トレーラーハウスのデメリットは?住む前に確認するべきポイントとは

トレーラーハウスのデメリットは?住む前に確認するべきポイントとは

はっしー
ガレージライフ運営者の「はっしー」です。週末は「八ヶ岳」でドライブを楽しんでます。思い切ってガレージハウスを建てることにしました。八ヶ岳・小淵沢の魅力や楽しみ方を発信します。

住む場所に縛られない生活に憧れ、トレーラーハウスを購入する方が近年増えています。

この記事を読んでいる方の中にもトレーラーハウスの購入に興味がある方は多いのではないでしょうか?

トレーラーハウスにはたくさんのメリットがありますが、思いもかけぬデメリットもあります。

買った後に「こんなはずではなかった」と後悔しないように、この記事ではトレーラーハウスのメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。

トレーラーハウスとは?


画像引用元:ルクラ公式HP
トレーラーハウスとは簡単に説明すると上記の画像のように「車のタイヤが付いた土台の上にある家」のことを言います。

これだけ書くと大型のミニバンなどを家に改造した様に聞こえますが、トレーラーハウスの多くは普通の家にしか見えない外見をしています。

キャンピングカーとよく間違えられがちですが、大きな違いは自走できるかできないかが挙げられます。

トレーラーハウスは自走ができず、移動には他の車を使って牽引する必要があります。

これはトレーラーハウスを移動先で住居もしくは店舗として利用するからです。

分かりやすく覚えるならトレーラーハウスは建物メイン、キャンピングカーは車両メインと覚えると良いでしょう。

トレーラーハウスのデメリット

トレーラーハウスには、次のようなデメリットもあります。

  1. 間取りが不自由
  2. 耐用年数が短い
  3. 設置、運搬費用が高い
  4. メンテナンスが頻繁に必要
  5. 使用できる素材が限定される
  6. 都市ガスを使用できない場合がある

ここで詳しく解説しますのでしっかりとデメリットを把握したうえで購入に踏み切りましょう!

①間取りが不自由

トレーラーハウスを移動させる際には道路を通る必要があるので、あまりに極端な大きさにはできません。

そのため平屋程度の大きさしか作る事ができず、2階建てや3階建てや横幅が広すぎる家を建てることは難しくなります。

以上のように大きさが制限されてしまうため、必然的に間取りも限られます。

②耐用年数が短い

トレーラーハウスは、定期的なメンテナンスをすれば、20年以上もつと言われています。

コンテナハウスタイプのトレーラーハウスなら、40年以上住めるでしょう。しかし、金属の台車の上に家を建て、その台車は金属のジャッキに支えられている状態です。

基礎から建てられている一般的な住居と比較すると耐久性は低く、長年住むためには多くのメンテナンス費用がかかる可能性が高くなります。

ご自身がどのくらいの期間トレーラーハウスで過ごすのか、また予算はどれほど用意できるのかを明確にしてから購入するようにしましょう。

③設置、運搬費用が高い

トレーラハウスは住む場所に縛られることなく自由な生活を送れますが、移動する地域によっては、運搬費と移動先での設置費用がかなりかかります。

運搬、設置には大体50万円~100万円ほどの金額が必要になりますし、移動する際は自治体に申請書を事前に提出する必要があります。

住居として見たら小さくとも、車両として見たら超大型になるため、狭い道や障害物があるとまず通れません。場合によっては重機を使用しなければならない事もあるでしょう。

また、運搬先の地盤が緩いとトレーラーハウスの重みに耐えられず沈んでしまいます。防止するためには、コンクリートなどで補強する事もあるため、その分余計に費用がかかります。

