クラシックカーでラリーに出てみよう!どんな車が出られるの?ラリーってそもそも何するの?初めてのラリー参戦記!

クラシックカーでラリーに出てみよう!どんな車が出られるの?ラリーってそもそも何するの?初めてのラリー参戦記!

こんにちははっしーです。車好きな方、特に古い車が好きな方はご存知だと思いますがクラシックカーが集まるラリーイベントが日本中色々なところで開催されています。カッコいい旧車や、骨董級のヴィンテージカーが集まるファン垂涎のイベントです。今年初めてラリーに出てみたので、どうやったら出れるか、ラリーイベントってツーリングと何が違うの?いくらかかるの?などなど、僕も思っていた疑問にお答えしようと思います!

クラシックカーラリーとは

カッコいい車たちがいっぱいですね。クラシックカーツーリングやミーティングと何が違うのでしょうか?クラシックカーラリーでは主催車から与えられたコマ地図を見ながら規定のルートを通って、規定の時間でのゴールを目指す“競技”です。コース中には通過時間を指定されたポイントや、平均走行速度を指定された区間、走行時間を指定された区間などがあります。それらを指定通りに最も正確に走り抜けた車両が優勝となります。傍目から見ると優雅にクルージングしているかのようですね。中の人は一緒懸命速度や時間を計算したり、地図と睨めっこして、この道あってんのかとか、次はいつ曲がるのかなどなかなか忙しいです。ドライバー1人で地図を見ながら正確に走るのはできませんからコドライバー(略してコドラ)と2人セットで出場します。コドラとドライバーは役割を交代しても構いません。コドラは道先案内人としてドライバーをリードするのでとても重要な役割を果たします。正確な走行には正確な計算が欠かせないので勝つために優秀なコドラを雇う方もおられるくらいです。

ドライバーもただ運転しているだけではありません。古い車ですから水温や油温を見ながら車に無茶をさせないようにでも間に合うように走らせるのは大変です。僕が載っている60年代、50年代の車であればそれほど気むづかしくはないですが、戦前の車やレーシングカーの方は大変だと思います。戦前車がいると一気に華やかさと変態度が上がりますね。今まで難しさを強調してしまいましたが、最悪前の人についていけば、そこまでミスコースしないし千分の一秒にカリカリしないって態度も十分ありです。すごい車たちと走って沿道の方から手を振られたり振り返したり、とにかく楽しい!

かわいい車たちと抜きつ抜かれついい音聞かせてもらってお腹いっぱいです。

多くのラリーは複数日にわたって行われるのでホテルで懇親会があったりします。車好きの方ばかりなので、車談義に花が咲きます入学式の小学生の勢いで気おつけしてますがこんな感じで歓迎されてます。僕はコミュ障なので末席に逃げていましたが、いろんな方から話しかけていただけて、クラブに誘っていただいたり、お店を紹介してもらえたり楽しい時間を過ごせました。みなさんお知り合いっぽくてわきあいいな雰囲気です。車好きの輪を広げて懇親を深めるのもラリーの楽しさの一つですね。

ラリーに出場できる車

イベントのテーマや雰囲気をそろえるために主催者が出場できる車を指定しているケースがほとんどです。例えば格式が高いラリーの一つであるラフェスタミッレミリアの場合を見てみましょう。一番新しいモデルでも1967年までに製造されたものでレプリカは出場できず、FIVAやFIAでオリジナル認定された車でないといけないとありますね。さすがの格式。細かいですね。しかも出場枠には限りがありますので、同一車種から申し込みがあった場合、希少なグレードやよりスポーティな個体が優先される場合があります。華やかで、珍しい車をバラエティ豊かに取り揃えるには、仕方ないことではありますね。ここまで厳しいのは珍しいです。

次は少し緩めのコッパディ京都の場合を見てみましょう。2018年のものですが70年代の車も参加できるようです。オリジナルの要件もありませんね。ただ“レースで活躍した車両”というのがポイントですね。いわゆる乗用車ではいけないようです。

80年代車でも出られるイベントもあります!ラフェスタドルチェビータという2021年から始まるイベントですがヤングタイマーが対象なので80年代の車が出られます!スーパーカーはダメで改造車もダメらしい。とはいえみんな多少の改造はされているはずなので主催者に相談した方がいいかもしれません。ここがポイント!主催者に問い合わせてみたらOKをもらえることもあります。製造年が一年だけ基準を超えてる場合などは許可が下りる場合があるようです。例えば流石にヤン車はダメだけどラリー用オーバーフェンダー化してるのはいいよとかイベントの雰囲気に合うならよしみたいな感じです。今年のコッパディ東京にはF40や328など80年代スーパーカーが出てたくらいですからね。先月のコッパディ東京の画像ですがF40が普通におられました。諦めずに聞いてみるのが吉です。ちなみにF40の後ろは僕だったのですが、こんな高い車の近所に駐車させられて正直ビビりました。

