近年、「シンプルかつ豊かに暮らしたい」というブームからタイニーハウスに注目が集まっています。
「モノを最小限にして、ストレスから解放された生活を送る」そんなタイニーハウスライフに憧れる方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は「タイニーハウスの種類」から「タイニーハウスに住むメリットやデメリット」をご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください!
タイニーハウスの種類を紹介
はじめに、ここではタイニーハウスの種類についてお話ししていきます。
タイニーハウスと一口に言っても、以下の4種類に分類することが出来ます。
- スモールハウス
- コンテナハウス
- トレーラーハウス
- キャピングカー
そして、それぞれのタイニーハウスの種類によって特徴や利便性なども大きく異なってきます。
それでは、1種類ずつ見ていきましょう。
①スモールハウス
まず1つ目に紹介するのは、スモールハウスです。スモールハウスはタイニーハウスの中でも最も基本的な住宅タイプの一つです。
名前の通り、極小間取りであるという点が特徴の1つで、通常の物件の間取りと同じ土台を作り、その上に極小間取りの家を建築する形で出来ています。
サーフィンやキャンプなどアウトドアの拠点としたり、個人でカフェを経営するために、スモールハウスを建てる方が多いです。
趣味を存分に活かすことができる場所と言い換えられそうですね。
その一方で、スモールハウスでは、必要最低限の生活インフラを備えたモデルが多いため、本格的な居住スペースとしては活用しにくいというデメリットもあります。
②コンテナハウス
続いて2つ目は、コンテナハウスです。コンテナハウスの最大のメリットは、他のタイニーハウスと比べてコストがお得であるという点です。
コンテナハウスの相場などはこちらの記事で解説しているので、興味がある方はご覧くださいね。
スモールハウスと比べてカスタマイズしやすく、様々な用途で活躍するという点もコンテナハウスならではの特徴です。
具体的な使用例はこちらの記事で解説しています。
自分好みの理想の住宅を作りたい方や、できるだけ予算を抑えてタイニーハウスを建てたいと考えている方にピッタリです。
③トレーラーハウス
画像引用元:エアストリーム
3つ目は、トレーラーハウスです。トレーラーハウスは、車で牽引可能な家を指します。シャーシと呼ばれるタイヤのついた土台の上に居住可能なスペースが乗り掛かっている作りです。
トレーラーハウスは車両扱いとなるため、固定資産税がかかりません。
そんなトレーラーハウスの魅力は、移動や運搬費はかかりますが、住む場所を移動できるということでしょう。
土地に縛られないライフスタイルはとても魅力的ですよね。
先に紹介したタイニーハウスと比較するとカスタマイズ性に欠けるところはありますが、それでもいろいろな用途で利用することが出来ます。
こちらの記事でトレーラーハウスの使用例について解説しています。
④キャンピングカー
そして4つ目は、キャンピングカーです。おそらくこれまでに紹介したタイニーハウスの中でも、キャンピングカーは一番イメージしやすいのではないでしょうか。
キャンピングカーにはシャワーやトイレなどの設備も完備されているものが多く、かつすぐに移動ができるためアウトドアが好きな人にとてもおすすめです。
キャンピングカーには大きく分けて、以下の6つの種類があります。
- バンコン
- キャブコン
- フルコン
- 軽キャンバー
- バスコン
- トレーラー
それぞれの車種やスペックによって異なりますが、200万円台〜1000万円ほどが多いので、新築を建てるよりはお得になる場合もあるでしょう。
以下の記事で種類ごとにおすすめのキャンピングカーを紹介しています。
タイニーハウスを利用する際に押さえておきたいデメリットは?
