
住む場所に縛られることなく、自由に移動して暮らしたい。そんな思いをお持ちの方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
近年注目を浴び始めたトレーラーハウスはその思いを実現することができます!
しかもトレーラーハウスは車両扱いのため固定資産税が不要と節税にももってこい!
本記事ではトレーラーハウスを使った節税ポイントや購入時の注意点などについて徹底解説しています。
購入を検討中の方、節税方法をお探しの方はぜひ本文をチェックしてみてください。
気になる情報がきっと見つかるはずです。
トレーラーハウスとは?活用方法を解説!
画像引用元:yadokari
トレーラーハウスとは簡単に説明すると「車のタイヤが付いた土台の上にある家」です。
似たようなものにキャンピングカーがありますが、キャンピングカーとは明確に違うものです。
トレーラーハウスは自力で移動することはない工作物と言えますが、キャンピングカーは「移動すること」に重点を置いています。
そのためキャンピングカーの家具は極力コンパクトなつくりになっています。
一方のトレーラーハウスは「生活する場所としての機能」に重きを置いています。
ですから本格的なキッチンやお風呂にトイレと家具を充実させることができます。
またトレーラーハウスは基本的に住宅と同じ構造なので電気・水道を引くことが可能です。(キャンピングカーはタンクに水を溜め、電気は充電式か発電機を使用します)
そのため、キャンピングカーでは実現できない様々な使い方が可能となっています。
その「様々な使い方ができる」ということこそトレーラーハウスの特徴にして魅力です。
なお余談ですが、トレーラーハウスという呼び名は和製英語。英語ではモービル ホーム(移動住宅)などと呼ばれます。
ではトレーラーハウスの活用法を具体的に見ていきましょう!
住居としての利用
画像引用元:Tiny Home
トレーラーハウスには生活で必要なアイテムは全て揃っています。
ですから住居として問題なく利用が可能です。
一般的な建物ではなく、あえてトレーラーハウスを住居として選択している人も日本国内に少なからず存在しています。
「住み心地が気になる!」という方は実際に住んでいる人がSNSやブログで情報を発信していますのでそれらをチェックしてみてください。
そこからは一般的な住宅と全く変わらない暮らしぶりがうかがえます。
むしろ、普通の家には無い不思議な楽しさが伝わってくるほどです。
店舗としての利用
画像引用元:Rumspringa
トレーラーハウスを店舗として利用するという人も数多くいます。
なにせタイヤ付きの家ですから、見た目のインパクトは抜群。
SNSなどにアップされ、何もせずとも拡散していきます。
それゆえにあえてトレーラーハウスを選択するという人も多いというワケです。
またトレーラーハウスには税制上のメリットがあるという点も、店舗としての利用が多い理由の一つです。
税制上のメリットについては次章で詳しく説明していますので、そちらをチェックしてください。
カフェなどの飲食店に!
画像引用元:ルクラ公式サイト
入ってみたいと思わせる外観、こだわりのつまったおしゃれな内装、けっして広いとは言えないけれど十分なスペース。
それを何に使うのかと言えばやはりカフェのような飲食店です。
広すぎないスペースが一人でお店を切り盛りしたいという人にはぴったりと言えます。
もし散歩中やドライブ中にトレーラーハウスで営業しているカフェを見つけたら、「入ってみたい」と思いますよね。
カフェとしての利用のほか、クラフトビールを提供するビアバーや、美容院として利用しているなんて人も。
いずれも「インパクトのある外観」を上手に利用しています。
民泊施設としても大人気!
画像引用元:Blue Baloo Tiny House
「問題なく住める」というトレーラーハウスならではの特性を活かしたのが民泊としての利用です。
新しく建物を立てて民泊を始めるというのは大変ですが、トレーラーハウスであれば、金銭的な面でも比較的スムーズに始められます。
また広すぎないため、掃除やメンテナンスがしやすいというのも民泊に利用しやすいポイントと言えます。
「トレーラハウスの住み心地を確かめてみたい」なんて人はそれらトレーラハウスを利用した民泊に宿泊してみてください。
なお、民泊に関しては自治体ごとに各種制約があるため、始める前にはそれら条例をしっかりと確認しておくことが欠かせません。
トレーラーハウスと認められる条件
トレーラーハウスはザックリと言えば車両付きの家なのですが、家にタイヤを付ければトレーラハウスになるというワケではありません。
トレーラハウスは法律上で明確に定義されています。
トレーラーハウスに適用される法律は建築基準法と道路運送車両法です。
まず建築基準法をチェックしてみますと、「一般的な建物」と認識されてしまうと、トレーラーハウスとは認められなくなります。
つまり「いつでも移動できる状態でないとトレーラーハウスとは認められない」ということです。
もう一方の道路運送車両法では「車幅2.5m、車高3.8m、車長12m」以上のサイズをトレーラーハウスと認めている為、このサイズに到達しないものはトレーラーハウスとして認定されません。
トレーラーハウスで出来る節税とは?