ラリーに出場するための費用

次に気になるのは費用ではないでしょうか?正直結構かかります。複数日あって宿泊代や食事代が入っていますし、コースの案内などたくさんの方を動員しないと運営できませんから致し方ない金額だと思います。イベントによって異なりますのでまずは高い方から。今まさに募集されているラフェスタプリマベーラですが2名で60万円。4泊5日の行程ですから1人30万で1日あたり6万円くらい。盛大なパーティーなどをされますから、お高めな価格設定なのかもしれません。

ではコッパディシリーズを見てみましょう。2018年のコッパディ京都は1泊2日で15万円でした。1人7.5万円で1日あたり4万円弱。ラフェスタよりはお安めです。でも宿泊代や食費、スタッフの方の人件費を考えればそれくらいなのかもしれませんね。1泊2日の旅行でお土産もあってひたすら遊ばせてもらえるなら十分!

ラリーでの競技とは

冒頭でコマ地図を使って走るとご説明しましたがコマ地図とは通過する箇所や曲がるポイントを指示した地図です全体のルートに形は示されませんが、交差点名、看板などの目印や距離など走るのに必要な情報は網羅されています。

上は2020年のコッパディ東京のコマ地図です。神谷町交差点を曲がって桜田通りに入って飯倉交差点を曲がって東京タワー通りにはいるんだなというのがみて取れます。道を知ってたら正直大したことないですが知らない道を走るのは結構神経を使います。車のトリップメーターを駆使しながら距離を測り、そろそろ曲がり角があるはずだ!とか思いながらコドラと一緒に目印を探したりします。夫婦で行くとケンカになる事もあるそうです。確かに焦るし、意志伝達も難しい。。。とにかく指示通りのコースを走るのが第一歩です。

コース上に設定されている別の競技としてPC競技(線踏みとも呼ばれます)があります。

上の2コマ目がPC競技です。PC1のスタートからPC5のゴールまで設定があり都合5区間に対してそれぞれ通過するまでの時間が指定されています。PC1のスタートからゴールまでが30メートルありそこは7秒で通過する指定です。PC1のゴールはPC2のスタートと同じポイントでゴールまで20メートルを4秒で通過する必要があります。PC1は30メートル7秒でしたがPC2は4秒で20メートルですから少し減速しなくてはいけません。タイミングよく通過して指定時間に対して誤差が小さい車両のトップから順に高得点が与えられ、合計得点が大きい人が優勝です。

計測はタイヤがセンサーの線を踏んだ時に行われますがドライバーもコドラもタイヤを直視するのは難しいので車のボディに照準をつけるのが一般的です。わかりにくい写真で恐縮ですが僕はマスキングテープで照準を作りました。プラスチックの棒を貼り付けたりみなさん色々な工夫をされています。ちなみにうまい人は千分の数秒くらいの誤差で通過していきます。運転しにくいであろう戦前車とかでなので、神業級です。通過タイミングや秒を測るのはコドラの仕事ですがコドラの秒読みに合わせ阿吽の呼吸でタイミング通り通過するには熟練の技術が必要です。僕も練習します!

コッパディ東京は都心を走りますが一般的なラリーは峠や林道を走りますこちらはツールド伊豆の画像ですがなかなかの秘境です。ミスコースじゃないです。急な勾配を登り下りすると車にも負担がかかります。僕のジュリエッタも止まってしまいました。それを修理して走らせるのも競技の一つです。僕たちにはできませんが、メカニックを帯同していざという時にメンテナンスできるようにしている方もおられるくらいです。ただイベントによってはメカニックさんが追い上げしていて、助けてもらえる場合もあります。旧車やクラシクカーをトラブルを気にせず思いっきり走らせられるのもラリーの楽しみの一つですね。

ラリー出場の注意点

ロードサービスに入りましょう

自動車保険のロードサービスでレッカー300キロまで無料などの特典があります。突然車が動かなくなる場合もあるので、いざという時にレッカーできれば安心です。僕もツールど伊豆の時に、ジュリエッタが止まってしまい、新宿で臨終を迎えレッカーしてもらいました。本当にあると助かります!

暖かい格好でいきましょう

山の中は意外に寒いです。車が止まれば暖を取る事もできません。ずっとは着ないですが暖かいジャケットがあると安心です!ツールド伊豆も7月ですが雨と暴風で寒かった!

非常食や飲料水を持っていきましょう

車に乗っていると旧車は特に風にあたりますし、乾燥します。また車内に熱が篭る場合もあり熱中症の危険もあり得ます。止まった時のことも考え飲料水は多めに持っていきましょう。また食料もあると安心です。食事は用意されますが、ミスコースなどで間に合わず食べられないケースもあります。空腹で走るとコドラと揉めたり、精神衛生上も問題ありです!

色々大変なことも書きましたが華やかな雰囲気とすごい車たちに囲まれて走るのはとても楽しいです!有名イベントであればWebCGなどで写真が載ったりとても記念になります。友人、夫婦、親子いろんな人と出場して楽しい時間を共有するのもいいでしょうね。是非一度参加してみてください!

 

 

 

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