【総まとめ】ガレージハウスを建てる時に失敗しないための注意点はこの「3つ」だけ!

【総まとめ】ガレージハウスを建てる時に失敗しないための注意点はこの「3つ」だけ!

はっしー
ガレージライフ運営者の「はっしー」です。週末は「八ヶ岳」でドライブを楽しんでます。思い切ってガレージハウスを建てることにしました。八ヶ岳・小淵沢の魅力や楽しみ方を発信します。
車やバイクが好きな人にはとてつもなく魅力的なガレージハウス。住居と車庫が一体となったガレージハウスは車やバイクのある暮らしをさらに便利にしてくれます。

ただ車を入れておくだけではなく、作業用のスペースとしても活用できるので非常に人気があります。

しかしこのようにたくさんのメリットもあるのですが、デメリットももちろんあります。ガレージハウスを建てるのなら絶対失敗はしたくありませんよね。

そこで今回はガレージハウス購入を検討する際の注意点やポイントについてご紹介します!

ガレージハウスとは?


画像引用元:アキュラホーム

まずは簡単にガレージハウスについて説明しておきます。「garage(ガレージ)」には車庫という意味があり、ガレージハウスというのは、車庫(ガレージ)が一体となっている住宅のことです。

また「garage(ガレージ)」には車庫の他に”修理工場”という意味もあり、ガレージハウスは「メンテナンス場」「倉庫」や「展示会場」・「セカンドハウス」としてなど幅広く使われています。

一般的な構造としては、1階部分がガレージで、2階から上の部分が住宅スペースになっています。車への乗り降りの際に外に出ることが無いので、雨風を気にする必要がありません。楽に荷物の積み下ろしが可能なので小さな子供がいる家庭や、年配の方がいる家庭などにも人気がある物件です。

ガレージハウスのデメリット!

数多くのメリットがあり、幅広い年代の方に人気があるガレージハウスですが、もちろんデメリットも存在します。ガレージハウスのデメリットは大きく分けると4つになります。デメリットをしっかり理解して、ガレージハウスを建てる時にぜひ参考にしてみてください。

またメリットに関してもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
ガレージハウスとは?メリット・デメリットや選び方を徹底解説!

①住居スペースが削られる

ガレージハウスの一般的な構造は1階全てがガレージなので、単純に居住スペースが削られることになります。

ガレージを設置するのに最低限必要なスペースは間口3.5m・奥行き5.5mです。住居スペースを増やすためには上に上にと、階層を積み上げていくことである程度は解決できるのですが、そうすると階段の昇り降りが増えたりと、導線が悪くなります。

玄関や階段の位置などの自由度は一般的な住居に比べると下がります。

②補強が必要で建設費用が上がる

ガレージハウスは家の中に車を入れるために大きな開口部が必要になります。つまり、一般的な住宅のように家全体をまんべんなく壁で支えているわけではないので、建物としての強度は下がり耐震性に影響が出てきてしまいます。

足りない強度を補うためには、鉄筋やコンクリートで建設する必要があります。

さらに「構造計算・基礎作り」など専門的な技術が必要になるためどうしても建築費用がかかってしまします。

つまり、ガレージハウス建設には強度を持たせる設計・工法選びが重要ということです。現在ガレージハウスを建設する際には耐震構法(SE構法)が一般的です。 

※SEとは「科学的に安全な構法(Engineering for Safety)」からきています。

耐震構法SE構法(SE構法)とは

  • 地震や台風などを考慮し、厳密な構造計算を行うこと
  • 使う材料が強度基準を満たしていること
  • 設計通りの精度で確実に施工出来ること

SE構法でガレージハウスを作ることで、柱を増設せずに開口部を大きくとることができ、広く天井の高いゆったりとしたのガレージを作り出すことが可能になります。そうすることで余裕のあるスペースができ、道具を保管するスペースにもなります。

③換気設備・照明設備は必須!

住居と同じ空間にエンジンのかかった車が存在する状態なので、エンジン音や排気ガスが日常生活に直接影響します。高性能な防音対策はもちろん。ガレージ内に大型の換気設備を設置し、排気ガスが室内に溜まらないように空気循環させるシステムが必要です。ガレージ内の壁は排気ガスなどで汚れやすいので、外壁材・塗料を汚れが落ちやすいものにしておくのがおすすめです。


画像引用元:conceptHouse

また、ガレージハウス内が暗いと使い勝手が非常に悪く、転倒などの事故の原因にもなるので、しっかりとした照明が必要になります。照明を配置する際のコツとしては、全体を照らす照明と、足元を照らす照明をバランスよく配置することで、センサー付きの自動点灯式のライトを使用すると、明かりを付けるために車から降りる必要がなくとても便利です。ガレージ内に窓を付けるのもいいと思います。

