都会の喧騒(けんそう)にうんざりしている、もっと趣味を充実させたい、場所に縛られない生活がしたい。このような想いを持つ人が最近増えていますよね。
そこで、セカンドハウスとして「トレーラーハウス」を持つのはいかがでしょうか。
トレーラーハウスは固定資産税が発生せず基礎工事が不要など、セカンドハウスとして比較的手軽に購入できます。
この記事では、セカンドハウスを検討している方のために、気になるトレーラーハウスのメリットやデメリット、実際にどのように導入すれば良いのか、どのようなトレーラーハウスがあるのかなどコンテナハウスなどと比較しながら紹介します。
ぜひあなたにとって快適なライフスタイルを実現するための参考にしてくださいね。
セカンドハウスとしてトレーラーハウスを選ぶメリット
セカンドハウスとしてトレーラーハウスを選ぶメリットには次のようなものがあります。以降でそれぞれ解説しますね。
- 市街化調整区域にも設置可能
- 移動・移設が可能
- 地震に強くて安心
- 民泊として開業し収益を得られる
- 建築確認申請が不要
- 不動産取得税が不要
- 固定資産税が不要
市街化調整区域にも設置可能
住居などの建築物は、基本的に市街化調整区域に設置できません。しかし、トレーラーハウスは「車両」という扱いになりますので、市街化調整区域にも設置できるのです。
そのため、セカンドハウスをどこに建てるかといった選択肢が広がります。
そもそも「市街化調整区域」とは、都会化しない地域と考えると理解しやすいかと思います。対して「市街化区域」というのは、街を活性化するために活用する地域のことで、都会にしたい地域と言えます。
これらは自治体が決めています。
都会化しない地域に建物を建てる場合は、建て方やその規模などで多くの制限が設けられています。このような事情もあり、市街化調整区域は土地の値段(地価)が安いといった傾向があります。
トレーラーハウスであれば、市街化調整区域による立地の制限がなく、地価も安めなのでコストを抑えることができます。
移動・移設が可能
トレーラーハウスは「車両」の扱いで、「けん引」ができる住宅のため、移動や移設が可能です。
こう聞くと「キャンピングカー」と何が違うのか気になる方もいるかもしれません。トレーラーハウスとキャンピングカーの違いは次のとおりです。
- ある程度長期間住むことが想定されているか、していないか
- けん引されて公道を走るか。エンジンを搭載して自走するか
トレーラーハウスは、ある程度長期間住むことを想定しており、けん引されて公道を走ることができるものです。逆に、生活インフラが十分でなく長期間住むことに適しておらず、エンジンを搭載して自走するものはキャンピングカーだと言えます。
地震に強くて安心
トレーラーハウスは比較的、地震に強いです。その理由には次のようなものが挙げられます。
- 走行時の振動に耐えられる設計になっている
- タイヤが振動を吸収してくれる
- 油圧ジャッキで固定されている
民泊として開業し収益を得られる
民泊として開業するためには、厳しい建築基準法に適合する必要があります。一般の住宅であれば、建築基準法に適合するために改装するか、最悪の場合は建て直しをしなければいけない場合もあるようです。
しかし、トレーラーハウスは建築コストが低く、民泊に必要な冷暖房、シャワー、トイレ、キッチンなどの生活設備が整えられている場合もあるため、非常に安く民泊を開業できます。
このように紹介しましたが、実際にトレーラーハウスを民泊として利用することは民泊の本来の趣旨から外れるため推奨されていないようです。
建築確認申請が不要
建築確認申請とは、建物や地盤が「建築基準法」に適合しているかを自治体に確認を申し込むことです。
通常は家の新築や大規模なリフォームを行う場合に必要ですが、トレーラーハウスの場合は一定の条件を満たした場合、建築基準法で規定する建築物にならないので建築確認申請が不要になります。
その一定の条件というのが以下になります。
- 随時かつ任意に移動できる状態で設置すること。
- 土地側のライフラインの接続方法が工具を使用しないで着脱できること。
- 適法に公道を移動できる自動車であること。
- 設置場所から公道に至るまでの道路が連続して確保されていること。
押さえておきたいトレーラーハウスのデメリットや注意点
以上のようなメリットを持つトレーラーハウスですが、デメリットや注意点もあります。
- 自動車税が課税される
- 入り口が高くなりがち
- 業者に依頼するなら運送費が高い
自動車税や重量税が課税される
トレーラーハウスは一定の条件を満たせば車両となるので、固定資産税や不動産取得税が発生しません。しかしその反面、車両であるので自動車税や重量税が課税されます。
車両として分類されるトレーラーハウスのなかでも、保安基準法に定められている車幅、車長、車高のどれか1つでもオーバーしてしまうと車検を取得できない「特殊車両型」に分類されます。
サイズが小さめの車検対応型のトレーラーハウスでは、およそ1万円の自動車税が発生します。特殊車両型の場合は発生しません。
トレーラーハウスの事例・提供会社を紹介
実際にセカンドハウスとしてトレーラーハウスに住みたいと思っている方のために、トレーラーハウスがどのようなものなのかについて紹介していきます!
