自動車の盗難対策9選!盗難の手口と被害の原因を徹底解説!

自動車の盗難対策9選!盗難の手口と被害の原因を徹底解説!
はっしー
ガレージライフ運営者の「はっしー」です。週末は「八ヶ岳」で過ごしています。八ヶ岳の魅力や楽しみ方、耳より情報を発信します。

車を大切にしているみなさん。あなたは「もし愛車がガレージから盗まれたらどうしよう」「何かいい対策はないかな」と考える事はありませんか。

みなさんのガレージ・車のセキュリティ対策は、自信をもって万全と言えるでしょうか。

犯行の手口も年々変化しており、自動車の防犯グッズの種類も豊富です。そのため、どんな防犯グッズを選べば良いか悩んでしまいますね。

この記事では、自動車盗難被害の原因や手口、盗難対策を9つ紹介しています。さらに、万が一、盗難に遭ってしまったときの対処法もあわせて紹介しています。

簡単にできる盗難対策や、効果的な防犯グッズを掲載しているので、ぜひ最後までご覧ください。

ドライブの時は盗難に要注意!

近年車の盗難事件の発生件数は減ってきていますが、海外で人気のあるワンボックスカーやプリウスなどは依然発生件数が高いままです。

盗んだ車は主に海外へ輸出しており、車を丸ごと盗んでしまうような大胆な手口を使うことから、グループで行うプロの窃盗団の可能性が高いでしょう。

さらに、専門技術や工具を使用し、車をばらばらにして部品として売りさばくいった事例もあります。

また人気の車種なら、古い車でも関係なく盗難に遭ってしまうことから新車ではないからといって、油断できない状況です。

自動車の盗難被害の起きやすいシーン

自動車の窃盗の被害はどのような場所で起こりやすいのか、気になりますよね。よくあるのは、以下のようなシーンです。

  • 人通りの少ない場所に停めているとき
  • シャッターや屋根のない屋外駐車場に停めているとき
  • ドライブ途中の道端に停めているとき
  • 別荘の駐車場に停めているとき

自宅でも屋外の駐車場だと盗難に遭いやすくなっています。また、人通りが少ない場所で発生しやすく、とくに22:00から明け方にかけて盗難被害に遭うことが多くなっています。

自動車の盗難にはどんな手口があるのか

自動車の盗難の手口には、以前から窓の隙間に針金などを差し込んで鍵を開ける方法があります。しかし最近の自動車は、窓から開けられないような仕組みになりました。その為その手口を使うことは出来なくなり、被害は少なくなりました。

ではどのような仕組みで被害に遭うかというと、以下のような3つの手口で多く盗難が発生しています。

  • リレーアタック
  • イモビカッター
  • CANインベーダー

次の項目から、それぞれの盗難手口の特徴を紹介していきます。

リレーアタック

リレーアタックとは、スマートキーから出ている電波を利用します。自動車のキーから出ている電波を強化させる機器を使って、車を動かす手口です。

車の所有者から少し離れた場所にいる仲間が、キーの電波を受け取り、少しずつ中継します。少しずつ離れた人まで電波を飛ばし、遠く離れた場所からでもドアロックを解除したりエンジンの始動をさせることができる方法です。

誰かが必ず所有者の電波が届く場所にいないといけないため、グループでの犯行だと考えられています。

リレーアタックは、キーから出ている電波をキャッチして犯行に移すため、電波を遮断するキーケースを使うとよいでしょう。

カーショップにもグッズは販売されており、自宅にある缶容器を入れ物にして代用することもできます。

イモビカッター

自動車には、車両ごとに設定されている暗号キーと、車の鍵の内部にある暗号キーとを照合させてエンジンをかける、イモビライザーというシステムがあります。

イモビカッターは、暗号キーを書き換えられる道具です。暗号キーの書き換えで、所有者以外の人でも簡単に鍵が開けられるようなります。

暗号キーの書き換えさえすれば、どんな鍵でも開けられます。自分の鍵が手元にあるため、盗難に気付かないときもあるくらい巧みな手口です。

対策方法としては、イモビカッターガードの取り付けで防げます。イモビカッターの動作を検知したときに、警報音が鳴り暗号キーの書き換えができなくなる装置です。

エンジンがかからなくなり、警報音が鳴り続けるため、窃盗犯は車に近づけなくなるでしょう。

CANインベーダー

CANインベーダーは、自動車システムに不正アクセスをして、自動車の解錠・運転ができる状態にする装置です。

CANインベーダーも車外からアクセスでき、車の鍵が手元にあるのに盗難されてしまいます。

自動車についているカーアラームや合い鍵の作成ができてしまうため「これをしておけば、大丈夫」という方法はありません。

CANインベーダーだけに限らず、盗難対策をするときは、数種類の対策を組み合わせることが大切です。具体的な対策方法については後述します。

日頃から気を付けておきたいこと

自動車の盗難に遭わないためには、些細なことから気をつけないといけません。まず当たり前ですが、鍵はしっかりと管理しておきましょう。自宅の駐車場だからといって、鍵を付けっぱなしにしていてはいけません。

