
「週末は家族みんなでウッドデッキに集まりバーベキュー」そんな生活憧れますよね。
お家を新しく建てる際やリフォームする際など、ウッドデッキを設置するか検討されている方も多いのではないでしょうか。
ウッドデッキでは、一人静かに読書してくつろぐのもよし、みんなでワイワイBBQするのもよし、使い方は無限大です。
多くの人が憧れる「ウッドデッキがある暮らし」ですが、メリットだけでなく、デメリットも存在します。
そこで今回はウッドデッキを利用することによるメリットに加え、デメリットを紹介していきます!
さらに、購入を検討している方に向けての注意点も記載しているので、ぜひ最後までご覧ください。
※トレーラーハウスにウッドデッキを付けた実例について、こちらの記事で紹介しているので、併せて、参考にしてみてください!
ウッドデッキの種類と特徴を紹介
ウッドデッキの種類とその特徴について紹介していきます。「ウッドデッキ」と一口で言っても、実は複数の種類が存在し、それぞれ種類によって特徴が大きく異なります。
ここでは、「材質」と「オプション」に焦点を当て、ウッドデッキを種類別に紹介していきます。
今後、みなさんがウッドデッキを選ぶ際のポイントとなるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【材質編】ウッドデッキの種類①樹脂製
1種類目は、最も一般的と言われる「樹脂製ウッドデッキ」です。「樹脂製ウッドデッキ」は”人工木製(木に似せて作られた樹脂製の木材を使用)”であり、ウッドデッキの床部分となる板をプラスチックの樹脂と木粉で混ぜているのが大きな特徴です。
また柱などの裏側の素材はアルミ部品が使用されている点も、樹脂製ウッドデッキの特徴の1つです。
「樹脂製ウッドデッキ」のメリット
ここからは、樹脂製ウッドデッキのメリットについて紹介していきます。
樹脂製ウッドデッキを利用するメリットはいくつかありますが、ここでは3つご紹介します。
メリット①「劣化しにくい」
1つ目は、「劣化しにくい」ということです。
天然木を使用したウッドデッキだと、経年劣化によって色が変化し、湿気や水分などが原因で木が腐食してしまう場合があります。
それに対し、樹脂製ウッドデッキは、樹脂と木粉、プラスチックなどを混ぜ合わせたものを接着剤で固めて作られた人工木材であるため、湿気や雨による影響をほとんど受けません。
また劣化しにくいというメリットに伴い、樹脂製ウッドデッキでは「変形や反り返りも起こりにくい」「木材によるささくれが起きない」というのも大きなメリットの1つです。
特に小さいお子さんやペットを飼っている方にとっては、ささくれで怪我してしまう可能性が少なくなる分、安心ですよね。
メリット②色合いを維持できる
2つ目のメリットは、「施工時の美しいウッドデッキ本来の色合いを維持できる」ということです。
1つ目のメリット同様、樹脂製ウッドデッキは人工木であるため、腐食やシロアリによる被害を受けにくいという特性があります。それによって、大きく目立つ変色も無い為、長期的に美しい色合いを維持できるというメリットがあります。
メリット③メンテナンスが簡単
3つ目のメリットは、「メンテナンスが簡単」という点です。
1つ目、2つ目のメリットで述べたように、樹脂製ウッドデッキは耐久性に優れています。
そのため、天然木のように定期的な防腐処理・防虫処理・防水処理の必要がなく、薬剤の使用による危険性もありません。日々のメンテナンスは、泥や埃といった汚れを取り除く簡単な清掃で済ませることが出来ます。
ただし、カビの発生を防ぐために、湿りがちな場所は定期的に清掃するようにしましょう!