車を眺める時には温かみのある「暖色の光」車を整備する時には手元がはっきりと見える「寒色の光」がおすすめです。光の色を調節できる「調光タイプ」の照明だと設置する数を減らすことができるので節約になります。

④車のサイズ・台数が限られる

ガレージハウスは1度完成してしまうと後からの拡張はできません。なので、将来的に必要な車(バイク)のサイズ・台数を想定したうえで、ガレージ内の空間に余裕を持たせ、ドアの開け閉めが楽にできる幅・車(バイク)の出し入れの際に壁に擦ったり、ぶつけたりしない広いスペースを確保する必要があります。

画像引用元:ポラスグループ

運転に自信がない方の場合は「大きな鏡」を設置するのがおすすめです。ガレージハウス内全体を把握することができ車を駐車する時にどこまで下がって良いのか・壁にぶつからないかなどが分かりやすくなります。また、見た目もよく、ガレージハウス内が広く見えるという視覚効果もあります。

よくある失敗とその対策!

ガレージハウスを建てた際によくある失敗例を「5つ」ご紹介しておきます。快適にガレージハウスで生活するために必要なことばかりなので参考にしてみてください

①住居総面積の5分の1をこえてしまい固定資産税が割高に


建築基準法には「容積率の緩和」という特例があり、ガレージの分の延床面積が除外され固定資産税が安くなるのですが、特例を受けるためには「ガレージが住居総面積の5分の1である」という条件があります。つまり、ガレージの面積が5分の1をこえてしまうと、ガレージの面積も延床面積に加えられるので固定資産税が高くなります。

ガレージハウスを建設する際には「ガレージの面積を住居延床面積の5分の1に抑える」ということを意識しましょう。

②早朝・深夜のエンジン音やシャッター音が問題になる


家族が寝ている時間に車やバイクを移動させると「音が気になり眠れない」などの問題になります。車やバイクを使用するのは昼間だけではありません。早朝に出かけないといけない用事があったり、仕事で帰宅するのが深夜になったりすることもあります。また、冬場は”暖機運転”が必要なのでさらにエンジン音が問題になります。

車のエンジン音もですが、シャッターの音にも注意が必要です。防犯や愛車の保護のためにガレージハウスの開口部にシャッターの設置は必須で、シャッターの種類には「巻き上げ方式」「オーバースライダー方式」の2種類があり、「オーバースライダー方式」のシャッターだと壁に沿って扉を収納するので音が静かです。

この他にも、車をメンテナンスする際に使用する電動工具の音や作業中のBGMなど、家族に迷惑をかけないためにもガレージの素材には防音効果があるものを選ぶ必要があります。

もう1つの対策としては、ガレージの近くに寝室を配置しないという方法が有効です。例えば、3階建てのガレージハウスの場合だと寝室を3階に配置する。2階建てのガレージハウスの場合は、寝室をガレージからできるだけ離れたところに配置し、ガレージの近くにはリビングや洗面・トイレ・お風呂など起きているときに使う空間を配置する間取りにすると、早朝や深夜の音の問題を解消できます。

③コストがかなり高くついた・動線が悪い


繰り返し何度も言いますが、ガレージハウスは一般の住宅とは違いどうしてもコストがかかります。建物を強固にする工事やシャッターなど建築費を押し上げる要因がたくさんあるためです。

ガレージの仕様にもよりますが、6坪(畳12枚分)で200~400万程度です。しかし、建物と別に駐車場を借りる必要がなく毎月の固定費を節約することができます。周囲の駐車場の料金が高い場合には少しぐらい建築費・コストが上がってもガレージハウスの方がお得になるケースもあります。

建築費用の相場に関しては、同じ条件で複数の工務店に見積もりを請求することで、あなたが希望するガレージハウスの相場がみえてきます。工務店によって得意な構法やデザイン・使用する素材などの違いで見積書にはバラつきがあります。見積書の内容を比較するとある程度の相場がわかります。

あなたが想像していた費用よりも見積もりが高額な場合には、希望する設備を見直してみるのも重要です。

また、建築費やコストのことだけを考えてガレージハウスを建ててしまうと導線が悪くなり、生活が不便になります。狭いガレージだと車への乗り降りもしにくく、駐車の時にドアを壁にぶつけてしまったり、荷物を運ぶのが困難になったりします。広さを確保しながらリビングまでの動線をしっかり確保しておく必要があります。固定資産税の関係もありますが、できるだけ広くガレージを作るのがおすすめです。