コンビニに立ち寄るなど、わずかな時間でも鍵を付けたまま車から離れることは危険です。窓を閉めて鍵をかけ、鍵を肌身離さず持っておきましょう。

自動車の盗難に遭わないために!対策方法9選

ここからは、自動車の盗難に遭わないための対策を9つ紹介します。

  • ハンドルロック
  • タイヤロック
  • ブレーキペダルロック
  • センサーライト
  • 車用カバー
  • セキュリティアラーム
  • OBDガード
  • 追跡アプリ
  • 車両追跡サービス

盗難対策は、鍵を付けたまま車から離れないなどの鍵の管理はもちろんのことですが、対策グッズを上手に使うとさらに効果的です。

安価なものから、お金がかかってしまうものまでありますが、盗難されやすい車種を運転している方は、対策グッズを使うことを検討してみてください。

また、盗難対策は以下の3点に分けられます。

  • 自動車そのものが動かないようにするもの(ハンドルロックやタイヤロックなど)
  • 犯人を驚かせて近づけないようにするもの(センサーライトやセキュリティアラームなど)
  • 盗難に遭ってから活用できるもの(追跡アプリなど)

複数のグッズを使い、対策方法が被らないようにすると防犯対策が強化されます。

自動車盗難対策①ハンドルロック

長い棒状の装置で、ハンドルに取り付けて使う防犯グッズです。ハンドルを固定し、車を動かせないようにします。犯人は、解除に時間がかかるものを嫌います。

標準装備のハンドルロックは、エンジンをかければ簡単に解除できるため、防犯としては弱い対策だといえるでしょう。

ハンドルロックはサイズが大きいため、使わないときに場所を取ってしまうところが難点です。しかし、比較的安価で簡単にできる対策グッズです。

自動車盗難対策②タイヤロック

タイヤロックは、タイヤが動かないように固定する装置です。サイズが大きい上に、持ち運びがしにくいところが難点です。

タイヤロックは、停車ごとに取り付けることは難しいため、長い時間運転しないときに取り付けることがオススメです。

自動車盗難対策③ブレーキペダルロック

ブレーキペダルロックは、ブレーキペダルに装着し、ブレーキ操作をできなくさせる装置です。

ブレーキペダルを取り付けるには、体をかがまないといけないため、時間がかかってしまうかもしれません。

しかし、ブレーキペダルロックの中には、一度装着すれば手元で簡単に操作できるものが販売されていますので、探してみると良いかもしれません。

自動車盗難対策④センサーライト

センサーライトは、自宅の駐車場やガレージで使える装置です。車に近づいたときに、人感センサーでライトが点灯します。

電源さえあれば簡単に設置できます。また、センサーライトは安価なものなら1,000円程度で販売されています。

盗難は夜間に実行されていることが多いため、センサーライトが点灯すれば、犯人は驚いて逃げてしまいます。そのため、防犯効果は高いと言えます。

ガレージに愛車を入れている方は、もはや必須ともいえる防犯対策といえるでしょう。

自動車盗難対策⑤車用カバー

車用カバーは、直接、盗難の防止ができるわけではありません。しかし、下記のような理由で盗難を避けられるでしょう。

  • 車種を特定できない
  • カバーをはずす手間がかかる
  • カバーを外すとき、バサッと大きい音がする

ただし、車用カバーの内側に身を隠してしまえば、犯行の様子が分かりにくくなりますので、使用には注意が必要です

自動車盗難対策⑥セキュリティアラーム

セキュリティアラームは、車に不審者が近づいたり触れたりするとアラームが鳴る装置です。アラームのボリュームや条件を自分で決められます。

音が鳴ると周りの人の視線が集まるため、犯行を躊躇させる効果があるでしょう。

しかし、誤作動が多いため、結局アラームを切ってしまう方がいます。また自分で取り付けようとすると、設定がうまくいかない場合があります。

セキュリティアラームを取り付けるときは、取扱説明書を読み込んだり、専門家に取り付けを依頼したりすると良いでしょう。

自動車盗難対策⑦OBDガード

OBDガードは、盗難の手口でも紹介した「イモビカッター」を防ぐものです。イモビカッターは、車の鍵の暗号キーの書き換えをすることで、車を容易に盗んでしまう手口です。