この様にトレーラーハウスを移動させるには手間もお金もかかることが、デメリットの1つです。

④メンテナンスが頻繁に必要

トレーラーハウスは、あちこちのメンテナンスが頻繁に必要です。

普通の住居と違って基礎工事でしっかりと土台を構えていません。基礎工事を行った住宅と比べると、タイヤやサスペンションの方が圧倒的に劣化が早くなります。

また、雨風に晒されれば時間の経過とともに錆が広がります。メンテナンスが必要となるため、その分費用がかさむと考えられます。また、費用の問題だけでなく、手間もかかることを想定しておきましょう。

⑤使用できる素材が限定される

トレーラーハウスには、鉄骨でも木造でも使用できます。

鉄骨のトレーラーハウスの材質は、ガリバリウム鋼板と言われる金属を使用しています。ガリバリウム鋼板は、ガリバリウムいう合金でメッキされた鉄(アルミ55%・亜鉛合金メッキ鋼板)のことです。

一般的な住居では屋根に使用されており、耐久性と耐熱性に優れています。軽量であることも特徴の一つのため、移動することが多いトレーラーハウスにピッタリの材質です。

木造のトレーラーハウスは、夏は涼しく冬は暖かく過ごすことが可能です。しかし、木材の生産地にバラつきがあると一定の品質を保つことは難しいでしょう。

また、鉄骨よりも耐久性は弱くシロアリなどの害虫にも気を付けなければなりません。木造のトレーラーハウスは、初期費用が安くすみますが、破損や修理・修繕などの維持費で費用が高くなるケースもあります。

⑥都市ガスを使用できない場合がある

トレーラーハウスは、一般的な住宅同様、電気・ガス・水道を引くことが可能です。しかし、ガスに関しては、すぐに移動ができるようにプロパンガスを使用します。

基本的に都市ガスは使用できないため、設置の際は注意が必要です。

トレーラーハウスのメリット

ここまでトレーラーハウスのデメリットを挙げてきましたが、もちろん次のようなメリットもあります。

  1. 宿泊場所を自由にできる
  2. 固定資産税が必要ない
  3. 自動車税も必要ない
  4. 地震の衝撃を和らげることができる
  5. 移動が楽
  6. 建物が建てられない場所に置ける
  7. 低価格な住居として購入できる

1つずつ見ていきましょう!

①宿泊場所を自由にできる

トレーラーハウスは移動可能な住居ですので、自由に宿泊場所を決める事ができます。

同じ場所に滞在するのでは飽きてしまうため、自由気ままに生活したいと思っている方にはぴったりです。

夏は海でサーフィンを楽しみ、秋になったら山へ移動して紅葉を眺めながら生活ができるのはトレーラーハウスの大きな魅力と言えるでしょう。

②固定資産税が必要ない

固定されている住居ではないので固定資産税がかかりません。

固定資産税評価額×1.4%を毎年国に納める訳ですが、たかが1.4%でも元となる金額が高いので、毎年かなりの金額がかかります。

その費用が必要ないというのは大きなメリットです。

ただし、日本トレーラーハウス協会によると下記に該当する物は建築物として扱われます。

  • 階段やベランダの様に任意、もしくはすぐに移動できない物がある物
  • ライフライン(水道、ガス、電気等)が着脱式の簡易的な物ではない物
  • 大きさや設置状況などから鑑みて任意、もしくはすぐに移動できない物

上記に当てはまってしまったら車両ではなくて建築物になるので注意が必要です。

固定資産税などトレーラーハウスを利用した節税についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください!

