トヨタのハイエースはもともと商用車として販売されていますが、キャンプ目的やキャンピングカーに改造するなどの趣味用として購入する人も多くいる車種です。
近年だと、大手中古車サイトであらかじめキャンプ用にカスタムされているものが販売されていたりと人気が高いです。
そこで今回は、ハイエースがキャンピングカーとして人気の理由と購入時の注意点を紹介します。
この記事を見ることで、ハイエースとキャンプにはどんな魅力があるのかがわかり、もっとキャンプを楽しむための方法やハイエース専用のカスタムパーツも紹介します。
ハイエースがキャンピングカーとして人気の理由
ハイエースがキャンピングカーとして人気の理由は5つあります。
- 広い室内空間
- キャンプ専用アイテムの豊富さ
- 自分好みのハイエースにカスタムできる
- 自動車税が36,000円と安い
- 4WDモデルがあり、どんな場所でもいける
それぞれ詳しく解説していきます。
広い室内空間
ハイエースが人気な理由のひとつ目は、広い室内空間です。
後部座席後ろの荷台スペースは、1,855mmと大人の男性が横になって寝ることもできます。
車幅も1,695mmと広く、カップルや家族までハイエース1台で寝ることもできるのです。
またキャンプ以外にも、サーフボードやスノーボードを積んでアクティビティを楽しむ人もいます。
このように使い勝手が良いので、趣味用として購入している人も多いです。
キャンプ専用アイテムの豊富さ
キャンプ専用アイテムが多いこともハイエースが人気な理由です。
通販サイトで「ハイエース 車中泊」と検索するとハイエース専用サンフェードやハイエース専用ベッドマットなど、ハイエース専用の車中泊グッズがたくさん売られています。
ハイエース専用アイテムなので、届いたらすぐ使えますし、サイズがぴったりなので無駄がありません。
車中泊では、荷物を乗せる量に限りがあるのでひとつひとつの荷物をできるだけコンパクトにすることが必要です。
専用グッズは荷物をコンパクトにできるので、持っておくことをおすすめします。
自分好みにハイエースをカスタムできる
そのままのハイエースをキャンピングカーにしてもカッコいいですが、もっと外装や内装にこだわりたい人もいるかと思います。
全国には、ハイエースのカスタムを製作・販売している業者もあり内装をキャンピングカーのように、ベッドや収納BOXなど装備することもできます。
人と同じものはいやと感じる人や、内装をキャンピングカーのようにしたい人におすすめです。
自動車税が36,000円と安い
ハイエースを持つと、毎年5月に自動車税がかかります。
ハイエースを趣味で購入している人の多くは、排気量2000CCでガソリン車のハイエースを購入しています。
そんな排気量2000CCの自動車税は、36,000円と自動車税の中でも3番目に安いのです。
大型のハイエースでも毎年の自動車税はあまりかからず維持しやすいので、人気の理由のひとつになっています。
4WDモデルもあり、どんな場所も行ける
ハイエースには多くのモデルがありますが、その中には4WDモデルもあります。
4WDは全てのタイヤにエンジンからエネルギーが伝わるので斜面が険しい山道でも、滑りやすい雪道でも走ることができます。
しかし注意点があり、4WDはディーゼル車だけの仕様になり、排気量も2800CCと自動車税が増え、維持費が高くなります。
自分がどんなところで車中泊をするのか考えてから、ハイエースを購入しましょう。
キャンピングカーにするハイエースの選び方
ハイエースには、いろいろな大きさがあります。
種類も多いので、どれを選んで良いのか悩んでしまいますよね。
そこで次は、キャンピングカーとしてハイエースを購入する人にどんなハイエースを選べば良いか下記の3つを解説します。
- 標準ボディorワイドボディ
- ガソリン車orディーゼル車
- 2WDor4WD
標準ボディかワイドボディか
ハイエースでは、車の幅が2種類から選べます。
それは、標準ボディとワイドボディです。
標準ボディでも、1695mmと大きいのですが、ワイドボディになると1880mmと更に大きくなります。
それぞれどんな人におすすめなのかは以下になります。
標準ボディ
- ファーストカーとしてもおすすめ
- 大人2人で車中泊するとき
ワイドボディ
- セカンドカーとしておすすめ
- 家族3人以上の車中泊におすすめ
標準ボディは普通車と似た車幅で作られており、パーキングエリアの駐車もできます。
しかし、ワイドボディは駐車場の幅ギリギリに作られており、うまく運転するにはドライバーの運転技術が必要になります。
そのため、ワイドボディはセカンドカーとして持つのがおすすめです。
長い距離を走行する人にはディーゼル車がおすすめ
長い距離を走行する人におすすめするのはディーゼル車です。
ディーセル車の燃料である、軽油はガソリン車と比べて、1Lあたり20円〜30円ほど安いです。
ハイエースのディーゼル車は、4WDのみにラインナップされており、排気量が2800CCで自動車税などの維持費が高くなります。
