こんにちは。はっしーです。フェラーリオーナーになるには高い年収が必要不可欠だと思っていませんか?車両は高いし維持費も高額、駐車場だって普通の場所は無理じゃないのかと思われているあなたにお手頃価格のフェラーリをご紹介します。ただし泥沼にハマる覚悟がいる車もあるので壊れるポイントやチェックすべきところもまとめたいと思います!
5-6年前ならDin o 308GT4やモンディアルあたりが狙い目だったのですが少しづつ相場がかわって来ていますので最新の相場感を再確認した方にもぜひ読んでみてください。
お手頃価格で手に入るフェラーリ
400万円台
456GTが500万以下で買えてしまうなんて!安いとは知ってたけどこれほどとは。。456シリーズは1992年から2003年まで生産されました。意外にもモデルライフが長い!12気筒のFRで4座のクルーザー的性格の車です。ワインディングを振り回すよりも高速道路をぶっ飛ばすのが似合います。6MTとトルコン4ATもあるのが珍しいですね。生産台数はMTの456GTが1548台、ATの456GTAが403台とモデルライフの長さに対し少ないです。456は412の後継機種としてエンジンやトランスミッションが専用設計されました。フェラーリとしては気合が入っていたんです。しかし456の次の世代ではF1マチックが標準的になったことからATは456専用となってしまい、部品の高騰につながってしまいました。456Mを入れても千台ちょっとしかない車に専用トランスミッションは豪華です。凄く贅沢。なのでATが壊れるとめちゃくちゃお金がかかります。あるブログでは数百万かかったという記録も。。。
エンジン512TRの428馬力を超える442馬力を発生し最高速は302km/h(GTAでは298km/h)に達しました。そんなに出したら捕まりますが高速をかっ飛ばすのは最高ですね。コノリレザーの高級な内装と相まって最高のハイウェイクルーザーです!スタイリングもカッコいい。最後のリトラクタブルモデルですね。
安くて速くてカッコいい456ですが、お安いのには訳があります。前述の通り部品が高額なことだけでなくトラブルの多さも影響しているようです。
ハイパワーな12気筒は大量の排熱がありますが、排熱に問題があり樹脂部品の劣化が早い、窓がぴったり閉まらず雨漏りするなどなどマイナー、メジャーなトラブルを乗り越えられる愛と技術(お金は技術で削減できるはず)があれば大丈夫。壊れたのを直しながら乗るのも車趣味の醍醐味です。部品の欠品が頻発しているようですが全く出ないことがないのがフェラーリなので、乗れなくなることはないはず。愛と気合でトラブルを乗り越えられる方はぜひ一台いかがでしょうか?
メンテフリーなフェラーリなんて幻です!それはウソじゃないですが456は相当大変な方だと思って買ってください!
500万円台
348は328の後継となるミッドシップV8モデルです。1989年から1994年まで生産されました。同時期に販売されていたテスタロッサのようにサイドにフィンがあるのがかっこいいですね。328 より横にボリュームが出てスーパーカーっぽいデザインになりました。ワイドアンドローです!特筆すべきは音です。355の澄んだ音とは違う爆音。クライスジークマフラーと組み合わせると、本当に凄い音です。
355の人気に比べると真っ直ぐ走らないとか曰く付きな348ですが後期型では改善されて真っ直ぐ走ると清水草一さんもおっしゃっています!
カーマニア人間国宝への道カーマニア人間国宝への道 第170回:まっすぐ走った! 矢のように!
いやいや最初期の348が真っ直ぐ走らないと言っても、テスタロッサでも一緒ですから!気にする事はないかもしれません。あの形は唯一無二です。愛とドラテクがあれば大丈夫🙆♀️🙆♂️
スカリエッティも安いものなら600万円台です。あんまり人気がないようですが凄くかっこいいですよ。大人のフェラーリという風格です。ケンオクヤマさんのデザインですね。2004年から2011年まで生産されました。試乗した経験がありますが、内装の豪華さがが凄まじく、レザーだらけの贅沢な作りの車です。大人4人を運べる豪華絢爛な高級車です。ただし高級車セダンとは違い安楽の方向ではありません。ほどよい硬さを持ち、ぶっ飛ばしても大人4人が安心して過ごせるように、体がすっぽり入る感じです。空間は十分ですが程よい包まれ感に安心します。
元々3600万もする車なので値落ちは強烈です。長距離を走るのに適しているため、距離を走っている個体が多いことも値落ちの要因のようです。根強い612ファンががいるのも特徴です。長距離で疲れないので別荘等への移動用に612を何台も乗り継いでおられる方も多く走行距離が延びがちな車です。
とはいえクラッチは2年毎の交換で一回数十万円かかります。またセンサー類など消耗品がありますのでそれなりにお金はかかると思っておいた方がよいです。ただ相対的に壊れにくい車種なので数年楽しんで売却するなら、ジャーマン3の旗艦モデルを買うより安く楽しめるかもしれませんよ!そうは言っても、車好きを飽きさせない程度には壊れますしメンテフリーではないので足車は用意したほうがいいと思います。プレッシャー減らすが吉です。
実はまだまだあるのですが今日はこのくらいにさせてください。
フェラーリは快楽の塊です!安くはないけど、安めに楽しむこともできるのですというお話でした!
ちょっと追記です。安い個体には特徴があります。
①ミッションが3ペダルのMTじゃない
新しいフェラーリはF1しかありませんがMTがある時代は3ペダルのMTの方が値段は高いです。なぜならば圧倒的に楽しいし、壊れにくいからです。ATだったり2ペダルのバレオマチックの車は安めになります。F1が勝手にブリッピングしてくれるのも感動ですが自分でやった方が楽しいですよ!うまくシフトダウンが決まったらもう至福。首都高で前車が詰まってきてブレーキ踏みながらヒールアンドトゥで減速をかましつつ次の加速に備えるなんて動きが出来たらもう死んでもいいくらい気持ちいい!フェラーリは高くてもMT買いましょう。
②距離を走っている
距離を走っていれば消耗品のメンテナンスが必要になってきます。僕の先輩は2万キロ以上走ったフェラーリは買わないという方もおられます。しかしメンテナンスはいつかするものですし、経験劣化もあって、距離を走らなくてもダメになるものは交換が必要です。逆に走行距離は多くともレストアしたり重整備をしてから走ってない個体は狙い目かもしれません。そもそも30年以上経って2万キロしか走ってない方が異常です。年に700キロ以下は逆に乗らなさすぎて性能維持のギリギリ。。。
③修理歴がある
ぶつけた車は今は調子が良くともどこかで不具合が潜んでいる可能性があるので避けたいですね。エアロをつけている車で純正パーツはない個体はぶつけているのかも。逆にいじっていても純正パーツを売ってしまわず残してある個体は良個体です!多少修理していても、痘痕も靨で長く付き合うのも車好きの醍醐味ですし、わかって買うのは大アリです。
④人気がない
フェラーリといえど不人気モデルはあります。それでもそれぞれの車種に魅力があるのがフェラーリ。リセールが悪いと言っても買値が安いんだからいいじゃありませんか!新車価格を払ってくれた初代オーナーに感謝して安く乗りましょう!
そのほか12気筒が安い、4座が安い、FRは安い、発売から20ー30年目あたりが安いなど色々ありますが308GT4など知らぬ間に爆上がりすることもあるフェラーリ。買えるうちに買うのが正解だと僕は信じています!年行ったら乗れないかもしれないし、お金ないかもしれないし、フェラーリ買うタイミングは常に今しかないです。