ログハウスを中古で購入!性能や中古のメリット、注意点などを解説!

ログハウスを中古で購入!性能や中古のメリット、注意点などを解説!
はっしー
ガレージライフ運営者の「はっしー」です。週末は「八ヶ岳」で過ごしています。八ヶ岳の魅力や楽しみ方、耳より情報を発信します。

「長年の憧れだったログハウスを中古で購入してみたい!」

そう思っている方でも、そもそもログハウスって普通の物件と何が違うのか、メンテナンスはどうすればいいのか、そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、ログハウスを中古で購入する際に理解しておくべきログハウスの特長や性能、中古で購入する際のチェックポイント、そしてログハウス物件例までご紹介します!

ログハウスと他の木造住宅の違い

温かみがあり、木のにおいに包まれたリラックス空間で知られるログハウス。

ログハウスとは、丸太を積み重ねた壁によって構成される建物のことです。

一方で日本の一般的な木造住宅は、木造軸組工法という垂直方向の柱と水平方向の梁で建物を支える構造になっています。

ログハウスは高級なイメージがあるかもしれませんが、以前よりも安価に建設できるようになりました。

これまではハンドカットログハウスという職人による丸太の加工が必要な工法が主流でしたが、最近は機械によるマシンカットログハウスへと主流が変わったためです。

ログハウスの性能

ログハウスの性能
画像引用元:photoAC

まずはログハウスの特徴をご紹介します。耐火性や断熱性が高いなど、一般的なイメージとは異なるログハウスの強みは数多くありますよ。

耐震性:頑丈で地震も安心

ログハウスの主材料である木は、単位重量あたりの圧縮強度はコンクリートの5倍、引張強度は鉄の4倍です。そんな柔性と剛性を併せ持った材料を積み上げたログハウスは、地震に対しても強く頑丈であり抜群の耐震性を誇っています。

ログハウスの業界団体「日本ログハウス協会」が実物大ログハウスで振動実験を行った結果、阪神・淡路大震災の1.5倍レベルの振動実験でも建物の傾きが数mm、小さな亀裂も数カ所だけで済んだことが確認されたそうです。

耐火性:実は燃えにくい

一般的には木造というと燃えやすいイメージがありますが、ログハウスに使われるような厚く頑強な木材の場合は違います。

ログハウス用の分厚い木材が燃えたときには、表面に炭化した膜ができ周りを覆います。

その炭化膜がバリアのようになり丸太の内側まで酸素がいくことを遮断するので、丸太の芯まで燃え進むまでにはかなりの時間がかかることが分かっています。

ログハウスは「60分準耐火認定」や 「45分準耐火認定」という認定を取得していて、市街地でも建築可能な耐火建築物として認められているため、耐火性に関しても心配不要です。

耐久性:メンテナンス・点検を簡単に行える

「ログハウス=木」であるため、湿気やシロアリによる被害が心配の方もいるでしょう。

しかし、ログハウスは一般住宅とは違い、部材が表面に出ていることで対策やメンテナンス、定期的な点検をおこないやすいので、万が一被害が出たとしても早期発見・早期処置が可能です。

759年に建立された奈良の正倉院は、ログハウスと同じように木材を積み上げた構造ですし、海外にも200~300年前に建てられたログハウスがいくつも残っているそうです。

このように建築時・メンテナンス時の工夫や日々の対策によって、ログハウスは数百年にわたって住み続けられるのです。

断熱性:コンクリートの12倍の断熱性

木の構造は、「セルロース」と呼ばれる細長いチューブ状の細胞が無数に束ねられた状態になっています。

そのチューブ状の細胞内にはたくさんの空気が含まれており、木そのものが厚い空気の壁となって外部の熱を遮断し、内部の熱を逃がさないための働きをしてくれます。

いわば、天然の断熱材。その能力はコンクリートの12倍にもなるそうです。

実際に、ログハウスで生活すると冬はストーブひとつで暖かく暮らせ、夏はエアコンなしでも涼しく暮らせることもあります。

気密性:一般住宅と変わらない性能

近年主流となっているマシンカットログハウスは、木材に凹凸をつけて組みあわせることで木材同士の隙間をしっかり塞ぐことができるため、一般住宅と変わらない気密性となっています。

従来のハンドカットログハウスでは施工後に木の収縮がおこってしまい、雨風や害虫によるトラブルがおこりがちでした。

しかし、マシンカットログハウスであれば外から雨風や土埃、虫などが入ってくる心配もありません。

設備や間取りを変更しやすい

ログハウスは丸太で作った壁で建物を支える構造のため、柱や仕切りなどを家族構成の変化に合わせて変更がしやすいです。

中古で購入した場合でも間取りの変更をしやすいのはログハウスならではの利点ではないでしょうか。

中古を選ぶメリット

ログハウスには新築だけでなく、もちろん中古もあります。続いて中古を選ぶメリットを紹介しますので、それを把握したうえで新築・中古を検討しましょう。

比較的安く購入できる

新築でログハウスを購入するとなると設計・施工と費用はかさんでしまいますが、中古であれば別荘地などの人気のエリアでも意外に安く購入できます。

時間がたつほど味わいが増す

中古であってもログハウスに住むことの醍醐味は、愛情を注いで魅力的な家へと育てていくことです。

家そのものをアンティークのように感じられるのは、ログハウスならではの楽しみ方ではないでしょうか。

ログハウスは少し風変わりで個性な家かもしれませんが、年月が経てば経つほど味わい深くなり、愛着がわいてくるのがログハウスの最大の魅力でしょう。

中古のログハウスを購入する際の確認ポイント

中古のログハウスを購入するとき
画像引用元:photoAC

メンテナンス費はいくらか

ログハウスは一般住宅にはない独自の定期メンテナスが必要です。

経年にともなう木材の縮みや反りによるゆがみを直す作業は、一般的な工具があればご自身で作業できますが、外壁の塗装作業など大規模なメンテナンスにはある程度の費用が必要です。