しかし、全国を走る人には、走行距離が長い分、燃料費を抑えられることができるので結果ディーゼル車がお得になることもあります。
駆動方式は4WDモデルがおすすめ
ハイエースでよく売れるグレードは2WDのモデルですが、キャンピングカーにするなら4WDのモデルをおすすめします。
なぜならキャンプで悪路を走ることもありますし、雪道や浜を走ることもあるからです。
2WDと4WDの価格差は30万円ほど4WDが高く、燃費が少し落ちてしまいますが、高速道路やカーブの多い道でも安定して走ることができます。
ハイエースにおすすめキャンプ用カスタムパーツ
ハイエースをキャンピングカー目的で購入することで、気持ちも高まりますよね。
しかし、無防備なハイエースでそのまま車中泊をすると危険です。
そこで、次はハイエースにおすすめのキャンプ用パーツについて紹介します。
紹介するものは全てハイエース専用で作られているので、作りにムダがなく安心でより快適に車中泊ができるのでぜひご購入ください。
ベットキット S-GL m.flat
おすすめのひとつ目は「ベットキット S-GL m.flat」です。
ハイエースの後部座席を一番前にして倒すことでフルフラットにできます。
フルフラットにした状態で「ベットキット S-GL m.flat」を設置することで簡素なベッドができあがります。
クッション性があるので寝やすくなるのに加えて、車の床から380mm離れているため冬場の底冷え対策もできます。
フレーム部分は金属製でしっかり溶接されているので、体重が重い人が乗っても壊れる心配はありません。
遮光シェード ハイエース200系 1〜5型対応 サンシェード
ふたつ目は、就寝時に車の中を見られないように必要なサンシェードです。
多くの通販で売られているサンシェードは、フロント用とリア用と別々で販売されていることが多いのですが、こちらはフロントとリアが全てセットになっているので、届いたらすぐに車中泊で使えます。
また、吸盤タイプなので工事が必要なく、誰でも簡単に取り付けることが可能です。
全てのハイエースの型に対応していることも嬉しいポイントです。
ユーアイビークル ハイエース 3Dエンジンルームカバー
エンジンルームカバーは、ハイエースが外の気温の影響を受けて車内が暑くなりすぎないようにするものです。
車内の足元の周りを覆うもので、エンジンから伝わる熱を少なくしています。
フロント用やリア用があるので、注文するときは内容をよくみてからご注文してください。
サイドタープ ogawa(オガワ) アウトドア キャンプ タープ カーサイドタープAL-2
4つ目は車の横につけられるサイドタープで、どんな車でも取り付けることができます。
設置が簡単でテントポールふたつを組み、タープに通して付属の吸盤を車につけるだけで、できあがりです。
タープ部分が大きく、夏でも大きな日陰を作れます。
真ん中の色の違う部分の内側はメッシュになっており、風通しも十分です。
ルームランプ OPPLIGHT ハイエース LED ルームランプ
最後に紹介するのは、ルームランプです。
車の純正ランプは、オレンジ色で夜に使っても薄暗くて見えにくいですよね。
このルームランプは、白色蛍光灯のように明るく光るので、探し物も簡単に見つかりますよ。
ルームランプは、自分で付け替えることが可能なので工賃もかからないことも嬉しいポイントです。
一見地味と思いますが、LEDランプは1度使うと便利なので、購入して交換することをおすすめします。
ハイエースをキャンピングカーにする時に気になること
ハイエースを趣味用で持っている人が多く、いろんな人がSNSで画像を投稿しています。
しかし、車中泊で寝るときはいったいどうすれば良いかや収納スペースを作りたいという人もいるでしょう。
そこで次は、ハイエースをキャンピングカーとして使用している人を画像付きで解説します。
ハイエースの座席を取り外さずに寝るとき
ハイエースで車中泊をするときは、後部座席の下の空いたスペースで寝ます。
後部座席を一番前に持ってくることで、1,850mmもの大きな寝るスペースを確保できます。
画像はハイエースですが、これよりも大きいハイエースワゴンの場合、座席が3列シートです。
その場合の車中泊は、2列目のシートのヘッドレストを外し、座席を後ろに最後まで倒します。
そして、3列目シートはヘッドレストを外さずに座席を後ろに最後まで倒せば、フルフラット状態になり座席を外さずに車中泊が可能です。
収納スペース・居住性を確保するとき
車中泊をするときは、収納スペースもある程度欲しいですよね。そして、就寝スペースも確保したいものです。
そんなときは、高床式のベッドキットを購入して、空いたスペースに荷物を入れましょう。
高床式にすることで、人が乗る場所はスッキリと広々していますが、下のスペースにはキャンプで使うアイテムを多く収納できます。
しかし限度はあるので、キャンプで使うアイテムはできるだけ小さいものを選び、ベットキット下のスペースに入るようにしましょう。
冬の車中泊ハイエースの防寒は底冷え対策をすること
画像引用元:冬の車中泊、どう対策する? 専門家に教えてもらいました!