「樹脂製ウッドデッキ」のデメリット
では次に、「樹脂製ウッドデッキのデメリット」について紹介していきます。樹脂製ウッドデッキは人工木を使用していることから様々なメリットがありましたが、その反面いくつかのデメリットも持ち合わせています。
以下で3つご紹介します。
デメリット①天然木材の質感を感じられない
1つ目のデメリットは、「天然の木材本来の香りを楽しめない」ことです。
やはり、木材本来が持つ温もりや質感、風合いや香りは天然木の方が上です。自然の中に違和感なく溶け込むナチュラルな質感や、本物の木材の良さを楽しみたい人は、天然木のウッドデッキの方が合っているでしょう。
デメリット②熱がこもりやすい
そして2つ目のデメリットは、「ウッドデッキ自体が熱くなりやすい」点です。
天然木と比較して「樹脂製ウッドデッキ」は熱を吸収しにくく、表面に熱が溜まってしまいます。
これは、樹脂自体が「熱がこもりやすい」という特性を持っているためです。また、プラスチック系材料が配合されていると場合、デッキを直射日光が当たる場所に設置していると、素足では歩けないほど熱がこもってしまうので注意が必要です。
最近では表面に熱がこもりにくい特殊な塗料を塗布した製品や、人工木の欠点を補った製品も発売されています。日光が長時間当たる場所に設置する場合には、事前に調査して熱がこもりにくい製品をあらかじめ探してみるのがおすすめです。
デメリット③加工が難しい
3つ目のデメリットは、「加工が難しい」ことです。「樹脂製ウッドデッキ」は非常に硬くプラスチックと混合した素材となっているため、特殊形状には対応していない場合が多いです。
少し歪ませたりカーブさせたりなどのカスタマイズは難しい場合があるので、購入の際は注意しましょう。
【材質編】ウッドデッキの種類②天然木材(ハード)
続いて2つ目に紹介するウッドデッキの種類は、「天然木材(ハード)」です。天然木材は名前の通り、「人工的に作られた木材ではなく、自然の中の木材を使用した木材」であるということです。
そして天然木材には「ハードタイプ」と、後述する「ソフトタイプ」の2種類があります。屋外に設置する場合は、一般的にハードタイプを利用する人が多いです。
さらに、その中でも天然木のウッドデッキは、「防腐注入材」と「それ以外」に大別することが出来ます。
「防腐注入材」とは、「乾燥させた木にJIS・JAS規定の加圧注入処理を施して防腐剤・防蟻剤を浸透させた木材」を指し、その名の通り、腐りにくくなったり、シロアリによる被害を抑えることが出来ます。
公園の木製遊具などにも使用されている「防腐注入材」ですが、環境によってはウッドデッキを30年持たせることも可能です。この防腐注入材でない天然木の場合、「10年経たずして、シロアリにやられてしまう」なんてこともあるため、お値段は2割ほど高くなってしまいますが、ウッドデッキを長く使いたい方は、防腐注入材を使うことをオススメします。
「防腐注入材」は外観が緑っぽい仕上がりになりますが、ニスなどで塗装をすると自然な風合いになりますよ。
ちなみに、冒頭で紹介しましたが、私が建てたトレーラーのウッドデッキも防腐注入材を使っています!
ハードウッドデッキのメリット
「ハードタイプの天然木材ウッドデッキ」を利用するメリットは主に2つあります。
メリット①耐久性が極めて高い
1つは「樹脂製ウッドデッキ」と同様、「耐久性が極めて高い」ということです。木材の材質が硬いため、他のウッドデッキと比べても耐久性に長けています。
耐用年数で言うと、イタウバ マットグロッソ州産、ウリン、イペなどのハードウッドは人工木より高いと言われています。
また、腐食にも強く、シロアリがほぼつかないとも言われています。
さらに天然木ウッドデッキは、樹脂製と比較すると、「火に強い」という特性もあります。ハードウッドは特に、日に強い為、バーベキューをしている際に万が一、火がデッキに触れてしまっても、破損すること可能性は少ないです。
メリット②木材本来の質感を感じられる
そして2つ目のメリットは、「木材本来の質感を感じることができる」ことです。これは先ほど紹介した「樹脂製のウッドデッキ」とは異なり、天然の木材を使用しているということが大きく関わっています。