次に、タイニーハウスを利用する際に押さえておきたいデメリットについてお話ししていきます。
先ほど紹介したように、タイニーハウスにはたくさんの種類があります。その中でみなさんがタイニーハウス選びに失敗しないために、ここでは最低限デメリットになるであろう項目を4つご紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
デメリット①生活インフラの整備が必要
まず1つ目のデメリットは「生活インフラの整備を行う必要がある」点です。
一般的な住宅の場合、上下水道や電気・ガスといったライフラインは予め整備されていることが多いと思います。
しかし、タイニーハウスの場合、住宅メーカーが手配してくれることもありますが、基本的にご自身で整備の申請を行う必要があります。
上水は水道工事屋さんに依頼し、公営水道本管から引き込んでもらう必要があります。下水は下水道本管が通っていない場合、浄化槽を設置しなくてはならないので、費用がかさんでしまうこともあります。
しかし、下水道未整備地域であれば、自治体により補助金が出ることもあるので、あらかじめ確認しておくようにしましょう。
次に、電気ですが、これはタイニーハウスの近くに電気が通っている場合は、電力会社に依頼することで無料で引き込んでもらうことが可能です。
母屋が建っている場合は、母屋から延長ケーブルで電気を引き込むことも出来ます。
電気を引いた後の、タイニーハウス内における電気配線の整備は電気工事士の資格が必要となるため、必ずプロに依頼するようにしましょう。
タイニーハウスで快適な生活を送る為にも、最低限のインフラは完備するようにしておくことをおすすめします。
デメリット②家族構成に応じた増築が必要
2つ目は、「家族構成に応じた増築が必要になる」ということです。一般的にタイニーハウスはワンルームの平家が多くなっています。そのためタイニーハウスで快適に過ごすことができる人数は、平均して2人から3人といえるでしょう。
家族構成などから1つのタイニーハウスに多くの人数が過ごすことになる場合、増築する必要が出てきます。
タイニーハウスの1つである「コンテナハウス」の場合、コンテナを連結させるなど、柔軟な対応が出来ますが、はじめから将来のライフプランをきちんと想定した上で、タイニーハウスを選ぶようにしましょう。
デメリット③収納スペースが狭い
そして3つ目のデメリットは、「収納スペースが狭い」ということです。こちらは上述のように、タイニーハウスは基本的にワンルームの平家が多いことが大きな要因です。
最低限の持ち物で過ごすことはもちろんですが、1つで2役をこなすインテリアを設置するなどスペースをうまく活用する工夫をしましょう。
こちらの記事で「スペースを効率よく活用できる家具」を紹介しているので、あわせてご覧ください。
デメリット④パーソナルスペースが取りづらい
4つ目のデメリットは「パーソナルスペースが取りづらい」ということです。3つ目のデメリット同様、居住スペースの制限からタイニーハウスでは、パーソナルスペースが取りづらくなることもあります。
独り言や物音もつつ抜けになってしまいます。
また、現在はリモートワークが浸透し、自宅でお仕事をするという方も多いかと思います。そんな時に、ワンルームのタイニーハウスだと居住空間とワークスペースを区別しにくくなってしまいます。
パーテーションや仕切り、ロフトを設けることでプライベートスペースを確保することがおすすめです。
しかし、この「パーソナルスペースが取りづらい」というデメリットは、それだけ家族など一緒に住んでいる方と顔を合わせる頻度が多いということで、「より親密性を高められる」というメリットにも言い換えることが出来るでしょう。
タイニーハウスのメリットを知ろう!
ここまで、タイニーハウスのデメリットについて解説してきたので、ここからはメリットを紹介します。
メリット①購入価格を抑えられる
タイニーハウスは面積が小さいので、一般の住宅と比べると建築費が安く済みます。長期のローンなどに悩まされることは無いでしょう。
また、購入に関わる初期費用だけでなく、居住面積が小さいことから固定資産税も抑えることが出来ます。さらに、一戸建て住宅と比較して総面積が小さいことから、家の外壁や内装のクロスの張替え等「メンテナンスコスト」も少なく済みます。
しかし、1つ注意点として建物の価格自体は抑えられても、生活インフラの整備に費用がかかる場合があります。特に、タイニーハウスを郊外に建てる場合などはインフラを敷地内に引きこむ費用がさらにかかることもあるので、頭に入れておきましょう。
メリット②モノがあふれることなく、シンプルに暮らせる
タイニーハウスはスペースが限られるため、必然的に所有するモノを少なくする必要があります。
その結果、モノを置いておく空間や、購入に要する時間、費用のストレスから開放され、思考や生活スタイルがよりシンプルになるでしょう。
自分にとって本当に必要な物だけを持つことでかえって豊かに生きられるという考え方「ミニマリズム」との親和性も高いですね。
モノが少ない分、掃除が楽になるという恩恵も受けられるでしょう。
メリット③場所に縛られない生活を送れることも
タイニーハウスに分類される「トレーラーハウス」「キャンピングカー」で生活する場合、移動可能であることから、住む場所に縛られることなく暮らしを楽しむことが出来ます。
一般的な住宅だと簡単に行うことが難しい引っ越しをトレーラーハウスやキャンピングカーの場合は、比較的に低い障壁で行うことができてしまいます。
いろいろな土地と触れ合いながら、新鮮な生活を送れるライフスタイルは憧れますよね。
メリット④光熱費を節約できる
タイニーハウスは居住空間が小さいことから、少ない照明で暮らすことが出来ます。
また、天井も比較的低く、部屋もワンルームの場合が多いので冷暖房にかかる電気代も抑えられます。
光熱費などのランニングコストは家計の負担に直結するものなので、光熱費を抑えた生活ができるタイニーハウスは、家計にもやさしい家と言うことができますね!
まとめ
今回は4つの種類があるタイニーハウスについて紹介し、実際に利用する際のメリット・デメリットについてお話ししました。
タイニーハウスはとてもお得でカスタマイズしやすく自由なライフスタイルを満喫できるなどのメリットがある一方、居住空間に関するデメリットもあることがわかりました。
もしもみなさんがこれからタイニーハウスを建てようと考えているのであれば、今回紹介した注意すべきデメリットを考慮した上で検討してみてくださいね。