クラシックカーラリーって何?どうやったら参加できるの?国内・海外イベントを紹介!

クラシックカーラリーって何?どうやったら参加できるの?国内・海外イベントを紹介!
はっしー
ガレージライフ運営者の「はっしー」です。週末は「八ヶ岳」で過ごしています。八ヶ岳の魅力や楽しみ方、耳より情報を発信します。

年々認知度が上がっているクラシックカーラリー。

「ラリー」という響きで速さを競っているイメージもありますが、公道を走るため、走行ルートや速度、チェックポイントの通過時間の正確性を競います。

大事に、そして丁寧にメンテナスをした自慢のクラシックカーで、長距離を時間ぴったりに走る大会もあります。

クルマ好きが集まるこのイベントは、速さよりも愛車と共にいる楽しさを重視します。

もちろん、古い車で走る以上、アクシデントはつきもの。また何日もかけて1000キロ以上を走破するラリーでは悪天候もあり得ます。

快適装備はもちろん、屋根すらない車も多いクラシックカーで風雨や寒さ、暑さに耐え車を宥めすかしながら走る苦労も含めてクラシックカーラリーの楽しさなのです。

今回は私も参加経験のあるクラシックカーラリーについてお話したいと思います。

目次

クラシックカーラリーとは

製造されてから数十年の年月を経て尚、その優雅なデザインや走りで人々を魅了するクラシックカー。

1927年から1957年の間に行われたミッレミリアというレースがありました。

イタリア北部の都市ブレシアをスタートし、イタリア全土を回ってブレシアに帰ってくるまでの1000マイル(ミッレミリア)を走破する順位を競うレースでしたが大事故があり、57年の30回大会で幕を閉じました。

1977年に、当時参戦した実車とその同型車のみが参加できるタイムトライアル方式のクラシックカーレース「ミッレミリア・ストーリカ(Mille Miglia Storica)」として20年ぶりに復活したのですが、これが今日のクラシックカーラリーのベースとなっています。

燃費性能や安全性を大きく考慮され、デザインされたコンピューター制御の現代の車にはない魅力はノスタルジックという言葉だけでは言い尽くせません。

数日泊りがけで行われることの多いこのラリーは、海外だけでなく国内でも実施されています。

参加者のみならず、沿道の観客も楽しませてくれ、クルマ好きにはたまらないイベントです。

クラシックカーラリーには2人1組で出場する

クラシックカーラリーは運転するドライバーと道順や通過時間、速度をドライバーに指示するコ・ドライバーという2つの役割を2人で分担しながら走ります。大会中にドライバとコ・ドライバーが交代しても構いません。

コマ地図の平均速度の指示を読み取りチェックポイントの通過時間を割り出すなど、狭い車内で素早く正確に計算をしなければいけない場合もあり、コドラの技術や経験が成績に直結するので、コドラはドライバーと同等に重要な位置付けです。

こちらの写真は私が参加したイベントのコマ地図です。

コマ地図

勝ちたい人は優秀なコドラをお金を出して雇うほどなんです。

さらに忘れてはならないのがメカニックです。戦前車や元々レーシングカーだったクラシックカーは非常に繊細で、トラブルがなくとも天候や気温などの要因で調整が必要な場合があります。

もちろん壊れたり、プラグがかぶったり修理が必要な場合もあり、気難しい車で出場する方は自費でメカニックを雇って大会期間中サポートカーで帯同させている方もおられます。

勝敗の決め方は2つ

勝敗の決め方は2種類あります。

1つ目は、指定されたルートをいかに時間通りに走行できるか。

つまり正しく指示を読み取りドライバーの伝えるコ・ドライバーの技術とクラシックカーを正確に運転するドライバーの技術力が勝敗を分けます。

指定されたルートにはいくつかの区間が設置されており、そこを通過しながらゴールを目指します。

また交通違反は厳しく評価され、大きな減点を受けてしまいます。

この辺りについては、次の「PC競技とはどんな競技?」で詳しく紹介します。

2つ目は、スタートからゴールまでのスピード勝負です。

コッパディ小海などヒルクライム競技があるイベントではスピード勝負も重要になります。

PC競技とは?