すべての自動車にOBDが搭載されていますが、OBDには保護するものが何もないため、「イモビカッター」を使って暗号キーの初期化をしてしまいます。

「OBDガード」は名前の通り、OBDに取り付けて暗号の初期化をされないようにするものです。また、専用の鍵があるため、鍵が無いとOBDを使用することができません。

カーショップで販売しており、特殊な工具を使用しないので、誰でも簡単に取り付けられます。取り付けが心配な方は、カーショップで頼むと良いです。

自動車盗難対策⑧追跡アプリ

追跡アプリは、車に発信器を付け、GPS機能を利用しスマホのアプリで追跡できるものです。

バッテリー内蔵の発信器なら、手軽に装着ができます。車のバッテリーで充電をしておけば、使いたいときにバッテリーが切れて「困った!」と焦ることはありません。

また、商品によっては、車に異常が発生したときに、メールがスマホに届くものや車の現在地をマップで確認できるものがあります。

もしものために必要ですが、GPS機能とアプリを使って追跡するため、通信費がかかってしまうのが難点です。

自動車盗難対策⑨警備会社のサービスを利用する

自分で出来る範囲の防犯対策を既に行っている方もいるかと思いますが、やはり寝ている間や留守にしている間には盗難の不安が付きまといます。

24時間しっかりガレージや駐車場を守りたい方は、警備会社と契約することをおすすめします。

意外とお値打ちなプランも用意されているので、個人で契約される方も少なくありません。

また、「セコム」のようなセキュリティ会社が行っているサービスのひとつに車両追跡サービスというものがあります。セキュリティサービスを使えば、位置が分かるだけでなく、要請があれば、現地へ向かってもらえます。

さらに、GPSの他に携帯電話の基地局を使用し現在位置を測定します。

セキュリティサービスを使えば、盗難が発覚したときに持ち主に連絡がくるほか、緊急時に対応してもらえるため、心強い反面、費用がかかってしまいます。

追跡サービスは、盗難に遭ってから利用するサービスです。盗難されないためには、予防方法とあわせて利用することがオススメです。

自動車の盗難に遭ってしまったら

もしも、対策をしても自動車が盗まれてしまった場合は、速やかに最寄りの警察署に行きましょう。

警察で盗難届を出すときは、盗難に遭ったときの状況や、盗まれた車の詳しい情報が必要です。

そして警察で盗難届を出すと、受理番号が発行されます。受理番号は、一時抹消登録や廃車の際に必要になりますので、忘れないようにしましょう。

次に盗難届に必要な書類と、一時抹消登録の手続きを詳しく解説します。

必要な書類

盗難届を出す際は以下の書類が必要です。

  • 自動車検証
  • 自動車損害保険証書のコピー

自動車登録番号や自動車車体番号(自動車検証に記載)、色、年式、特徴などの情報と盗難にあったときの日時や場所、状況を答えられるようにしておきます。

上記2点の書類は、万が一、盗難に遭ったときにスムーズに対処できるため、日頃から控えを取っておきましょう。

一時抹消登録をしておく

一時抹消登録を行うときは以下のものを準備しておきましょう。

  • 自動車検証
  • 自動車登録番号標
  • 印鑑登録している実印
  • 印鑑登録証明書

上記の書類と盗難届けを出したときに受け取った、受理番号などを書いた書類を用意し一時抹消登録の手続きをします。

手続き場所は、自分の住所を管轄する運輸局や自動車検査登録事務所です。手続きには、運輸局によって違いがあるため、前もって確認が必要です。

一時抹消登録の手続きが完了すると、普通車に限り自動車税の還付が受けられます。さらに、再登録がされるまで、翌年以降の自動車税の課税はなくなります。

まとめ

この記事では、自動車の盗難の手口と対策を9つ紹介しました。自動車の盗難件数は年々減っているものの、海外で人気のある車種は盗難される事例がみられます。

自動車の盗難は単独ではなくグループで行われていることもあり、完全に防ぐことは難しいでしょう。

車を駐車するときには人通りの多い明るい場所にしたり、窓をしっかり閉めてから鍵を施錠したりすることも大切です。

また防犯グッズを複数組み合わせて盗難に遭わないようにしてください。もしも、盗難に遭ったときのために自動車追跡サービスを利用することも有効です。

それでも盗難に遭ってしまったら、速やかに警察に届け出ましょう。日頃から対策しておけば、もしものときにも慌てることはありません。この記事を参考にして盗難対策に役立ててください。

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