④手動のシャッターにしたら雨の日面倒


画像引用元:文化シャッターテクノ
ガレージハウス建築予算の関係上で手動のシャッターを付ける人も多くいます。しかし、手動式のシャッターだと車での出入りの際に手間がかかります。車で出かける時に1度車から降りてシャッターを開き、車がシャッターを通過したらもう1度車から降りシャッターを閉める。さらに天気が悪い日だと雨に濡れたりと、ガレージハウスのメリットを生かすことができません。

多少費用がかかっても、シャッターは自動で開閉できるものを選ぶのが快適にガレージハウス生活を過ごすポイントです。上記でも紹介したように「オーバースライダー方式」のシャッターだと音も静かなのでおすすめです。

シャッターも工務店により値段にバラつきがあるので、複数の工務店から見積もりを出してもらい、その中から安い価格で設置してくれる工務店を選ぶとよいでしょう。

⑤住居空間が2階になり、階段の上り下りが大変


画像引用元:タグル
ガレージハウスは住居空間が2階以上になるのは仕方がないことです。住居空間を広げるために3階建てのガレージハウスにした場合だと、寝室を3階に設置するのが一般的で、毎日「2階分の階段」を上り下りすることになるので、高齢になると体力的にきつくなります。

階段の上り下りを解決する方法としては「エレベーターの設置」があります。階段を使わずに上り下りができるので移動が楽になります。しかし、エレベーターは非常に高額で1台「300万~480万」もします。

そのため最初からエレベーターを設置するのではなく、設計の段階で将来エレベーターを設置する場所をあらかじめ決めておいて、階段の上り下りがきつくなってきた頃にエレベーターを取り付けるという方法がおすすめです。歳をとってからも快適に生活できるように準備しておきましょう。

ガレージハウスを家族で楽しむ方法


画像引用元:静岡県BBQ協会
ガレージハウスは車やバイクを楽しむための住宅で、費用や注意点などがあり家族で生活するのには向いていない気がしますがそんなことはありません。換気システムをしっかりと導入したガレージだと、車を一旦外に出し、家族や友人を読んでバーベキューをすることもできます。天候に左右されることもなくく、夏の強い日差しのなかでも楽しむことができます。キャンプとは違い、家なので冷房の効いた部屋や冷蔵庫もあり、常に冷えたビールで乾杯することができます。

シャッターを閉めておけば、子供が外に飛び出すこともなく事故を防ぐこともできます。また小さな子供だと雨の日の遊び場としてもピッタリです。あらかじめガレージを広く設計しておくと、家族とのコミュニケーション空間として使うことができます。

ガレージハウスを建てる際の注意点はこの3つ


デメリットや失敗例などを紹介してきましたが、最後に後悔しないガレージハウス建築に必要な注意点を「3つ」まとめておきます。

①寸法

すでに紹介したように、ガレージを設置するのに最低限必要なスペースは間口3.5m・奥行き5.5mです。またガレージハウスは完成してしてしまうと後からの拡張はできないので、現在の車のサイズや台数ではなく、将来的に必要な車の台数やサイズを考えておくことが重要です。

ガレージハウスの場所にもよりますが、親戚やお客さんが車で来ることが多い場合には、自分の車+1台は停められるようにしておきたいですよね。さらに、車のメンテナンスを行うのであれば道具は必須で、その道具を収納しておくスペースも確保しなければいけません。道具箱やキャビネットなどのことも考えておく必要があります。固定資産税を安くしたいのなら「ガレージを住居延床面積の5分の1に抑える」ということも意識しましょう。

②間取り

エンジン音やシャッターの開閉音などの「音」が家族に迷惑にならないように、ガレージから寝室を遠ざける間取りが重要です。また、ガレージから住居空間への動線も考えておきましょう。

ガレージから洗面所・お風呂に直行できる間取りだと、ガレージでの車のメンテナンス作業で汚れた場合に家の中が汚れることもありません。また、ガレージとリビングが直結しているといつでもリビングから愛車を眺めることもできます。

③設備

換気扇・照明はもちろん。シャッターは必須の設備です。照明をセンサーで点灯するものにしたり、シャッターは自動で開閉する音が静かな物にすると、快適に使用することができます。

ガレージハウスをただの車庫として使うのでなく、家族と過ごす空間にもなるので、予算を考慮したうえで最適な設備を設置しましょう。

1つの選択肢としてガレージハウスを検討すべき

今回は、メリットがたくさんあるガレージハウスの注意点をご紹介しました。

ガレージハウスを建築する際には、しっかり注意点やデメリットを理解し、その対策を考えることで失敗せず快適なガレージハウスで過ごすことができます。

幅広い年齢の方にガレージハウスはぴったりです。家族とよく話し合い、みんなが満足できるガレージハウスを作っていきましょう。

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