PC(Prove Cronometrate)競技と呼ばれる競技があり、指定区間を設定時間にいかに近い時間で、いかに正確に走行することができるかを競い合います。

PC競技では区間が数十か所設置されており、タイムを測るラインが敷かれています。

競技に参加するクラシックカーがそのラインを踏んだタイムを計測し、設定された基準タイムとの誤差を計測。

すべての区間の合計ポイントによって最終的に順位が決定します。

全ポイント箇所で通過証明となるスタンプを押してもらい、全てのルートを走り切らなければ受賞対象にはなりません。

公表されていないシークレットチェックポイント(SCP)を設け、交通違反がないかをチェックしており、違反が確認されると減点されます。

ここからは私が実際に行ったPC競技の事例をご紹介します。

PC競技の指示

まず、この写真はPC競技の指示です。C4は50メートルを9秒で走って、PC5は225メートルを31秒で走れと指示がありますね。

PC4のゴールの線が、PC5のスタートで、PC5のゴールがPC6のスタートになり、リズム良く正確に運転して線を踏んでいきます。

ドライバーはコマ地図を見ながら運転できませんから、コドラが「次は9秒で行こう」などと指示して、スタートの線を踏んでからの経過秒数をドライバーに知らせます。

「9秒→31秒→4秒→26秒→5秒」など連続しており、なおかつ速度もバラバラにしてあるので、ドライバとコドラの息があってないとうまくはできません。

キッチンタイマーを使ったり皆さん工夫して取り組んでおられます。

クラシックカーラリーの出場資格

出場資格のある車両はラリーによって詳細が異なりますが、概ね以下が条件とされています。

  • 1919〜1967年に製造されたものなど主催者側が設定した期間で製造され承認した車両であること
  • 自動車登録番号標を有し、自動車車検証の有効期間がラリー終了時まで有する車両であること
  • レプリカ車両や改造車両は認められない
  • 他のクラシックカーラリーに参加経験のある車両

規定が厳しい大会もあるため、大会HPは必ず確認しましょう。

主要なクラシックカーイベント

日本でこれまでに開催されたクラシックカーイベント

画像引用元:Classic Japan Rally

日本の主要なクラシックカーイベント

La Festa Mille Miglia(ラ・フェスタ ミッレミリア)

東京都渋谷を出発し、福島県まで走行し渋谷に帰ってくるクラシックカーラリー。

走行距離は約1,350km、1都9県にまたがり4日間をかけて参加車は走行します。

1919~1967年に製造された国内外のスポーツカーが参加できます。

ラフェスタ プリマベーラとは姉妹イベントで、BSフジとFORZAが主催する日本最大級のクラシックカーラリーの1つです。

コロナウイルス感染拡大の影響で2020年は実施できなかったものの、1997年から開催されており25年続く歴史を持っています。

毎年10月に開催されることが多く、2021年は9月24~27日に開催される予定です。

公式HP:http://www.lafestamm.com/2021/index.html

La Festa Primavera(ラフェスタ プリマベーラ)