③自動車税も必要ない

固定資産税がかからないという事は②でお伝えした通りですが、実は自動車税もかかりません。

トレーラーハウスは牽引してもらって移動する車、つまり自走ができないので自動車税がかからないのです。

もちろん、牽引してもらう車には自動車税はかかりますが、レンタルなどで借りてくればその心配もないでしょう。

④地震の衝撃を和らげることができる

固定住居とは違ってタイヤがあるトレーラーハウスは、地震があってもタイヤのゴムやサスペンションによって衝撃を和らげることができます。

同じ震度でも揺れが弱ければ、室内の家具が倒れたりガスが漏れたりする危険性が下がるため、大きな被害になりにくいでしょう。

東日本大震災の様ような大型地震では、地割れや津波と言った二次災害の可能性はあります。しかし、地震自体には耐性があると言えます。

⑤移動が楽

固定住居と違ってタイヤが付いているトレーラーハウスは移動が簡単です。

急に引っ越さなければならない事態になっても、引っ越し業者を手配や荷物の梱包・ライフラインを止める連絡などの手間がありません。

物理的なことだけでなく事務作業の面から見ても、移動が楽と言うのは面倒くさがりの人にはうってつけと言っていいでしょう。

⑥建物が建てられない場所に置ける

トレーラーハウスは、本来であれば建物が建てられない場所に設置できるところもメリットの1つです。

移動ができるため、固定式住居を建てるよりも楽に設置できるでしょう。

もちろん、トレーラーハウスは非常に重いため、地盤の固さと言う問題をクリアする必要はあります。しかし、条件さえ合えば好きな場所の景色を楽しめます。

⑦低価格な住居として購入できる

固定住居を購入したい場合、安くても1000万円以上を覚悟しなければ良い物件は期待できないでしょう。

後述しますが、トレーラーハウスであれば数百万円で良い物件を購入できるため、初期費用を抑えられます。

とにかく安く住居を購入したいと考えている方におすすめです。

トレーラーハウスの設置条件

トレーラーハウスを車両として設置する条件は、次の3点です。

  • 移動できる状態で設置
  • ライフラインの接続方法が、土地側から工具使わないで着脱可能
  • 適法で公道を移動できる自動車

ライフラインを土地に定着して設置した時点で、建築基準法の適用を受け、建築物とみなされます。車両として使用したい場合は、ライフラインの設置に注意するようにしましょう。

トレーラーハウスの購入方法

トレーラーハウスを購入する方法は次のような方法があります。

  • トレーラーハウスの専門業者
  • 不動産業者
  • インターネット
  • 中古販売店

トレーラーハウスの購入は、販売や設置について専門の知識と経験が豊富な専門業者で購入することがおすすめです。トレーラーハウスを初めて購入する方は、安心して相談ができるでしょう。

どの業者や企業を選んで良いか迷っている方は「 日本トレーラーハウス協会」に加盟会社と協力会社が紹介されています。販売や運送に関する相談にも乗ってもらえるかもしれません。

トレーラーハウスの相場価格っていくら?

トレーラーハウスを買おうと思っている方の為に相場価格をご紹介します。

購入する際の目安になるでしょうし、予算オーバーの方の為に安く費用を抑える方法もご紹介します。

相場は500万円~700万円

トレーラーハウスの相場価格は大体500万円~700万円程度です。価格帯の幅は広く、安いものなら大体200万円台から購入できるでしょう。

もちろん、この価格は室内の広さや設備によって大きく変わります。

400万円以上のトレーラーハウスであれば、豪華な1DK~1LDKのしっかりとした住居を購入できるでしょう。

高いなら中古車やレンタルもあり

固定住居として見れば安いトレーラーハウスですが「別荘などで使いたい」「店舗として利用したい」という方もいるでしょう。そのような方は、中古やレンタルを探してみると良いかもしれません。

レンタルであれば所有する必要がないため、その後のメンテナンスの手間はありません。中古であれば新車より、安く購入できるでしょう。

まとめ:トレーラーハウスはロマンがある乗り物

この記事では、トレーラーハウスのデメリットと購入前のポイントについて紹介しています。

トレーラーハウスには、さまざまなメリットやデメリットがあるとはいえ、ロマンがある乗り物というのは間違いありません。

設置場所や土地の形状によっては費用がかかる場合があります。トレーラーハウスを設置する際は、あらかじめ設置する場所はもちろんのこと、移動ルートを確認し輸送車が入れる場所を選びましょう。

トレーラーハウスのデメリットを把握したうえで購入し、自由な生活を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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