みなさんは「趣味や仕事が存分にできる場所があったらなぁ」と思ったことはありませんか?
実際に趣味の場や仕事場として活躍している”コンテナハウス”。
スペースが欲しいという想いと同時に、「どうやってコンテナは使えばいいのだろう?」「コンテナハウスの内装はどうなっているのだろう?」などの疑問も出てきますよね。
そんなコンテナハウスの利用方法にお悩みの方の為に、この記事では使用例を9つご紹介していきます!
ぜひ最後までご覧ください。
コンテナハウスとは?
貨物庫のような広い箱状のコンテナを使った建築物がコンテナハウスです。
また、コンテナとは、鉄鋼やアルミニウムなどで製造された輸送用の容器のことを指します。
コンテナで、運んでいるものは様々です。
バナナや牛乳といった食品から、薬品、オイル、精密機器から大型機械など。
コンテナの輸送経路は、トレーラー、貨物列車などを使った陸路から、海上、航空と陸海空を飛び回っています。
コンテナハウスは建築物にあたるため、
- 都市計画に範囲内である
- 200平方メートル以上
などの場合、自治体へ建築確認の申請と確認を受けることが必要(建築基準法第六条に基づいて)となる可能性があります。
コンテナを利用した建築物における主な違反内容の例として3点、
・適切な基礎が設けられていない。
・コンテナと基礎とが適切に緊結されていない。
・複数積み重ねる場合に、コンテナ相互が適切に接合されていない。
(引用元:コンテナを利用した建築物に係る違反対策の徹底について)
が挙げられ、指導対象となっています。
コンテナハウスは、コンテナをそのまま使いコンパクトにも作れますし、自由に組み合わせて大きな建物にもすることが出来ます。
その自由度の高さに気を取られ、安全性を疎かにしてしまうことを防ぐために、設置時には必ず建築基準法を守るようにしましょう。
コンテナハウスに使われる大きさは主に2種類!
コンテナハウスに使われるコンテナの大きさには、主に2種類です。
外寸の長さをフィートという単位で測った「20フィート」と「40フィート」コンテナ。
ISO規格(International Organization for Standardization(国際標準化機構)の略称)と呼ばれる国際基準によって、コンテナの規格は統一されています。
1フィートは30.48cmなので、3フィートで1m相当となりますね。
実際に建築として取り扱われているコンテナと照らし合わせて見ていきます。
コンテナハウスを専門に事業をされている株式会社エーケーホームが取り扱っているコンテナを例に見ていきます。
株式会社エーケーホームの事業内容はコンテナハウスを専門とした、
- 相談
- 設計
- 制作
- 配送
- 現地での据付
- 検査
などとなっています。
名称 | 株式会社 エーケーホーム |
---|---|
住所 | 〒370-3103 群馬県高崎市箕郷町下芝531-4 |
Tel | 027-395-0085 |
主なコンテナの大きさは海上コンテナ由来の「20フィート」と「40フィート」ですが、株式会社エーケーホームでは「12フィート」も取り扱っていました。
- 12フィートコンテナ
(広さ目安 : 約5畳(約9.12㎡)、外寸サイズ : 3,645mm、幅 : 2,438mm、高さ : 2,591mm)
ここからは、実際にコンテナハウスの設計の際に取り扱っている建築用コンテナを「20フィート」と「40フィート」を中心に見ていきます。
「20フィート」コンテナ
「20フィート」コンテナについて見ていきます。
- 20フィートコンテナ
(広さ目安 : 約9畳(約13.7㎡)、外寸サイズ : 6,058mm、幅 : 2,438mm、高さ : 2,591mm)
- 20フィートコンテナ ハイキューブ
(広さ目安 : 約9畳(約13.7㎡)、外寸サイズ : 6,058mm、幅 : 2,438mm、高さ : 2,896mm)
9畳間はよく耳にしますね。
広さとしては、一人暮らし用(4.5m×3.24m程度)の間取り1K相当となります。
これくらいの広さで暮らされたことがある方も多いのではないでしょうか?
- シングルベッド
- テレビ
- ラック
- 机
などの家具を配置して生活している様子をよく見かけますね。
居住するとしても、インテリアを配置する余裕があり、圧迫感は少ないように思います。
「40フィート」コンテナ
「40フィート」コンテナについて見ていきます。
- 40フィートコンテナ
(広さ目安 : 約18畳(約27.4㎡)、外寸サイズ : 12,192mm、幅 : 2,438mm、高さ : 2,591mm)
- 40フィートコンテナ ハイキューブ
(広さ目安 : 約18畳(約27.4㎡)、外寸サイズ : 12,192mm、幅 : 2,438mm、高さ : 2,896mm)
「40フィート」は、「20フィート」の2倍で18畳間と同等です。
広さとしては、2人暮らし程度(5.20m×5.20m程度)の間取りLDK相当となります。
18畳間ともなると広さが十分にあり、
- 家具配置によってL字型や正方形にレイアウトする
- 仕切りで役割別のスペースを作る
なんてことができますよね。
「20フィート」も「40フィート」も、コンテナといえど、レイアウトにこだわれる広さがあるんですね!