愛知県名古屋市から出発し、 三重、和歌山、奈良、兵庫、京都を4日かけて走行するクラシックカーラリー。

その走行距離は1259.3キロに及ぶ日本最大級のクラシックカーラリーの1つです。

参加条件は、1919年から1972年に製造された国内外のスポーツカーです。

2009年より毎年春に実施されており、主催者の1つがBSフジのためテレビ放送も行われる大規模なものとなっています。

2021年度は4/16に名古屋を出発し、4/19に京都に到着する日程で行われました。

公式HP:http://www.lafesta-primavera.com/2021/entry/index.html

ラリーニッポン

「日本の世界遺産や文化遺産を巡る旅」をコンセプトに掲げ、日本の美しさを世界へ発信することを目的にしています。

旗揚げより10年を超え、台湾やアメリカでの開催も実施。

2013年には東北大震災の際に、大きな支援をしてくれた臺灣(台湾)に感謝の意と国際交流を図るために台湾でのラリーを実施しました。

また2016年にも台湾でラリーが再実施されています。

2018年にはクラシックカー文化の聖地である、アメリカのカリフォルニア州でRALLY NIPPON 2018 IN CALIFORNIAも実施しました。

2020年度はコロナウイルスによる感染拡大のためやむなく中止となってしまいました。

2021年度は、前年度に行う予定だった、東日本大震災復興10周年の意味を含めた東北6県を巡るラリーを実施。現在は調整中とのことです。

公式HP:https://rallynippon.asia/

COPPA DI TOKYO(コッパディ東京)

東京都汐留にある美しい石畳の並ぶ通称「イタリア街」から昔懐かしい東京都内を巡り、ルートの途中数箇所でPC競技を行うことが特徴です。

戦前から1970年代くらいまでの年代車が参加対象とされていますが、主催者側が認めた場合対象外の車でも参加することができます。

コロナ禍で2020年度同シリーズの「コッパディ小海」が延期、「コッパディ京都」が中止となったものの、疫病退散祈願と自由な日常の回復への希望を込めて「コッパディ東京」だけは開催されました。

そのため本来は都内約30kmの短いルートを回る1日のイベントですが、2020年度は参加者の密を避けるために11月22日、23日の2日間に分けられ、それぞれが第13回と14回として行われました。

2021年度は開催が未定です。

公式HP:https://www.coppa-di-tokyo.com/

COPPA DI KOUMI(コッパディ小海)

上記「コッパディ東京」と同シリーズのイベントです。

2020年度は2度の延期を経て中止となり、2021年4月24、25日に2年ぶりの開催を果たしまし、昨年を除き29年連続開催していた当イベントは第30回の節目を迎えることができました。

長野県小海町の小海リゾートシティ・リエックスをベースとして、八ヶ岳山麓を巡り、PC競技を行った1日目と、小海リゾートシティ敷地内でのヒルクライム競技を行った2日目に分かれ、約70台のクラシックカーが顔を揃えました。

公式HP:http://www.coppadikoumi.com/

サムライ チャレンジ ジャパン

世界中のクラシックカーファンたちが3週間かけて、北海道から福岡まで日本を縦断する2017年に開催された超大型イベント。

ラリー競技ではなくて、一般参加が可能なユニークなラリーイベントです。

こちらのイベントの主催・運営は日本企業ではなく、イギリスのラリーラウンド社。

世界16か国より参加者が集まり、52台120名が参加する国際的なイベントとなりました。

サムライチャレンジジャパン2ndも開催予定でしたが、今後一切のイベントを行わないようです。

こちらの元となる大会は2012年より開始されており、それ以来世界各地で実施されてきました。参加費用もかなり高額で、日本円にして約380万円(2万6500ポンド)です。

佐渡島を2日間かけて走行するなど、多くの国外参加者に日本文化に触れ喜んでもらったこのイベント。

第2弾を世界中から熱望されていたこともあり、このイベントがなくなってしまうことは本当に残念です。

AUTO STORICHE(アウトストリケ)

群馬県で行われる「COPPA DELLE AUTO STORICHE(コッパ デッレ アウトストリケ)」並びに長野県で行われる「GRAN PREMIO AUTO STORICHE(グラン プレミオ アウトストリケ)」のシリーズ戦の総称です。

2021年度は6月12、13日に第18回グランプレミオ アウトストリケが開催されました。参加車は1974年以前に製造された車輌となっており、40台のクラシックカーが集まりました。

又コッパデッレ アウトストリケは2021年11月6、7日で第22回大会を開催予定であり、参加車の条件はこちらも1947年以前製造のものとなっています。

アウトストリケはシリーズを通してPC競技がメインとなっていますが、なによりもの楽しみは、コッパデッレで群馬と新潟2県に跨る400kmのルートを森に流れる秋風を感じながら走ること、グランプレミオの深縁の八ヶ岳山麓や白樺の高原を走ることです。