トレーラーハウスを検討されている方の中には「節税になるらしい」という話を聞いたことがある人も多いはず。
確かにトレーラーハウスを上手に利用すれば思わぬ節税につながることもあるものです。
本章ではなぜ節税につながるのかを解説していきたいと思います。
税制区分は車両なので固定資産税不要
一般的な建物を建てますと、多かれ少なかれ固定資産税が発生します。
一方でトレーラーハウスの扱いはあくまでも「車両」です。
車両であり建物ではないため、固定資産税は発生しません。
それだけでもかなりの節税になることがお分かりいただけるかと思います。
減価償却期間は4年
トレーラハウスを店舗として利用したいと考えている場合、さらなる節税効果が狙えます。
それは減価償却期間が4年(一般的な建物であれば20年以上)ということです。
つまり一般的な建物と比較して、1年あたりの金額(経費)がグッと高まるということ。
節税分でトレーラーハウスの内装を充実させるなんてことも可能です。
トレーラーハウスの価格って?
見た目にはインパクトがあり、節税効果も高いとなれば、トレーラーハウスを購入してみたいと考える人も少なくないはず。
ではトレーラーハウスはいったい幾らぐらいするものなのでしょう?
もちろん価格はピンキリなのですが、安価な価格帯のものですと200万円代から販売されています。
「それくらいなら手に入れてみたいな」なんてことを考えてしまいますよね。
また不要となったトレーラハウスはリセールすることも可能です。
それを考えますと、ますます欲しくなってしまいます。
トレーラーハウス購入時の注意点
これまで挙げてきたメリットによって「これはもうトレーラーハウスを購入するしかない!」なんてことを考える人もいらっしゃると思います。
しかし、いきなり購入してしまうのはおすすめできません。
というのもトレーラーハウスの購入時にはそれなりに注意しておかなくてはならないことがいくつかあるからです。
そのポイントについて解説していきますので、購入前にしっかりとチェックしておきましょう。
運搬は簡単ではない!
最初に注意しなくてはならないのが「運搬は簡単ではない!」ということです。
キャンピングカーですと、思い立った時に移動することができますが、トレーラーハウスではそうはいきません。
トレーラーハウスを運搬する際には、直線で4m以上の幅員、カーブ等は7m又は交差点では双方7m以上の幅員を確保しなければならないので、事前の確認が必須です。
また特殊車両通行許可を申請して取得しなければなりませんが、取得までに3か月ほどかかることもあります。
さらにトレーラーハウスの重量に耐えうるだけのレッカー車が必要ですから自分が運転して運ぶというワケにもいきません。業者に運搬を頼むことになりますが平均で10万円ほどはお金がかかります。
以上のように時間と費用がとてもかかる為、購入直後に簡単に移動できるなんてことはありません。
設置場所には制限があることも!
「空いている土地はあるし、とりあえず買ってそこに置けばいいか」なんてことを考えている場合も注意が必要です。
トレーラーハウスはかなりの重量があるため、それに耐えられる地盤が必要となります。
また電気・水道の利用のためには供給元や接続といった準備も欠かせません。
また自治体によってはトレーラーハウスの設置に対し、各種制限を設けていることも考えられます。
事前にしっかりと調査しておくことが、快適なトレーラハウス生活のカギを握ります。
地面に固定はNG!
「とりあえず購入して、どこかのタイミングで固定しちゃおうか」なんてことを考えている人もいるかもしれませんが、これはNGです。
タイヤを外したり、地面に固定した時点で建物扱いとなってしまいます。
それではせっかくの節税効果は得られません。
トレーラーハウスとしてのメリットを享受するためには、あくまでも車両としての形を保つということが大切です。
トレーラーハウスは節税対策にもおすすめ!
トレーラーハウスについて、その概要から利用方法、節税効果、価格、注意点とご紹介してきましたが、気になる情報は見つかりましたか?
いくつかの注意点はあるにせよ、節税効果も高く、比較的気軽に手に入れることができるのがトレーラーハウスならではのメリットです。
気になる方はぜひこの機会に購入を検討してみてください。
アイデア次第では思わぬ利用方法が見つかるかもしれません。
そのアイデアを形にすれば、その「映える」外観で、一躍人気のお店の仲間入りできるかもしれませんよ。