コンテナハウスのメリットは?
「コンテナハウスはコンパクトで建てやすい」
他にどんなメリットがあるかはご存知ですか?
コンテナハウスのメリットを調査したところ、
- 建築が早い
(骨組みを作る必要がなく、施工されたコンテナを運び、設置することとなるため工期が短縮されています) - 料金が安い
(20フィートコンテナ本体は20万円程で新しく購入できます) - 耐久性が高い
(耐用年数は約50年と言われています) - 組み合わせが自由
(20フィートだけ、40フィートだけではなく目的に合わせて姿かたちを変容させられます) - 造形がユニーク
(コンテナ自体のゴツゴツとした質感を切断や塗装によって見栄えを良くすることができます)
などがみられました。
なかなか一般の建築では成し得ない特徴ですね。
コンテナハウスのメリット・デメリットについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください!
コンテナハウスは建築物なので、日本での建築基準を満たすかは「建築基準法」に基づいています。
コンテナハウスを建築物としてみたとき、チェックする重要な点として、
- 強度が保てるJIS鋼材(日本国内で定める標準化された規格の鋼材)か
- 壁に穴を開口することで強度が低下しないか
などがあるようです。
安全のための注意点なので、しっかりと確認する必要がありますね。
せっかくの大きな買い物、建築であれば自分の好みをしっかりイメージしたいものですよね。
ここからは、実際の使用例を見ていきます。
コンテナハウスの使用例9つ!
コンテナハウスの醍醐味は、購入する目的によって組み合わせが自由なところです。
実際の使用例を「単独コンテナ」「複数コンテナ」「使用用途別」の3種類に分けて9つ紹介します。
「単独コンテナ」での使用例
画像引用元:コンテナハウス2040
「単独コンテナ」は、文字通りコンテナを1つだけ使用したものを言います。
単独コンテナでは、限られたスペースを効率よく使うことが求められます。
① カプセルホテル
「20フィート」コンテナ相当と思われます。
こちらのカプセルホテルは水と発電機さえあれば単独で、ある程度の生活が出来るという、画期的なコンテナハウスとなっています。
② 野菜販売所
「20フィート」コンテナ相当の野菜販売所です。
開放的な様子で気軽に立ち寄りたくなってしまいますね。
「複数コンテナ」での使用例
「複数コンテナ」では、文字通り2つ以上のコンテナを使用しています。
複数のコンテナを使用すると、途端にバリエーションが増えてきます。
コンテナハウスとして、よく使われる例と言えるでしょう。
③ 倉庫・ガレージ
「20フィート」コンテナを2台連結させた構造となっています。
この広さのガレージがあれば、車の収納はもちろん雨天でも日曜大工のスペースに困りませんね。
④ 住居
いくつのコンテナを組み合わせているか不明です。
コンテナの無骨な質感が、力強さや開放感を感じさせていますね。
「用途別」の使用例
「使用用途」によって、様々なシーンに合わせたユニークな使用例がみられました。
他にも目的別に活かされたコンテナハウスの魅力を紹介していきます。
⑤ ガレージストア
こちらは沖縄県名護市にあるコンテナで作られたガレージストアです。
アメリカ雑貨からバイカーウエア、ヘルメット、ワッペン、ステッカー、シルバージュエリーなどが販売されています。
店主の拘りが詰まった味のあるガレージストアになっていますね。
⑥ カフェテリア
シンプルですが外壁や内装のこだわりが見受けられます。
たくさん存在するカフェだからこそ、コンテナハウスという目新しさで差別化しているのでしょうか。
カフェなど、おしゃれな店舗の建設に興味がある方は、コンテナハウスという選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。
⑦ オフィス
オフィスと言うと、堅苦しいイメージを浮かべる方も多いのではないでしょうか?
そんなオフィスをコンテナハウスで建てるという遊び心はとても魅力的ですね!
⑧ アスレチック施設
神戸市北区にある「神戸しあわせの村」のアドベンチャー・パークです。
室内は以下の画像のようになっており、子供たちは木をテーマにした玩具や絵本などで学んだり遊ぶことができます。
さらにコンテナの屋上と屋外では、ジップラインやネットウォークなどで木々の間を渡って楽しむ「ツリートップアドベンチャー」や、柱の間を渡って遊ぶアスレチック空間「ルーフトップアドベンチャー」などのプログラムを体験することもできます。
頑丈なコンテナのつくりと、丈夫ながら温もりが感じられる木造を融合させたアスレチックには、遊び心をくすぐられてしまいますね!
⑨ 海の家
こちらは由比ガ浜にあるコンテナハウスのフードコートです。
複数のコンテナハウスが集合して大型のフードコートを形成しています。
店舗数の増減に伴い、組み合わせるコンテナの数を変更させられるのは魅力的ですね。
まとめ;コンテナハウスの利用方法と使用例9つ
コンテナハウスは建築基準法に基づいた建築物であること、特徴として、安価で素早く建築できる優れた面があること、建築のバリエーションが豊富であることを紹介してきました。
本記事を通して、みなさんのトレーラーハウスに対するイメージが、少しでも明確になれば幸いです。