公式HP:http://www.auto-storiche.jp/

Le TOUR De IZU (ラ・ツアー デ イズ 伊豆オーシャン&マウンテンラリー)

「日本のモナコ」とも呼ばれるこの伊豆半島の熱海が舞台。

世界中の名車が集い、美しい海と山の景色を背に公道ラリーが2日間実施されました。

2020年度も2021年度も実施され、参加費用は2名乗車1台で10万円。

フェリー代、1泊宿泊代、ラリー中の食事4回分込みです。

公式ページ:http://www.vaz-sport.com/vaz_008.html

このラリー、実は僕も愛車のアルファロメオジュリエッタで参加しました。

初めて参戦したクラシックカーラリーということで緊張もありましたが、たくさんのクルマ好きと話が盛り上がり、本当に楽しかったです。

こちらの記事で当時の様子を紹介しています。

Alpine Classic Car Rally(アルペンクラシックカーラリー)

こちらは線踏み式の競技ではなく、タイムを競うターマックラリー形式のイベント。

日本唯一とも言える本格的なターマックラリー形式が実施されています。

観る者を熱くさせ、クラシックカーファンのみならず、ラリーファンの注目を集めています。

2012年より実施されていて、1年間に2、3回日本の各地で開催されます。

2020年度はコロナウィルス感染拡大の影響によりFIA世界ラリー選手権WRC/Rally Japanが中止となりました。

しかし愛知県岡崎市、同県豊田市からの要請によりACCR単独で開催を決行。

岡崎市の乙川河川敷でクラシックカーが約30台参加し、多くのクラシックカーファンが会場に集まりました。

また2021年度の6月11日から13日にかけて開催予定だったMONTRE with ACCRは中止が決定しています。

公式HP:https://classicjapan.jp/

海外の主要なクラシックカーイベント

Mille Miglia(ミッレミリア)

1927年から1957年の間で開催されたイタリアの伝説的な自動車レースです。

イタリア北部のブレシアからサンマリノ経由でローマへ、そしてブレシアへと戻るルートの公道レースとして行われており、イタリアの全土を1000マイル(イタリア語でmille miglia = ミッレ・ミリア)走ることから名前がつけられました。

第二次世界大戦中に開催が一時中止されたものの、その絶大な人気から終戦後2年の1947年には再開され、フェラーリやポルシェなど戦後に勃興したメーカーの車が参戦し、戦前に勝る盛り上がりを見せました。

しかし再開から10年後の1957年に観客を巻き込んだ大事故が発生し、政府よってレースの開催は中止されてしまいました。

そして1977年にクラシックカーレース「Mille Miglia Storica(ミッレミリア・ストーリカ)」として再開、現在ではイタリアに限らす、日本やアメリカ、ドイツやイギリスなど世界各国でのイベントのスポンサーを行ったり、日本やアメリカなどのクラシックカー人気の高い国では、公認の姉妹版クラシックカーレースが行われています。

公式HP:https://1000miglia.it/

Coppa d’Oro delle Dolomiti(コッパ・ドーロ・デッレ・ドロミティ)

イタリアのコルティーナで行われるレギュラリティ・レースイベントであり、1947年から1956年までの最初の10回は純粋なスピードを競うレースでした。

参加車は1971年までに製造された車輌とされていましたが、2019年から1972年〜1990年に製造された車輌のためのコッパ・ドーロ・デッレ・ドロミティ・レジェンドと、1991年以降に製造されたグランツーリスモのドライバーのためのトリブート・コッパ・ドーロという2つのカテゴリーが追加されました。

由緒あるこのイベントでは世界屈指のカーコレクターである、コラード・ロプレスト氏を審査員として招き、上位3台の車が表彰されます。

ルートは2ステージに分かれており、コルティーナ・ダンペッツォがスタートとゴールとなっています。第1ステージも第2ステージも峠をいくつも越える山岳地帯となっており、北イタリアの素晴らしい自然を感じながら走ることができます。

