
いつかは自分だけの城であるセカンドハウスを持ちたい!
そんな願望を持っている人も多いのではないでしょうか。
別荘となると、相当な資産がないと購入できない場合が多いですが、通常の住宅に比べると安価に作ることができる「タイニーハウス」なら、そんなみなさんの願望を叶えることができるかもしれません。
そこで、この記事ではタイニーハウスのメリットから費用、実際の使用例を紹介していきたいと思います。
セカンドハウス、タイニーハウスに興味がある方はぜひ最後までご覧ください!
そもそもタイニーハウスとはどのような家?
画像引用元:YADOKARI
タイニーハウスとは、どのような家のことをいうのでしょうか。
まず、タイニー(tiny)とは、「ちっちゃな」「とても小さい」という意味で、つまり、タイニーハウスとは「とてもシンプルで小屋のようなサイズの家」のことをいいます。
具体的には10㎥(4.5畳)から20㎥(6畳)くらいの小さな家で、居住人数は1人ないし2人の少人数用です。
そんなタイニーハウスが注目を集めたのは、1999年から2000年頃のアメリカです。
その頃、サブプライムショックや大規模な災害が起こり、これまで大きな家を持つことがひとつのステータスだった考えが、「モノを持ち過ぎずシンプルに暮らす」という考えに少しずつ変化し浸透していきました。
日本においても、シンプルに生きる「ミニマリスト」や断捨離が流行り始めた2010年前後から、タイニーハウスも注目を集め、別荘とまではいかずとも、週末だけ過ごすセカンドハウスとしての人気が高まっています。
タイニーハウスのメリット
タイニーハウスには以下の4つのメリットがあります。
- 自宅購入費が抑えられる
- 移動ができる
- 洗練された生活を送れる
- 光熱費を抑えられる
詳しく解説していきます。
①自宅購入費が抑えられる
タイニーハウスを購入するには、(詳しくは後述しますが)だいたい相場としては200万円~800万円ほどです。
これに土地代さえあれば家を建てることができるので、地価の安い地方などに建てるとかなり安く一軒家を建てられるわけです。
一般的な新築住宅よりも低価格で家が手に入るので、35年ローンなど長期にわたるローンを組む必要はありません。
また、狭い家なので、居住面積の大きさで金額が決まる固定資産税も低めに抑えることができます。
➁移動ができる
タイニーハウスのなかには、トレーラーに積んでいるタイプの「トレイラーハウス」や、コンテナを組み合わせて作る「コンテナハウス」があり、家を移動させることが可能です。
そのため、季節に合わせて住む場所を変えるなど、従来の住宅では考えられないこともできてしまいます。
③洗練された生活を送れる
タイニーハウスは、10㎥~20㎥程度の小さな家のため、モノを置いておくスペースや収納スペースが十分ではありません。
そのため、本当に必要なもの以外はモノを買わないようになり、無駄遣いを抑えることができます。
気付いたらミニマリストになっていきますよ。
④光熱費を抑えられる
タイニーハウスでは、部屋が小さいので照明も少なくて済むのに加え、天井も低くなっているので冷暖房の使用も少なくて済みます。
そのため、電気代を始めとした光熱費を安く抑えることができます。
タイニーハウスの素敵な使用例
タイニーハウスは、アイデア次第で、世界にひとつしかないオンリーワンな住宅にすることができます。
どんな使用例が考えられるのでしょうか。
4つの素敵な使用例をみてみましょう。
①カフェとして
画像引用元:bess
初めに紹介するこちらのタイニーハウスはカフェとして使われている例です。ログハウス風の造りで見た目も可愛らしいですよね。
近所の人たちが集まる「溜まり場」のような空間が提供されており、みんなでより充実した時間を過ごすことができそうですね。
②オフィス・書斎として
こちらのタイニーハウスは「コロコヤ」という名前でその名の通りタイヤでコロコロと動かすことができます。
その為、寒い時は陽のあたるところに、暑い時には木陰に、といったように自由に移動させて過ごすことが出来ます。
ベンチやテーブルなどのスペースも設置されているため、読書に没頭する書斎、仕事場として使用することができそうですね。
夜は上記の写真のように、電球だけで雰囲気を出すこともできるので食後の落ち着きたい時間にピッタリです。
また38万円と安価で購入できる点も非常に魅力的です。
③本宅として
こちらはファミリー向けの本宅として活用されているタイニーハウスです。
「大きな家を購入して35年ローンは組みたくないけど、家族で住めるくらいのほどよく落ち着ける大きさの家はほしい」などと思っている方も多いのではないでしょうか。
そんな方には、従来のタイニーハウスよりも大きく、戸建て住宅より小さい、こちらのようなタイニーハウスがおすすめです。
生活する上で必ず必要となるキッチンやトイレ、バスルームなどに加えロフトが付いているため、ゆったりとした空間で過ごすことができるでしょう。
④ゲストハウスとして
画像引用元:yadokari
こちらはゲストハウスとして活躍しているトレーラータイプのタイニーハウスです。
7,250×2,490×3,790㎜の大きさで、4〜5人が宿泊できるほどの広々とした空間が広がり、「シャワーブース」や「水洗トイレ」、「IHのミニキッチン」なども付いている為、生活する上で不自由は無いでしょう。
タイニーハウスの外には、都会などではあまり見かけないウッドデッキが設けてあるため、宿泊する方は非日常を味わえてワクワクすること間違いなしです!
タイニーハウスにかかる初期費用や維持費について
次にタイニーハウスを購入する上で必要な資金について解説していきます。
タイニーハウスにかかる初期費用
タイニーハウスにかかる初期費用は、もちろん大きさや材質のタイプにより異なりますが、約6畳~10畳ほどで、本体代に制作費、工事費などで200万円~400万円ほどです。
中古タイプは、より小さいものとなると100万円台からあるようです。
これに、電気工事費や給排水工事費などライフラインの設備工事費で100万円くらいかかります。
あとは、家を建てる場所もしくはトレーラータイプなら車両を置く「土地代」が必要となります。
タイニーハウスの維持にかかる費用
タイニーハウスの維持費としては、まず固定資産税。
一般的な大きさのタイニーハウスでの固定資産税は、都市計画税を加えて1年目で2~3万円くらいになります。
他に必要な維持費としては水道光熱費があります。
メリットの4つ目で前述した通り、タイニーハウスは居住空間が小さく、部屋数も少ないため、冷暖房コストや照明などの電気代を抑えることが出来ます。
トレーラータイプのタイニーハウス、「トレーラハウス」の場合は大きさによって車検の有無が異なります。
保安基準第2条で指定されている、車幅2,500mm、車高3,800mm、車長12,000mmのトレーラーハウスは、道路運送車両法に基づき車検の取得が必要となります。
車検を取得したトレーラーハウスは、車検登録時、継続車検時に費用がかかります。
車検の費用は、重量税・自賠責保険・印紙代・基本整備料など合わせて6万〜10万。これに加えて1年ごとにかかる自動車税が約1万円(被けん引車最大積載量8t以下の場合)です。
タイニーハウスの使用例 まとめ
ここまでタイニーハウスのメリットや使用例について紹介していきました。
タイニーハウスは多くのメリットがあり、アイデア次第で様々な使い方ができることを理解して頂けたと思います。
みなさんのアイデアや夢を「タイニーハウス」という形で実現してみてはいかがでしょうか。