冬の車中泊といえば、底冷え対策も大事です。
ハイエースは構造上、外の気温に影響を受けやすいので、冬の寒さ対策はしっかり行う必要があります。
まず、車のすき間から冷気が入るので、ステップ部分や座席の足元部分にはタオルを入れましょう。
また、ベットキットを購入することで、車の床に直接寝ることがなくなるので、底冷えの対策にもなります。
あとは、衣類や寝袋、電気毛布などで温度を調節すると冬でも快適にハイエースでキャンプを楽しむことができます。
使用頻度が少ないならレンタルもアリ
「ハイエースの車中泊は憧れがあるけど、年に何回も車中泊しないし、ハイエース買うお金がない」
確かにハイエースは車ですし、車中泊目的で購入すると装備や維持費がかかります。
これらの悩みは、車をレンタルすることで解決できます。
現在、キャンピングカーをレンタルできるところが増えており、ハイエースのキャンピングカーもレンタルできます。
ハイエースのレンタルは一泊1万円以下のところが多く、毛布やコンロのセットを貸し出してくれるところもあり、キャンプ道具がなくても気軽に車中泊ができるのも嬉しいポイントです。
購入前に、どんなレイアウトにしたいか下見ついでにレンタルしてみてはいかがでしょうか?
ハイエースのデメリット
ハイエースはとても人気のある車ですが、デメリットもあります。
デメリットは大きく3つ。
- 燃費が悪い
- 8ナンバーとして登録するメリットなし
- 外の気温の影響を受けやすい
デメリットを理解することで対策が取りやすくなり、どんなハイエースにしようかや運転の仕方についても気を配ることができます。
燃費が悪い
やはり、大きな車ということもあり、燃費が悪いです。
ハイエースユーザーの実燃費を調べたところ以下のことがわかりました。
- 2WDは約10km /L
- 4WDは約9km /L
一見年燃費が悪いように見えますが、これはほかのメーカーのライバル車と実燃費の差がないので、大きな車の宿命とも言えますね。
8ナンバーとして登録するメリットなし
8ナンバーとは特殊車両のことで、本格的なキャンピングカーには8ナンバーが付いています。
8ナンバーは税金面で得するのですが、自賠責保険や任意保険が割高になってしまい結果、維持費は変わりません。
8ナンバーでなくても、ハイエースは高速道路も普通料金で通れますし、休日割引も受けられます。
ただし、車検は新車で購入しても2年に一回受けないといけません。
8ナンバーに憧れを持つ人もいますが、費用面から見るとメリットがないです。
外の気温の影響を受けやすい
ハイエースは、車の材料に鉄鋼が多く使われています。
また、ガラス面も多いので、夏は暑く冬は寒いと外の気温の影響を受けやすいです。
カスタムショップでは後からでも天井や床に断熱材を入れることもできますし、最初から断熱材が入っているようにカスタムされたハイエースも販売されています。
予算に余裕がある人は、断熱材を購入することをおすすめします。
まとめ
今回は、ハイエースがキャンプにおすすめな理由を紹介しました。
もともとハイエースは商用車ですが、使い勝手の良さから趣味用の車としても愛されています。
また、ハイエースはユーザーによって使い方が変わってくるのも面白いポイントです。
本格的なキャンピングカーみたく装備を揃える人もいれば、全力で遊ぶため最低限の装備で外に行く人もいます。
SNSでは、ハイエースで車中泊している人の画像がたくさんあるので、購入時や装備など参考になる部分がたくさんあります。
ハイエースを購入する人は大きな買い物になるので、購入前にSNSで「ハイエース 車中泊」と検索して、いろいろ調べてから購入し、自分だけのハイエースをカスタムしてくださいね。