面積にもよりますが、自分たちで行う場合は高所作業用の足場代とペンキや塗料の費用を含め10万円ほどになる場合が多いようです。専門の業者に頼む場合はプラスで費用が必要となります。

また、メンテナンスの周期は5年に1度程度なので、その都度費用がかかることは覚えておきましょう。

なぜ売りに出しているのかを確認

一点ものが多いログハウスでは、通常の一戸建てを探すような面積や立地などでの予算感はあまりあてになりません。たとえ立地や面積が似ていても、物件ごとに費用の根拠や値段相応の問題がないかを確認しましょう。

ログハウスは中古物件市場での流動性が低いため、中古になると驚くほど値段が安いことがあります。そのような場合も、なぜ売りに出しているのか確認するようにしましょう。

必ず建物を直接確認する

どんな物件でもそうですが、家の現況は写真や動画で見るだけではイメージがつかないことも多いです。

気に入った物件があったときには、必ず現地へ足を運んで自分の目で建物を見に行きましょう。その際には以下のポイントを参考に家の状況をチェックしてみてくださいね。

チェック項目

  • 床下:床下が湿っていた場合、土台が腐敗している可能性もあるので、必ずチェックしておきたいところです。
  • 屋根:雨漏りの跡がないかどうかを確認しておきましょう。
  • 建具の建て付け:ドア、窓、扉などの建具の動作確認も欠かせません。動きが悪いということは、建物の歪みが原因であることも考えられます。
  • 排水状況:トイレや水回りのつまりがないかも重要な確認ポイントです。

ログハウスを購入する場合の確認ポイント

ログハウス購入時の確認ポイント
画像引用元:photoAC

購入を検討する際には建物の状況だけでなく、次に紹介するアクセスや維持費なども確認しましょう。

職場や学校、自宅からのアクセスのよさ

優良な物件を見つけられたとしても、職場や学校に行きづらい場所にある家では定住するのは現実的とはいえませんよね。

別荘として購入を検討している際には、間取りや価格などの条件だけでなく、自宅からアクセスが容易か、将来的には住んでもいいと思えるような周辺環境なのかも確認しておきましょう。

維持費がどのくらいかかるのか

別荘として中古のログハウスを購入する場合には、初期費用以外にも維持費がかかります。

別荘を保有していると、たとえ一度も利用しなくても固定資産税が課税されてしまいます。

税額は地価や保有面積、建物の設備によって異なりますが、年間で10万円以上の納税が必要になる可能性もあります。

その他にも、建物の劣化を防ぐための定期的なメンテナンス費用も計算しておかないといけません。

気候などの特徴をチェックする

地域の気候によってログハウスの傷みやすさやメンテナンスのニーズは変化します。

海に近い地域では、塩害によってサビなどの問題が発生しやすくなりますし、山間部地域では降雪の影響を受けやすくなります。

購入後に後悔しないためにも、地域によって起こり得るデメリットを事前に把握しておくことが重要ですね。

中古のおすすめログハウスを紹介

中古おすすめのログハウスを紹介
画像引用元:pixabay
最後に、おすすめの中古ログハウスを2件ご紹介します。夢のログハウス生活のイメージを膨らましてみてください!

※物件は現在進行形で売買されています。詳細は必ずHPをご確認ください。

富士山と山中湖の大パノラマが望めるログハウス

南都留郡山中湖村 平野 「讃美ヶ丘別荘地」

画像引用元:いなかも家探し

  • 山梨県南都留郡山中湖村平野 「讃美ヶ丘別荘地」
  • 中古別荘 3LDK

物件から15分ほど山を登ると、東海自然歩道の尾根道から富士山と山中湖の大パノラマが楽しめるそうです。

日当たり抜群の26畳のリビングで過ごせばまさに非日常の生活を味わえそうですね。

黒姫山を臨む薪ストーブ付きログハウス

上水内郡信濃町 野尻 中古別荘
画像引用元:いなかも家探し

  • 長野県上水内郡信濃町野尻
  • 中古別荘 1LDK +地下収納

この物件は野尻湖グリーンタウンという別荘地の中でも定住が出来るエリアにあります。

秋は紅葉が素晴らしく、黒姫山を臨む清浄な空気を感じる環境なのも魅力的ですし、薪ストーブがあるのもポイントですね。

まとめ

ログハウスを中古で購入するメリットや注意点、おすすめの物件をご紹介しました。

中古であれば安く購入でき、ログハウスならではの味わいを感じられるのがメリットですが、必ず売りに出されている理由やご紹介したチェック項目をよく確認しましょう。

あなたの生活にぴったりなログハウスを見つけて、素敵なログハウスライフを過ごしてみてはいかがでしょうか。

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