最近、土地の有効活用や生活においての利便性が向上するということで注目を集めているガレージハウス。ただ車を停めておくスペースとしてだけではなく、様々な用途で使用している方がほとんどです。
ガレージハウスにはたくさんの魅力があり、ある種あこがれの対象ともなっています。特に車が好きな方にとっては絶対に建てたいものですよね。
この記事では、ガレージハウスの素敵な活用法と共に、メリットやデメリットもご紹介します。この記事を参考に、どんなガレージハウスにすればよいか、ぜひイメージを膨らませてください!
そもそもガレージハウスとは
ガレージハウスとは、バイクや車などを停めておくガレージが、自宅建物と一体化し、建物内に組み込まれている家の事です。
ビルドインガレージや、インナーガレージとも呼ばれており、特に駐車場代や土地代の高い都心部で注目されています。
しかし、ガレージハウスは単に駐車場がある家、という機能だけにとどまらず、自分たちの思い通りに自由に使用することができる場所として、様々な用途に活用することができます。
基本的には1階部分にガレージがあり、2階以上の部分が生活エリアになるという構造となっています。
もっとガレージハウスについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
ガレージハウスの素敵な使用例
せっかくのガレージを駐車スペースのみの用途として使用するのは非常にもったいないです。工夫次第でただの駐車スペースも、過ごしやすくリラックスできる空間や、家族団らんのスペースとして有効活用することができます。
では、実際にガレージ部分を魅力的な空間にしているガレージハウスを見ていきましょう。
子供の遊び場として!
画像引用元:SUVACO
最近、特に都心部では、子供たちが遊べる場所がかなり限られてきています。それもあって、子供たちはゲームやスマホで時間をつぶすことが多くなっています。
しかし、そんな時に自宅で自由に使えるスペースがあれば、子供たちも大満足です。
こちらのガレージハウスは、ガレージ部分がかなり広々としており、子供たちと一緒に遊べるスペースとして活用できます。木のぬくもりもあって、子供たちの声が響くガレージって素敵ですよね。
画像引用元:SUVACO
こちらが外観です。ガレージの前にもスペースがあり、子供たちと遊ぶためだけでなく、来客があったときなどにも活用できる設計になっています。黒色が映えて非常におしゃれですね。
アウトドア用品の倉庫に!
画像引用元:SUVACO
自宅内に持ち込むのがはばかられるアウトドア用品も、ガレージがあれば問題なく保管しておけます。お出かけするときに大変な荷物の積み下ろしを楽に手早くこなすことができますよ!
アウトドア用品だけでなく、車のメンテナンス用品や、おしゃれなインテリアを置いてみるなど、工夫次第で化けてくれるのがガレージハウスの魅力です。こちらのガレージではダーツを楽しめるようですね。
ガレージハウスにおすすめのおしゃれなインテリアはこちらで紹介しているので、参考にしてみてください。
画像引用元:SUVACO
外観はこちらです。居住区域にもガレージにもこだわりが詰まっていますね。窓の配置が特徴的でとてもおしゃれです。
車やバイクを楽しむスペースに!
画像引用元:ザウス
車好きの方にとってこれは外せないでしょう。愛車を眺めながらリラックスできるのも、ガレージハウスのいいところです。
夜お酒を飲みながら、照明で照らされた愛車を眺める時間は最高ですよね。
画像引用元:ザウス
こちらは非常にシンプルな外観です。車を見て楽しむことに特化し、無駄を省いたガレージハウスとなっています。もちろん、これだけ広ければメンテナンスも楽々でしょう。
趣味の部屋として好きなものに囲まれよう!
画像引用元:SUVACO
こちらのガレージは、車ではなく趣味の自転車や、本などを保管しています。なにも、ガレージ=車というわけではありません。外とつながっている特別な空間として、自分の趣味に囲まれるのも素晴らしい活用法です。
画像引用元:SUVACO
こちらのご自宅も非常に開放的な作りになっています。こちらのテラスでゆったり過ごすことも、趣味の部屋でやりたいことに没頭することもできる、素晴らしいご自宅ですね!
またガレージハウスが趣味の部屋として1人暮らしの方にも人気です。興味がある方はこちらの記事をご覧ください!
自分だけのリラックススペースに!
画像引用元:SUVACO
こちらのガレージは、駐車スペースの隣部分にゆったり休憩できる空間を作っています。自宅にいながらアウトドア気分を味わえる魅力的なスペースですね。ゴルフバッグなどもあり、倉庫として活用されているのもわかります。コカ・コーラのベンチがいい味を出していますよね。
画像引用元:SUVACO
外観はこんな感じ。作業場風の見た目がガレージ感を強め、少年の心をくすぐるような見た目になっています。車のお手入れ等も楽にこなせそうですね!
ガレージハウスのメリット
自由度が高く、魅力たっぷりのガレージハウスですが、ガレージハウスの魅力はそれだけにはとどまりません。
ガレージハウスはただ楽しめるだけの場所ではなくメリットがたくさんあり、それだけでもガレージハウスを建てたくなりますよ!
では、3つの大きなメリットを見ていきましょう!