公式HP:https://www.coppadorodelledolomiti.it/it/

北京-パリ・モーターチャレンジ

8カ国に渡って、12000km超えを33日間で走破するとい壮大な規模のラリーです。

1907年に5台の車が優勝賞品シャンパン1本のためにパリを目指して北京を発ち、5台中4台が完走という結果を残したました。

そして90年後の1997年にヒストリックカーイベントとして復活しました。

道らしい道がなく、景色も1日中変わらないモンゴル高原をただひたすらに走り続ける体力勝負です。現在はチェックポイントが指定され、ルートも決まっており、GPSもありますが、1907年当時はその全てがない状態での走破です。現代技術に頭が上がりません。炊事車のチームも併走していており、シャワーもトイレもチェックポイントごとに準備されています。

刺激的な旅をお気に入りのヒストリックカーで過ぎしたい方にはおすすすめです。

Tour Auto Optic 2000(ツアーオートオプティック2000)

ピーターオートが主催するクラシックカーラリーイベントです。

1992年に第1回が実施され、公道を使用し観客を熱狂させた伝説のツールド・フランスを現代に蘇らせます。

60年代および70年代の比較的製造が新しい車両を中心に、フランスの首都パリからフランス北部ノルマンディー海岸のリゾートドゥーヴィルまでの約2,200kmの距離を走行します。

開催時期は夏で2020年は8月31日から9月5日まで実施されました。

スピードを競うコンペティション・クラスと、規定タイムにいかに近づけて走ることができるかを競うレギュラリティ・クラスの2本立てでイベントは実施されます。

参加資格のある車両は1951~1973年の間にツールドフランスオートモービルに参加したすべての車となっています。

2021年もフランスで8月30日から9月4日まで開催される予定です。

公式HP:https://www.peterauto.fr/en/tour-auto-2020-2/

Concorso d’Eleganza Villa d’Este(コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステ)

こちらはラリーではなく風光明媚なイタリアのコモ湖畔で、歴史的な車を鑑賞する週末のみ開催のクラシックカーイベント。

何度も中断があったものの、第1回実施は1929年と歴史も長いイベントです。

BMWグループが1919年より全面的にバックアップし、イベント内ではRMサザビーズのオークションも行われています。

BMWのアートカーや1920年代から1980年代に製造された約50台の歴史的な車が特別展示され、来場者はディスプレイに並ぶ希少で素晴らしいモデルに目を奪われます。

現在、コロナウイルス感染拡大の影響を受けて2020年、2021年続けて実施の延期が決定しています。

公式HP:https://www.concorsodeleganzavilladeste.com/
※イタリア語サイトになります。

Modena Centro Ore(モデナ・セントロ・オレ)

イタリアの美しい風景とサーキットを舞台に行われるラリー。

こちらは競技だけでなく毎晩パーティーが行われるセレブなイベントとなっており、2012年に第1回が開催されました。

2017年にはオクタン・ヒストリック・モータリング・アワーズにおいてラリー部門で受賞しました。

イタリア北東部のリミニを出発し、イタリア半島を横断しマルミへ。その後ゴールのモデナを目指します。

ラリーは毎年6月に5日間実施され、丘陵を走るヒルクライム競技やレーストラック競技も行われています。

この大会では、スピードを出して車の本領を発揮して競うコンペティションセクションと、ノーマルに落ち着いたレギュラリティートライアルで競うレギュラーセクションの2タイプから選ぶことが可能です。

公式HP:http://www.modenacentooreclassic.it/
※イタリア語サイトになります。

Terre di Canossa(テッレ・ディ・カノッサ)