質感に拘りたい方は、天然木のウッドデッキを選ぶのがおすすめです。
ハードウッドデッキのデメリット
ここまで、メリット2つを紹介しましたが、デメリットも2つあります。
デメリット①変色が気になる
1つは「変色が気になる」ということです。天然木は、紫外線にあたるとシルバーグレーに近い色に変わります。
なお、変色がひどくなると再塗装が必要になりますが、天然木ウッドデッキは、塗料を使用して塗装が可能です。
※「樹脂ウッドデッキ」の場合は、塗料を使用しての塗装はおすすめできません。塗料が染み込まないという点に加え、塗装をすると樹脂ウッドデッキ材に悪い影響を与える可能性があるからです。
デメリット②施工費・材料費が高い
そして2つ目のデメリットは、「施工費・材料費が高い」ということです。
人工木デッキと比べると1.2~1.5倍くらいの値段がかかることが多いです。
さらに、「木材の重量が重く、非常に硬い」という特徴があることから、加工が難しく、その分加工費も多くかかることがあります。
【材質編】ウッドデッキの種類③天然木材(ソフト)
そして3つ目に紹介するウッドデッキの種類は、「ソフトタイプの天然木」です。こちらは先述したハードタイプの天然木材のソフトタイプ版です。一般的には、杉・ウエスタンレッドシダー・桧・レッドウッドなどが多く使用されます。
ソフトウッドデッキのメリット
メリット①価格が安い
「ソフトタイプの天然木材ウッドデッキ」のメリットは、何より価格が安いということです。あまりこだわりはなく、価格をとにかく抑えたいという方にとっては非常におすすめです。
場合によっては「樹脂製ウッドデッキ」であれば施工費と材料費を合わせて15万から26万円ほどかかるものが、天然木材(ソフトタイプ)のウッドデッキであれば施工費と材料費合わせて10万円程になることもあります。
メリット②加工しやすい
そして木材の材質が柔らかいということもあり、加工や塗装がやりやすいという面も「ソフトタイプの天然木材ウッドデッキ」ならではのメリットです。
そのため、「コスト重視」の方に加え「DIY好きの方」「子供の成長や家族のライフステージによって庭をリフォームしたい人」などにとってもおすすめです!
ソフトウッドデッキのデメリット
続いて「ソフトタイプの天然木材ウッドデッキ」のデメリットについてお話しします。
デメリット①雨や湿気に弱い
こちらのデメリットは、これまで紹介した樹脂製のウッドデッキやハードタイプのウッドデッキのデメリットには無かった、「雨や湿気に弱い」ことです。
木材の材質が柔らかいことにより、雨や雪などの湿気を吸収しやすいことが原因となっています。そのためハードタイプのウッドデッキよりも劣化しやすいでしょう。
デメリット②メンテナンス費用がかかる
そしてもう1つのデメリットは、「防腐対策にコストがかかる」ということです。こちらもソフトタイプならではのデメリットです。木材が柔らかいと、それだけシロアリなどの虫が侵入しやすくなってしまいます。
このように、ソフトタイプの天然木材ウッドデッキは劣化や防腐対策などを気にかけなければいけないというデメリットがあります。
【オプション編】ウッドデッキの種類①屋根付きウッドデッキ
4つ目に紹介するウッドデッキの種類は「屋根付きウッドデッキ」です。
それでは、さっそくメリット・デメリットについてみていきましょう!
屋根付きウッドデッキのメリット
メリット①雨や雪が防げる
「屋根付きウッドデッキ」のメリット1つ目は、「雨や雪を防いでくれる」ことです。
屋根がある以上、雨や雪を防げるのは当たり前ですが、これにより、木材劣化における最大の脅威の「水分」からウッドデッキを守ってくれます。
メリット②紫外線を浴びない
また2つ目のメリットとして、「強い日差しが当たらない」というポイントもあります。先述の通り、直射日光を受けてしまうと、紫外線によるウッドデッキの劣化にもつながります。
また、「劣化」という観点以外でも、夏も涼しく過ごせるという点も嬉しいですよね。ちなみに、屋根付きでないウッドデッキの場合は、パラソルなどで代用することが出来ますよ!
