月・6月でも雪が残っている場合もある
都心の感覚ですと、4月に雪は稀のなかの稀ですが、八ヶ岳では山間部や日陰などでは4月でもまだまだ雪が残っているところも多く、5月・6月まである場合もあります。
そのため、春先まで車ではスタットレスタイヤの準備が必要となってきます。
春先まで湧き水や凍み上がりの影響あり
春先まで、湧き水や凍み上がりの影響があり、砂利の道路は荒れた状態になっていることも多いです。
そのため、履く靴は春先であっても、動きやすいスニーカーなどがベストです。
まとめ
今回は八ヶ岳の天気についてお送りました。
都会にいる時の感覚のままだと、思っていたより寒いなんてこともままあります。
やはり服装のチョイスを間違えてしまうだけでも、テンションが上がらない原因になりますので事前チェックをしっかり行い八ヶ岳レジャーを楽しみましょう。