イタリア古代ローマ時代のエミリア街道からトスカーナ地方のヴェルシリア海へのツアー。

1919~1976年に製造されたクラシックカーによる約650kmのルートを走行し、タイムトライアルと国際クラシックレギュラーレースで実施されます。

2021年は5月20日から5月23日までの実施でした。

開催ルートはテルミからマルミとカスティリャからマルミを目指すコースの2つ。

どちらもイタリア北部より美しいヴェルシリア海のマルミを目指します。

イタリアの芸術都市ルッカやピサの素晴らしい風景、古城、穏やかで緑豊かな丘、自然あふれる峠などを通り抜けるので、最高の気分になるでしょう。

参加費用は約95万円(7,000ユーロ)です。

参加可能な車両は次の通りです。

  • 1976年までの製造の車
  • 1990年までに製造のマセラッティおよびフェラーリ
  • 1991年以降製造のマセラッティおよびフェラーリの特別仕様車

公式HP:https://www.granpremioterredicanossa.it/
※イタリア語サイトになります。

2021年に開催予定のクラシックカーラリー

現在開催中のクラシックカーラリー

画像引用元:Alfa Romeo

新型コロナウイルスの影響で、世界中で開催の延期や中止が続いているクラシックカーラリー。

そんな中、国内外で開催予定のイベントをご紹介します。

日本で開催予定のクラシックカーラリー

日本でのイベントを確認してみましょう。

La Festa Mille Miglia(ラ・フェスタ ミッレミリア) 2021

La Festa Mille Miglia 2021 は、9月24~27日で開催予定。現在エントリーを受け付けています。

走行ルートは東京原宿明治神宮 ~ 福島県裏磐梯 ~ 千葉県成田市 ~ 東京原宿明治神宮です。

申し込み期限は2021年6月30日までです。

参加費は2名・1台で600,000円で、全日程の宿泊費・食事代・DVD・記念品代が含まれます。

サポートでの参加は1名につき300,000円です。

参加資格者は公式HPによると、次のように定められています。

参加資格車
A:Vintage クラス 1919年1月1日~1929年12月31日に製造された車輌
B:Post-Vintage クラス 1930年1月1日~1939年12月31日に製造された車輌
C:Post War-I クラス 1940年1月1日~1949年12月31日に製造された車輌
D:Post War-II クラス 1950年1月1日~1957年12月31日に製造された車輌
E:Closed List クラス 1958年1月1日~1967年12月31日に製造された車輌
※ミッレミリア参加資格車を最優先する。
※レプリカモデルは参加を認めない。
※参加車輌は FIVA ID-CARD か FIA Historic Regularity Car Pass 取得車に限られる。
※特に組織委員会の認めた車輌
出典元:La Festa Mille Miglia公式HP

2021年以降の予定は確認できていませんが、毎年開催のイベントであるため開催予定かと思われます。

公式HP:http://www.lafestamm.com/2021/index.html

 

Splendore IKAHO(スプレンドーレ伊香保)

2021年は9月5日に開催予定です。今回で第18回を迎えます。

現在エントリーを受け付けており、7月30日締め切りです。

参加費は1台60,000円で、1人の参加でも金額は変わりません。

競技内容は28PC/2PAとなっています。

参加車両資格は公式HPにて以下のようにに定められています。

参加車両資格
・1980年までに製造された車両
(但し、クラシックミニ・AE86・モーガンは年式を問わない。)
・主催者が認めた車両
出典元:Splendore IKAHO公式HP

公式HP:http://www.splendore-ikaho.jp/newpage153.html

クラシックラリー

2021年は11月25日(木)から11月28日(日)にかけて実施予定です。

走行ルートは山口県門司市より兵庫県神戸市まで。

9月30日までエントリーを受け付けております

参加費用は2名・1台で730,000円で、全日程の宿泊費・計12食の食事代・パーティー代金・記念品代が含まれます。

公式HPによる参加資格車は以下になります。

参加資格車
・1919年~1973年までにヨーロッパまたはアメリカメーカーにて生産されたスポーツタイプ車輌
・主催者が承認した車輌
・レプリカモデルの参加は認めない
・自動車登録番号標を有し、自動車検査証の有効期間を有する車輌
1945年までの車輌は、イベント期間において優先的な誘導を提供する
・ミッレミリア参加資格車種を優先する
出典元:ClassicJapan公式HP