屋根付きウッドデッキのデメリット
しかし、屋根付きウッドデッキを利用するデメリットもあります。
デメリット①暗くなってしまう
1つは、「暗くなってしまう」ことです。
屋根を付けることで、直射日光を浴びることは防げますが、反対に、全体的に暗くなってしまう場合もあります。日陰が作られることで少し温度が下がってしまうことも考慮して、購入を検討するといいでしょう。
【オプション編】ウッドデッキの種類②柵付きウッドデッキ
画像引用元:mamagirl
オプション編、ウッドデッキの種類2つ目は「柵付きウッドデッキ」です。
柵付きウッドデッキのメリット
ここでは、「柵付きウッドデッキ」のメリットを3つご紹介します。
メリット①プライバシーを保護できる
1つ目はプライバシーを保護できるということです。ウッドデッキは、家族水入らずでリラックスしたり、楽しんだりできるプライベートなスペースです。
そんなプライベートなスペースであるはずのウッドデッキが、外から見られる状態であると、人の視線が気になってしまいますよね。
そうしたプライバシーの保護をしてくれるのも、柵の大きな役割と言えます。
メリット②柵を建てることでオシャレになる
続いて2つ目は、ガーデニングの演出にできるということです。ウッドデッキの上にガーデニングをするだけでもおしゃれですが、そこに柵を建てることでよりおしゃれに見せることができます。
そのためガーデニングにこだわってウッドデッキを利用したいと考えているのであれば、柵を使うのも1つの方法です。
メリット③子供やペットの安全性が高まる
そして3つ目のメリットは、「子供やペットも安心して遊べる空間になる」ことです。
子供やペットは、柵がなければ立地によっては「外へ出て行ってしまい危険性が伴う」なんてこともあるでしょう。そんな時に柵を付けておくことで、子供やペットが外に飛び出してしまう可能性を低くすることが出来ます。
皆さんが、子供やペットの遊び場としてウッドデッキを設置しようと検討されていたら、柵を付けるのはとてもおすすめです。
柵付きウッドデッキのデメリット
それでは反対に、ウッドデッキに柵を付けるデメリットを紹介します。
デメリット①日当たりや風通しが悪くなる場合がある
デメリットとして1つ目に挙げられるのは、場所によっては「日当たりや風通しが悪くなる場合がある」ということです。これは、先ほど紹介した屋根付きウッドデッキのデメリットと同様です。
そうした意味では、もしもみなさんが開放的な空間を作るためにウッドデッキを建てるのであれば、柵は付けない方が良いでしょう。
また柵を付けることで、全体的にウッドデッキが狭く感じてしまうというのもデメリットの1つです。
ウッドデッキを利用する際に注意したいポイント
それでは最後に、ウッドデッキを利用する際に注意したいポイントについて紹介します。
ぜひ参考にしてみてください!
①「プライバシーの保護」をしよう!
1つ目は、プライバシー保護に注意をしなければいけないということです。もしもみなさんが建てるウッドデッキが屋根や柵付きのものであればプライバシーを保護しやすいですが、屋根や柵のない開放的なウッドデッキだと外から丸見えになってしまいます。
そのためプライバシーを保護できる空間でウッドデッキを建てるか、屋根や柵を付けるということがおすすめです。
②木材の腐朽対策をしておこう
そしてもう1つは、木材の腐朽対策をしておくということです。
先述のように、ウッドデッキは基本的に劣化や腐朽がつきものです。そのためあらかじめ防腐対策をしておかないと、修繕費などが莫大な費用になってしまいかねません。
特に樹脂製のウッドデッキでない場合は、この腐朽対策はきちんとしておきましょう。
具体的には1~2年ごとに塗装をするのがおすすめです。水が染み込むと腐朽菌の被害に遭ってしまうため、こまめに塗装をして水を弾くようにしておきましょう。
まとめ
今回はウッドデッキの種類とそれぞれの特徴、またメリットとデメリットを紹介しました。
ウッドデッキの素材は樹脂製や天然素材のもの、そしての中でもハードタイプのものとソフトタイプのものがあるというのが大きな特徴でした。
また基本的に天然素材のウッドデッキは劣化や再塗装などの施工費がかかってしまうデメリットもあり、どちらを選ぶかは皆さんご自身でメリットとデメリットを比較し決めて頂くのがおすすめです。
理想のウッドデッキ完成のために、この記事が少しでも参考になったら幸いです。