また、トレーラーハウスを提供している会社も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
株式会社モールデック
個人向けオーダーメイドのトレーラーハウスから、事業用のトレーラーハウスなども扱っている会社です。
トレーラーを利用した拡張展開型映像投影スクリーンのレンタルなど、おもしろい関連サービスも多数提供しています。
脱着式トレーラーハウス
画像引用元:車輪ユニット脱着式トレーラーハウス | トレーラーハウス・シャーシ車台の販売 飛騨・美濃ふるさと企画|MOLDEC
車輪ユニットが簡単に脱着できるトレーラーハウスです。ハウス部分を自作したい人におすすめです。
スタンダードトレーラーハウス
スタンダードなトレーラーハウスで、ハウス部分は自分好みにオーダーメイドできます。モールデックに作ってもらうだけでなく、自分で組立てを行うことも可能です。
モールデックは組立手順なども公式サイトで公開しており、安心感があります。
パークホームズ
パークホームズのトレーラーハウスは、事業者用や投資用がメインですが、個人の住居用トレーラーハウスももちろんあります。
パークホームズの設置実績を紹介していきます。
パークスプリングス
画像引用元:住居にトレーラーハウスを活用 S様の設置事例詳細|トレーラーハウスの販売はパークホームズへ
パークスプリングスは、アメリカンスタイルの日本製トレーラーハウスとしてパークホームズが新たに追加した商品とのことです。
パークフェニックス
画像引用元:別荘にトレーラーハウスを活用 K様の設置事例詳細|トレーラーハウスの販売はパークホームズへ
セカンドハウスとしてトレーラーハウスを設置し、田舎暮らしを始めたオーナー様の事例です。
レグノア
サイズや仕様、設備など完全フルオーダーで作ることができるのがレグノアの特徴です。対応エリアは北陸を中心として近畿・中部エリアとなっています。
レグノアのトレーラーハウス事例を1点だけ紹介します。
外装
画像引用元:セカンドハウス「こもれる書斎」/KT様邸(富山県射水市) – 新着情報 – トレーラーハウスプロジェクト【レグノア】
平屋建て風の外装で、オーナーさんは何度も展示場に訪れて決定したようです。
内装
画像引用元:セカンドハウス「こもれる書斎」/KT様邸(富山県射水市) – 新着情報 – トレーラーハウスプロジェクト【レグノア】
内装がとても明るく綺麗で、天井照明がとてもおしゃれです。
福井県福井市から富山県射水市まで、険しい峠があるなか、160kmの道のりを経て設置されたそうです。
トレーラーハウスを持つまでの流れと費用相場
ここまで見てきて、トレーラーハウスをセカンドハウスにしたいと思えた方もいるのではないでしょうか。
これからは、トレーラーハウスを持つ方法と費用の相場を紹介します。
トレーラーハウスを持つまでの流れ
トレーラーハウスを持つまでの基本的な流れは次のとおりです。
- 設置予定先の自治体に設置について相談
- トレーラーハウスを扱う会社へ問い合わせ・相談
- 概算見積書の提示・確認
- 契約して発注
- 着手金・申込金の支払い
- 製作工事の実施
- 運送・設置
トレーラーハウスを持つまでの費用相場
トレーラーハウスは比較的低コストで持つことができますが、実際はそれなりに費用がかかります。サイズなどによって費用は大きく変動しますが、ここではある程度の目安を紹介します。土地代や税金については含めていません。
- 本体費用:300~700万円
- 運送費:50~100万円
- 設置費(インフラ含む):40万円
状況によっても大きく変わりますが、小型のもので安くて400万円程度と考えておくと良いでしょう。通常の新築住宅と比較すると、コストは抑えられます。
まとめ
セカンドハウスとしてトレーラーハウスを持つと、通常より低コストで新しい快適なライフスタイルを実現することができます。
しかし、住居としてみなされるのか車両としてみなされるのかによって扱いは大きく変わります。このような注意点を押さえてながらトレーラーハウスを検討すると良いでしょう。
この記事を見て、トレーラーハウスで快適なライフスタイルを実現するきっかけとなればうれしいです。