公式HP:https://classicjapan.jp/

アルペン・クラシックカー・ラリー

2021年のスケジュールは以下のように予定されています。

第1戦 : ACCR MONTRE2021 群馬県高崎市 6月11日(金)から13日(日)まで
第2戦:ACCR 10th Anniversary アークヒルズ 9月23日(木)から25日(土)まで
第3戦:ACCR RALLY JAPAN &ACCR 愛知県豊田市/岡崎市 11月11日(木)から14日(日)まで

まだエントリーは始まっておらず、公式HPより随時告知が行われるとことです

またこちらは厳格な参加資格がありますので以下をご確認の上ご注意ください。

区分
カテゴリ 種類 レギュレーション 大会名 大会日程 出場資格
WRC前哨戦 JAF国内格式 FIA国際 2019 ACCR Centrl Rally Aichi / GIFU 2019/11/8-10 実施済み
JAF準国内格式 FIA国際 2020 ACCR Central Rally 2020/9/20-22 実施済み
全日本ラリー JAF国内格式 FIA国際 ACCR MONTRE2021 (高崎) 2021/6/11-13 11/11-14のACCR RALLY JAPAN&ACCRにエントリーを希望する方のみ
ACCR本線 ACCR ACCR規定 ACCR 10th Anniversary (伊香保) 2021/9/23-25 ACCRの車両規定に合う車をお持ちの方
JRC JAPAN ラウンド FIA国際 2021 ACCR RALLY JAPAN & ACCR (愛知県/岐阜県) 2021/11/11-14 以下の➀ー➂のいずれかに該当する方のみエントリー可能

➀2019 ACCR Central Rally+2020 ACCR Central Rally +MONTRE2021 +ACCR10thに出場する方

➁2019 ACCR Central Rally+MONTRE2021 +他全日本ラリー1回+ACCR10thに出場の方

➂2020 ACCR Central Rally+MONTRE2021 +他全日本ラリー1回+ACCR10thに出場の方

出典元:ACCR公式HP
公式HP:http://www.accr-japan.com/

Vecchio Bambino(ベッキオ・バンビーノ)

ベッキオ・バンビーノは岡山県内各地で実施されるクラシックカーラリーです。

2021年は10月2日と10月3日に実施予定です。

参加台数は80台で、定員になり次第締め切りになります。

申し込みの締め切りは8月6日(金)必着。

参加費用は参加費用は2名・1台で150,000円で、2日間の宿泊費及び食事代・パーティー代金・記念品代が含まれます。

参加資格車
・1972年製のヨーロッパ製を中心としたクラシックカーとスポーツカー
・年代を問わず実行委員会の認める車両

実行委員会の選定が行われ、アメリカ車や国産車の参加も歓迎のようです。

公式HP:http://vecchiobambino.com/

クラシックカーラリーは日本全国で開催されているので、皆さんのお住まいの地域のイベントを以下サイトから探してみましょう。

https://www.mach5.jp/eventmania/carevent.php?date=2021-04

海外で開催されているクラシックカーラリー

次に国外で予定されているイベントをご紹介します。

Concorso d’Eleganza Villa d’Este(コンコルソ デレガンツァ ヴィッラ デステ)

2021年のスケジュールは10月1日(金)から3日(日)まで。

開催地域はイタリア北部ロンバルディア州のコモ湖で行われます。

参加費に関しては不明であり、申し込み登録した人にのみ詳細が送られるようです。

対象となる車両
・クラシックカーのコンクール
・オートバイのコンクール
・コンセプトカーとプロトタイプ
・コンセプトバイクとプロトタイプ

部門が分かれているので、規約も多少異なるでしょう。

クラシックカーのコンクール部門は現在定員に達しており、キャンセル待ちとなっています。

歴史のあるイベントのため2022年度も開催されると予想されます。

公式HP:https://www.concorsodeleganzavilladeste.com/

Modena Centro Ore(モデナ・セントロ・オレ)

2021年のスケジュールは6月8~13日。

イタリア北東部のリミニ県から半島を横断した後、北部のモデナ県までを走行。

申し込み期限は3/16までで、既に終了しています。

参加費用は約135万円(1人10.300ユーロ)でオプション費用は別途かかります。

参加資格は、1977年以前に製造された車(一部1985年までの例外あり)です。

これまで毎年実施していることもあり、2022年も実施するのではないかと予想されています。

公式HP:http://www.modenacentooreclassic.it/

STELLA ALPINA(ステラ アルピナ)