①車が環境の影響を受けにくい
ガレージハウスにはシャッターがついていることがほとんどで、セキュリティ面でも災害等の対策面でもかなりの効果を発揮してくれます。
防犯面が不安な地域でも、車にいたずらされるということはまずありませんし、車上荒らし等の心配もありません。
台風等の災害で、なにか飛んできたものにぶつかって車が破損してしまうという心配もないです。
大切な愛車を傷つけたくないという方はぜひガレージハウスを検討してみてください。
ガレージハウスのメリットは安全面だけではありません。屋外に車を駐車している場合、特に夏の季節だと車内が高温になりますよね。
しかし、ガレージハウスがあると車を屋内に完全に納めることができるので、次乗車するにそういった心配が必要なくなります。
防犯面でも、快適さの面でも、周りの環境を受けずに車を使用できるというのは大きなメリットです。
②車と自宅が近く、歩く距離がほとんどない(荷物の出し入れなどラク)
自宅とガレージが一体化しているため、ほとんどないどころか、家からそのまま車を出せると言ったほうがいいかもしれません。もちろん、駐車場まで歩く必要もありませんし、車を取りに行き、わざわざ戻ってきて荷物の積み込みをする必要もありません。
最も効果を発揮してくれるのは雨の日です。全く濡れることなく車に乗り込めますし、荷物の積み込みも余裕をもってできます。上記の写真のように、屋外で荷物運ぶ必要がないのは本当にありがたいです。
バリアフリーの観点からみても非常に優秀です。
③駐車場代と固定資産税の負担軽減ができる
環境・安全面と利便性に優れたガレージハウスですが、金銭面でもメリットがあります。
まずは駐車場代。自宅に駐車スペースがあるため、もちろんわざわざ月極駐車場を契約する必要がないので、負担が大きく下がります。土地によっては月に2~3万ほど、年間にして30万円ほどが駐車場代にかかってしまいますが、ガレージがあればこの出費とは無縁です。
次に固定資産税について。ガレージ部分を、自宅の延床面積の5分の1以下に抑えることができれば、その部分は固定資産税の計算外となるルールがあります。特に土地の値段が高い都心部ではこれは大きなメリットとなります。
便利なだけでなく、建ててしまえばお財布にも優しいというのがガレージハウスのメリットです。
ガレージハウスのメリットについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
ガレージハウスのデメリット・注意点
ガレージハウスのメリットをここまでご紹介してきましたが、もちろんデメリットもあります。しっかりとそれぞれ天秤にかけて、最善の選択をする必要があります。
しっかりと理解しておかなければならないデメリットは以下の3点です。順番に見ていきましょう。
①1階の居住区域が削られてしまう
ガレージハウスの特性上、1階部分にガレージを組み込むため、居住区域はどうしても削られてしまいます。都市部の土地が狭い場所でしたら、1階がガレージ、居住区域は2階・3階となる事が一般的です。
それに伴って、必ず階段の上り下りが必要になるというところはデメリットの一つです。
②建築費用が高くなりがち
土地の敷地内にカーポートを隣接する場合と比較すると、どうしてもガレージを組み込んだ場合に費用がかさんでしまいます。工法や内装の仕上げによっても変わってきますが、だいたい250万円~400万円くらいは費用が掛かります。
さらにガレージ部分だけでなく、居住区域が上に上に上がっていく特性上、そもそもの自宅の建築費用も一般的な戸建てと比較すると高くなるというデメリットがあります。
さらに、後述しますが、ガレージを組み込んだ場合の建物の強度を確保するために、一般的な木造での建築法ではなく、鉄筋コンクリート造などといったより高価な建築法を使用すべき場合もあります。
より快適なガレージハウスを建てたいとなると、どうしても費用は高くなります。
しかし、駐車場を別で借りる必要がありませんし、固定資産税の節約にもつながります。それでもってなおかつ利便性も高いというメリットはすでにお伝えした通りです。
最初の金銭的負担は大きいかもしれませんが、長期的にみるとそこまで出費は変わらない場合がほとんどです。
③ガレージ部で建築強度が弱くなる場合が多い
最も心配なデメリットがこちらです。大きな開口部ができてしまう都合上、ガレージ部が建物の弱点となってしまう事があります。
特に不安なのは耐震性能です。鉄筋コンクリート造などで丈夫に建てられていれば安心ですが、木造の場合どうしても耐震性能は落ちてしまいます。
そこをカバーしようとなると、どうしてもより高価な建築法を選ぶ必要があるため、ここはそれぞれ比較し検討する必要があります。
しかし、丈夫に作られた家は一生住むことができますし、大切なご家族の命・家・車など、すべての財産を守ってくれます。
普通の工法では建物の強度がどうしても弱くなってしまいますので、費用が掛かってもより強度が高くなるように建てることをおススメします。
ガレージハウスを購入する際の注意点、デメリットについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください!
ガレージハウスの使用例まとめ
ガレージハウスは、いろいろな面で生活の質をぐっと上げてくれます。利便性向上はもちろん、家族団らん・趣味のスペースなど、魅力は数え切れません。
車が好きな方にとって、車を安全に保管でき、なおかつ屋内で手入れもできるとなるとこれ以上のことはないですよね。
しかし、じっくりと検討すべき点も多くあります。デメリットが大きすぎて、結局失敗してしまったということの無いように、丁寧に計画し、最高のガレージハウスを建てていただきたいです。
見た目や利便性・快適性も大切ですが、何よりも安全であることが一番です。しっかりと安全を確保したうえで、満足できる設備・内装にするようにしましょう!
ここまで読んでガレージハウスに興味を持っていただいた方はさらに以下の記事で実際のガレージハウスを紹介しているのでご覧ください!