2021年は6月11~13日の開催。

イタリア最北部にある、オーストリアとの国境の世界遺産ドロミテの周りを走行します。

申し込み期限は2021年5月21日までで、後は開催を待つばかりです。

こちらのイベントへの参加費用は約27万円(2,000,00ユーロ)でオプション費用は別途掛かります。

参加対象となる車両は1991年までに製造されたもので、最大80台まで参加可能です。

次年度以降の開催は今のところ不明。

キレイな写真や動画がたくさん閲覧できる公式HPは一見の価値ありです。

公式HP:https://canossa.com/racing/stella-alpina/

クラシックカーラリーの出場方法

クラシックカーラリーの出場方法

画像引用元:gazoo

エントリー方法

国内イベントと海外イベントでエントリー方法が異なります。

ほとんどの国内開催大会の公式HPに申込みメニューがあり、そこからPDF形式で申込み書等をダウンロードします。

必要事項を記入の上、その他提出すべき書類等を同封して郵送する方法が多いです。

海外のイベントの申し込み方法は、各イベントHPの申込みフォームに、「氏名」「携帯番号」「メールアドレス」を入力した上で、PDFのダウンロードページへアクセスできることが多いです。

今回紹介したイベントは英語圏外での開催地が多く、国内で開催されるイベントよりコミュニケーションが難しいと思います。

しかし、それも含めてクラシックカーラリーですので、海外イベントに参加する醍醐味を是非感じていただきたいです。

エントリー期間について

エントリー期間に関してもイベント毎に設定が様々です。

  • ラフェスタ ミッレミリアであれば2月初め6月末まで
  • ラフェスタ プリマベーラなら10月上旬から翌年1月末

イベントによっては先着順の場合があったり、定員に達した時点で受付終了であったりと注意すべき部分もあります。

また、以前参加した車両を優先的に募集する場合もあります。

クラシックカーラリーの参加費用

費用の払い込みに関しては指定された銀行口座への振込が多いです。

支払い金額はイベントによります。

ラリーの日程が長くなればそれだけ費用も大きくなります。

エントリーの必要書類

次にエントリーの際に必要となる書類についてです。

こちらもイベントにより異なりますが、国内イベントでは以下のものが多いです。

  • 大会規定の申し込み書・誓約書
  • 免許証のコピー
  • 車検証・コピー
  • 自賠責保険と任意保険証コピー(自賠責保険のみでは受け付け不可が多い)
  • 車両の写真 (現物のみ、やデータも可と大会による)
  • 参加費用の振込明細書及びコピー

参考として2大会分のフォームをご用意しました。気になる方はチェックしてみてくださいね。

ベッキオバンビーノのエントリーガイド等のダウンロードページ

ラフェスタ プリマベーラのエントリーフォームページ

PCR検査結果が必要な場合も

イベントによってはコロナウイルス感染拡大防止のために、PCR検査を義務付けて、検査結果の提示を求めることがあります。

まとめ

車好きにとっては、まさに夢の宴ですね。

速さを競うのではなく、正確さが求められるクラシックカーラリー。

国内外で様々な大会が開催されていて、参加条件が厳しい大会もあれば、緩い大会もありました。

イベントには色々な方が参加されています、友人同士だったり、ご夫婦、親子、中にはプロドライバーを連れてくる方も!

年齢、国籍、性別問わずクラシックカー好きなら誰でも楽しめるのがラリーイベントです。悪天候やトラブルに対応するには経験や知識も必要です。簡単ではないですがそれらに打ち勝ってゴールに辿り着ければ感動も一入です。

ぜひ体力や気力のあるうちにクラシックカーラリーに出場されてはいかがでしょうか?

他にもフェラーリや美しいアルピーヌの紹介、クラッシックカーの維持費も発信していますのでぜひご覧ください。

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